bird本の読み方, 本の買い方

本の読み方

日常的に本を読むようになって、微妙に本の読み方が変わってきたような気がするんですよね。以前はもっと読む、という行為を意識的に行っていたような気がするんですが、今はほとんど無意識に読んでいるような。書かれていることを 100% 理解しようとしていなくて、言葉を頭に響かせつつ、ふと興味を惹かれる部分のみがフォーカス/クローズアップされるようなイメージ。だからある一部分の細かいディテールを聞かれると、たまたま僕もフォーカスしてた部分ならば良いのですが、そうでないとまるで人から聞いた話のようなとてもあいまいなことしか言えなかったりして。
これはこれで良いのかな、と僕は思っています。ただ、一生懸命考えないと話の流れすら入ってこないような本 (こないだ再挑戦してたカントの「プロレゴメナ」とか) の場合、そういう読み方は出来ないんですよね。そういう場合は頑張って行きつ戻りつしながら読むしかない。で、またしても挫折中(笑1

本の買い方

そういえば以前、自分では文庫以外は出来るだけ買わない!、と決意してたはずなんですが、最近は欲しい本があると単行本でもほいほい買ってしまっていて、あまり良くないなぁと反省。下手すると本代のせいで子供達が飢えちゃうよ(笑。

bird「カンバセイション・ピース」

「カンバセイション・ピース」

カンバセイション・ピース 僕が保坂さんの小説を読むようになったのは、やっぱりいつもの本屋の店長に「君と感性が似てるかも」とかなんとか言われて、芥川賞受賞作「この人の閾」を読んだのが始まりだったと思います。それまで読んだことのあるお話とはまったく違う小説に最初は戸惑いながら、自分でもよく分からない1魅力にすっかりひきこまれてしまいました。

ちなみに、これまで読んだ中で一番面白かったのは「季節の記憶」でした。でも今回のお話もなかなかです。44歳小説家の主人公とその妻、3匹の猫、主人公の家を事務所にしている大学の後輩他3人と、19歳の姪っ子のお話です。

普通、小説というとまずストーリーがあって、それに沿う形で主人公や登場人物たちの心象風景があって、場合によっては (ストーリの帰結として) カタルシス2を得る、というようなイメージを抱かれるのではないかと思いますが3、保坂さんの小説にはそういう恣意的な物語性はまったくありません。伝えたいことを効果的に伝えるための舞台装置としての物語を一切利用せず、純粋に主人公の思索、登場人物たちの会話によって伝えたいことを言語化していく、という形態の小説なんですね4。そこで展開される議論はとてもユニークなもので、そこに普遍性を見るとすれば、それは人間が本来的に持つ普遍性なのだろう、と思わせます。

季節の記憶」が俺的ヒットだったのは、たぶんに「子育て」と言う要素が含まれていたからだろうなぁ、と思うのですが、今回のお話では、存在するということ、死、神についてなどが考えられています。一見、形而上的テーマのように思えるかもしれませんが、保坂さんの場合、そういった純粋に精神的な問題に見えるテーマも、あくまでも身体性を立脚点にして語ろうとしてくれているため、僕にとってはとても腑に落ちるものでした。

この話はなんとなくねおんさんに読んでみて欲しいかも…。そして感想を聞かせてほしい。

それにしてもこの本の装丁は激しく直球勝負ですね(笑。嫌いじゃない、と言うか大好きですけど。

birdロッシ2勝目!, 先週のデカレンジャー, Quartet Clematis

ロッシ2勝目!

日曜の MotoGP 第4戦イタリア GP は、地元ヴァレンティーノ・ロッシが今期二勝目をあげました!やった!
途中雨で赤旗中断、急遽2ヒート制となったりもしましたが、雨が上がってからいち早く飛ばしたロッシがそのままトップでゴール。2連勝で波に乗っていたセテ・ジベルナウは最後の追い上げが一歩届かず、2位に終わりました。
それにしてもロッシはすごいですね。普通あれだけエンジンに差があったらとても勝てるものではありませんよ。最終コーナーを車体1台分リードして立ち上がっても、コントロールラインまでには抜かれちゃってるんだもの。ロッシの乗るヤマハよりも、トップスピードでは 10km/h 以上ホンダ勢の方が速かったようです。直線で抜かれ、コーナーで抜き…を3、40回は繰り返したでしょうか。それでも勝ってしまうのがロッシの力。人気があるのも頷けるよなぁ。「木のメダル」をプリントしたイタリア GP 専用ヘルメットの話も面白かった1

先週のデカレンジャー

みんな見たかー?ウメコ&ジャスミンスペシャルで、なんとエンディング・テーマまでもがスペシャルエディション。子供達と大笑いしながら見ましたよ。わはは2

Quartet Clematis

日曜に、有葉と近所の南大沢文化会館に弦楽四重奏のコンサートに行ってきました。本当は家族で行く予定だったのですが、柊次くんがおたふくかぜだったので二人で。
有葉のヴァイオリン3を修理してくれた古賀さんが参加されているのです。演目はハイドンとベートーベンで、僕はハイドンの方が全体に分かりやすいし有葉向けかなぁと思っていたら、そっちは半分寝ていたくせにベートーベンの方では何故か身を乗り出して聴いていました。もしかしてベートーベン好き?

birdネットのせい?

ネットのせい?

長崎小6死亡事件についての報道で、その発端が Internet にあったことが結構話題になっていますが、僕はそれがそんなに重要なことだとは思えないんですよね。「チャットで口論になる」くらいのムカつき具合なら現実にもしょっちゅう起こり得るし、どちらかと言えばそのムカつきから一足飛びに「カッターで殺傷」まで行ってしまったプロセスの方がキーポイントではないでしょうか。僕はこのニュースを聞いたときに、最近よく言われる「現代っ子の身体経験の貧困さ」が原因なのかなぁ…なんて感じました (これもまた非常に類型的な見方ですけどね)。だって、カッターで切ったらたとえ指先ちょびっとでもすごく痛いじゃん。それが「友達との喧嘩」の範疇を超えた苦痛であることは小学校くらいの頃でも理解出来る/出来たと思うんだけど…。
ネット・リテラシーを身につけること自体はとても必要ですし、その対象年齢が年々下がっていることも当然の認識だと思いますが、今回の事件からまたしてもそういう方向に議論を持っていっちゃうのは、僕にとってはなんだかちょっと違和感がありました。
かといって、こういう報道も「なんだかなぁ…」ですけど(笑。いきなり「カッターで殺傷」に至ってしまう人格の原因が、こんな些細な事柄だけにあるわけがない。まさに「木を見て森を見ず」な感じ。

bird草むしり, 柊次くんのおたふくかぜ

草むしり

今日はすごく良い天気だったので家の周りの草むしりをしました。本当は先月に団地全体で行う予定だったんですが、雨で流れてしまったんですよね。
今日は空気が澄んでいて陽射しがくっきりしていたわりには涼しく、爽やかな風が吹いていたこともあって絶好の草むしり日よりでした。

柊次くんのおたふくかぜ

はまだ治りません。おたふくかぜは普通3日くらい熱が続くそうで、今日も一日ぐったり寝ていました。いつも元気なだけに、ときどき具合が悪くなるととてもつらそうで、かわいそうです。早く良くなるといいなぁ…。

bird1.6GHz、ファンレス, そういえば transmeta も, 柊次くんおたふくかぜ

1.6GHz、ファンレス

ちょっと前の 90nm の第2世代 Efficeon の記事ですが、実に良いですね。もともとの高効率性もそうですし、CMS のおかげで NX や SSE3 を既に実装出来ている、というのもすごい。
そもそも、こんなファン1を必要とするような石は (美しさという点で) まったく比較になってないですよ。Intel が Pentium M ラインをメインストリームに持ってくる、というのは英断だと僕は思います。しかし Intel としてはいろいろと再実装しなくちゃいけなくて大変だろうなぁ…。

そういえば transmeta も

NX や SSE3 のように Intel や AMD が定めた規格を実装するだけじゃなくて、VIA の Esther のように CMS を使ってどんどん新機能を追加しちゃうと面白いと思うんだけどなぁ。
Esther のような暗号/復号アクセラレータも面白いし、H.264 (MPEG4 AVC) エンコーダ/デコーダなんかもこれからの IT 家電 (アプライアンス) 用としては便利そう。x86 のコードをダイナミックコンパイルするよりも、この手の定型処理ならば事前に人の手でカリカリにチューニングしたコードの方がやっぱり速いだろうし、仮想コプロセッサとしての実装ならコンパイル時間もかからない (あらかじめ用意された内部コードを実行するだけ)。
チップを利用してアプライアンスを実装する側にとっても、たとえ性能向上率が数%〜数10%程度だったとしてもチップ実装コスト的にはほとんど増えないし、なんなら普通に x86 のコードを使ってしまってもいい。ないよりあった方が絶対いいんじゃないだろうか。
CMS チームにはそれだけの余力がないのかな?専用の H.264 エンコーダ/デコーダチップなんかを設計するよりは圧倒的に少ない労力で作れそうだがなぁ…。

柊次くんおたふくかぜ

幼稚園から帰って来た時点で熱が 39 度以上あったらしく、すぐに病院に連れていったら「おたふくかぜ」とのこと。

birdトゥルーファンタジーライブオンライン開発中止

トゥルーファンタジーライブオンライン開発中止

マジですか。去年の TOKYO GAME SHOW の段階でももう結構動いていたし、あの時はすごく大々的にアピールしてたのに…。Xbox はいよいよ日本からフェードアウトモードなんだなぁ。
MMORPG って実はすごくリスクフルな点、レベルファイブはドラクエ8も抱えててまったく余裕がないだろう点などを考えるとしょうがないのかな。

bird前回の琢磨, 上書き commit

前回の琢磨

僕も、前回のヨーロッパ GP での琢磨のアタックはあれで良かったと思います。最近ああいう突っ込みを見せるドライバーって、琢磨とモントーヤ、ライコネンくらいになっちゃったじゃないですか。後は良く言えば「スマート」に、悪く言えば「無難」に結果を求める人達ばかり。確かにコース上で順位をあげるよりもピット戦略や相手のミス待ちの方が安全なのは間違いないけど、それじゃレースとは言えないよね。かつてのマンセルやセナのように、ほとんど無謀とも思えるようなアタックを時には見せてほしい。そのうち一回でも成功すればもうヒーローですよ。
琢磨はこれまでのレースでもうかなりそういう「バトルの素質」を見せていますから (実は成功の確率もかなり高い)、ヒーローの素質十分です。絶好のチャンスであるところの今期、なんとか表彰台、出来れば優勝出来るといいのになぁ…。

上書き commit

CVS や Subversion などのコピー・修正・マージモデルのバージョン管理システムにおいては、ロックしないため開発の並行性は高まる反面、どうしてもコンフリクト発生→手作業でのマージが発生します。
これは設計上のトレードオフであって、CVS や Subversion を選択して使っている人ならば当然受け入れるべき対価です (その代わりに「誰かがロックしてて編集できない」というストレスを受けずに済んでいるのですから)。
ちゃんとコンフリクトを起こした他者のコードの内容を理解してマージせずに、自分の作った部分のみを上書き commit しちゃう、ってのは最悪のマナー違反ですよ。もっと怒ってしかるべき>誰となく。ぷんぷん。

bird日焼け

日焼け

先週の土曜日は有葉の小学校の運動会でした。予報に反してすごくいいお天気だったおかげで、腕と首の後ろが日に焼けていまだにヒリヒリします…。
PTA 競技の「綱引き」が妙に長期戦になったせいで (みんな頑張りスギ・笑)、腕と腰が筋肉痛だし。いいかげんジジイになったものだなぁ。

birdミムラさん, 「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」

ミムラさん

と聞けば、普通は「さまぁ〜ずかよっ!」と思うもんだと思ってたんですが (俺だけか…)、「にごらせ旨茶」の CM に出てたちょっと面白い感じの色白の美人は「ミムラ」さんというんだそうですね。今日初めて知りました。カタカナ書きで「ミムラ」のみ、という芸名は、女優さんの名前としてはなかなかインパクトがあります。最近いろんなところでよく見ますな。富士通のケータイの CM、「見られたくない編」なんかかなり大好き (あんまり最近じゃないか)。
「ミムラ」は別に三村とは関係なくて、ムーミンに出て来るサブキャラの名前から取ったのだそうな。

「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」

ハリー・ポッターと炎のゴブレット

ご存じハリーの4巻目。面白かった…。

ついこの間読んだ「アズカバンの囚人」が、ハリーの両親やスネイプ先生の過去を中心に扱ったどちらかというと「物語の厚みを増すエピソード」だったのに対して、「炎のゴブレット」ではそこでまかれた種が大きく「今」に影響し、ハリーの物語が一気に前進しています。

アズカバンには大きなイベントがなかった1のに、炎のゴブレットにはワールドカップあり、三校対抗試合ありと、イベント盛りだくさんなせいもあるのでしょう、それに僕としてはクラム、ハーマイオニー、ロン、フラーと、ハリー、チャン、セドリックのほのかなコイバナのせいもあって、とても充実した巻だったと思いました。

そういや引いた伏線を拾うことにはいつもかなり徹底的なローリングにしては、ハーマイオニーの「S.P.E.W (ゲロ・笑)」について後半まったく言及がないのはちょっと意外でした。ハーマイオニーやロンの中ですっきりカタがついたようには思えなかったんですけれども。

僕の中での「マッド-アイ・ムーディ」のイメージは、何故か「銃夢」に出てきたマードックさん2でした。謎!

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