bird「ハリー・ポッターと謎のプリンス」

「ハリー・ポッターと謎のプリンス」

ハリー・ポッターと謎のプリンス ご存知ハリポタシリーズ第6巻。今回も面白かった…。最後の7巻に向けて、いよいよ物語が加速度をつけてきた、という感じです。「炎のゴブレット」のラスト以降、1巻、2巻の頃にはみっちり考えられている感のあった、物語としての format (「お約束」とも言う) や伏線もかなりすっとばし気味になってる気もするけど、最終巻でそれらが一気に収斂するであろうことを祈って、今は最終巻を待ちましょう。

この巻はメインのストーリー以外の注目点はあんまりない気がしましたが (その分メインのストーリーがボリュームたっぷりなのでご安心を)、強いて言えばハリーが6年生になって、いよいよ魔法に習熟してきたことでしょうか。いろんな魔法がすらすら出てくるさまは、1巻のころのハーマイオニーに頼りきりだった様子からは想像もできません(笑。

そういや、この巻は5巻でのトンクスやルーニーのような魅力的な新キャラが少ない巻でもあったなぁ。新キャラは何人か出てくるんですが、どの人も「魅力的」なタイプじゃないですし。どちらかというとこれまですでに登場しているキャラクターの魅力を掘り下げる巻、って感じでした (ジニーやルーニーはとても魅力的でした)。この巻のラストの伏線から、7巻には素敵な新キャラが出てくる事を期待したい!

bird伊藤穰一的しゃべくり

伊藤穰一的しゃべくり

と僕は勝手に名づけているんですけど、よく、日本語の文章の中にやたらと英単語を混ぜる人、っていますよね?
最近自分がちょっとその傾向があってヤバいなぁ、と思っているんですが、良い機会なので、ではどうしてそういうしゃべり方をしてしまうのか、とわが身を振り返って考えてみたところ、僕の場合、今一所懸命英語で考えよう、英語で話そう、英語を書こうと努力してる時間が長くて、そうすると日常的な会話をしているときでもいろいろと英単語が頭に浮かぶんですよ。そういう風に自然に浮かぶ英単語が僕にはとても重要なもののように思えて、「この感覚を離してなるものかっ!」的に藁をもすがる感じで捕まえてしまって、結果思わず口をついて出てしまう、というロジックな気がしました。
自分のしゃべり方の原因、なんてそれこそ人それぞれなんでしょうが、この話はなんだかビンボーくさくてかっちょわるいっすね…。

birdSM シリーズ一気読み

SM シリーズ一気読み

なんだかんだ文句を言いつつ読んでいる森博嗣著のこのミステリーシリーズ。いい加減疲れてきたので残り4冊まとめて借りて2週間で一気読みしました。

夏のレプリカ―REPLACEABLE SUMMER

「夏のレプリカ―REPLACEABLE SUMMER」
7作目。一つ前の「幻惑の死と使途」とペアになる作品で、ほぼ同時に起きた事件、という設定になっています。ただ、あんまりそれぞれの事件を絡ませることによる面白みもないし、なんとなーくこちらの話の内容が薄いので何とか内容を膨らませるために絡ませてみた、という感が無きにしも非ず。トリックもストーリーもそのくらい小粒な印象のお話。そういや、この話はタイトルの意味が分からないなぁ。肝心なところを読み取れていないのかしら?

今はもうない―SWITCH BACK

「今はもうない―SWITCH BACK」
8作目。ここまで来て、このシリーズ中一番好きな話に出会えたかも。何しろ「エロ中年」笹木がサイコー(笑。「ミステリー」としてはその定義上ほとんどギリギリな感じだけど、お話としてはこれが一番面白かった。

数奇にして模型―NUMERICAL MODELS

「数奇にして模型―NUMERICAL MODELS」
9作目。タイトルは何かの暗喩なのかと思ったら、まったくそのままの意味でズッコけた。模型マニアがたくさん出てくる話。マニアの描写がやけにリアルだなぁ、と思いつつ読んでたんですが、あとがきを見てビックリ。森氏ってかつては同人漫画家だったのね。なるほど、それでちょっと漫画ちっくなのか…とステレオタイプに簡単に納得してしまう俺(笑。前2作が小品的味わいの作品だったのに対し、この話はフルスケールというかフルスペックというか、ちゃんとおなかいっぱいになる話。

有限と微小のパン―THE PERFECT OUTSIDER

「有限と微小のパン―THE PERFECT OUTSIDER」
さて、SM シリーズ最終作である10作目。一作目「すべてが F になる」のサブタイトル「THE PERFECT INSIDER」に対して明らかに対応させていることからも分かるように、この話にも「例のあの人」が登場します1。んがしかし、どうなんすかね、これ。とにかく異常に厚くて超思わせぶりで長々引っ張った結果のオチがアレ、というのは、思わず本を投げたくなる人もいたりするんじゃなかろーか。ところで全然本筋と関係ないけど、VR 装置の記述がいかにも理系っぽく「今の技術で」実現できそうなレベルに書かれているのが、可笑しくもあり、つまらなくもあり。VR 装置を扱ったミステリーとしては僕は「クラインの壷」の方が好きだなぁ。後者は確かに非現実的ではあれど、より純粋にミステリーとして (?) 楽しめると思う。この話の VR 装置はちっともすごく見えないので、肝心のクライマックスシーンも作者は幻想的な効果を目指したのかもしれんが僕にはなんだかちょっと滑稽な感じがしたよ。それにしても「天才」の描写は難しいですね。最後の最後のオチで俺は一気に「天才性」が薄れてるように感じたんですが、そんな事ない?

bird素敵ランプ

素敵ランプ

木の枝にぶら下げた様がちょっと可笑しいけど (ちょっとバケツライク・笑)、コンセプト的にはとても素敵なランプ。これで電池が経年劣化する化学電池でなく長寿命なキャパシタだったりするとますます素晴らしいんだけどなぁ!
全然関係ないですが、マンション暮らしな我が家などでも使えるような、この手の広義のコジェネ製品は無いものかと最近よく思うんですよね。太陽電池パネルを載せた「オール電化」住宅に憧れつつ、やむにやまれぬ事情でマンション暮らしの人などにとって、「エネルギー自給自足」への道を少しでも進めてくれるような製品ってそれだけで相当魅力があるような気がします。僕だけかな…。

birdPSX のヘッド掃除

PSX のヘッド掃除

PSX 自宅の PSX は買ってからそろそろ2年半くらい経ちますけれども1、最近 DVD の読み込みや書き込みに失敗することが多くなってきました。DVD クリーナも一応使ってはみたもののあんまり症状は改善されず。

昔我が家にあった初代の PS2 もずっと使っているうちに読み込み不良が多発するようになって、分解して掃除したら見違えるように読めるようになった、ということがありました。ただ、こちらこちらの記事をみると、PS2 と比べて格段に部品点数も多く複雑な様子で、分解したら元に戻せなくなりそうで、ずっと踏ん切りがつかずにいました2

そんなこんなで今日、雨も降っているし、これはいい分解日和だ!(湿度が高いほうが静電気が起きにくくて良いような気がするんですが…実際のところはどうなんでしょ?^^;) と覚悟を決めて分解してみることにしました。

(2007/11/19 追記) 先日、3回目の分解にチャレンジした際に、コメントいただいたようにマザーボードを外さずにヘッド掃除できるかどうかを試してみたところ、見事出来ました!手順は、というと、1〜4 まで行った後、マザーボードのネジは「外さずに」、コネクタ下のカバーのところにあるフラットケーブルと、コネクタ部を下にしたときに右手にある細めのフラットケーブルの2つだけを外すと、一気に手順 9 まで飛べます (フレームが上部カバーから引き抜けます)。その後、マザーボードが付きっぱなしだとひっくり返して置くのは難しいので、手順 3 で外した裏蓋の上へフレームを挿入する感じでひっくり返して置いておくと、手順 10 以降が無事行えると思います。お試しあれ。

簡単に手順を説明すると、

裏返しにおく

  1. ケーブル類を全部外し、裏返しにおく。
  2. 目隠し蓋 (一つに封印シールアリ) の中と、足のゴムの下にあるネジを全部外す。
    マザーボードお目見え
  3. 裏蓋がガバッとはずれ、マザーボードお目見え。
    コネクタ下のカバー、サイドカバーも外す
  4. サイドカバー、コネクタ下のカバー (ネジ二本) の順で外しておく。コネクタ下のカバーは中央左寄りにツメがあります。
  5. マザーボード上のネジすべてと、コネクタ部の黒いネジすべて (アンテナ部、ライン入出力部のものを除く) 外す。あ、マザーボードからつながっているファンのネジ2本も外しておくと良いでしょう。
  6. マザーボード上のフラットケーブルをすべて外す。ケーブルコネクタには2種類あって、コネクタ全体が茶色いもの、または白いものはフラットケーブルについたベロを単に引けば外れます。また白と茶のコネクタは茶の部分を上へ跳ね上げる事でケーブルを外すことが出来ます。あと、コネクタ部を下にして左下にある電源っぽいコネクタも外しておきましょう。
    マザーボードを外す
  7. マザーボードを外す。ネジやケーブルをすべて外せていれば、左下の HDD へ電源を供給していると思われる長いピン以外は特に気をつけるところはなく外せるはずです。マザーボードを外した後に見えてくるアンテナ部、S 端子、ライン入出力端子部は分解する必要はありません。
  8. 筐体一番下 (コネクタ側) にあるフラットケーブルも抜いておきましょう。
    フレームを引き抜く
  9. 筐体を上に持ち上げると、上部カバーからフレームが引き抜けます。取り外したフレームをひっくり返して置くと、さぁあともう少し。
    ドライブカバーを外す
  10. フレーム前面に2つある小さな基板にある小さなネジ2つを外します。ネジを外した後、その基板をめくってみると、フレーム上部の隠れたところにネジが左右に一本ずつ、計2本あるので抜きます (このネジを見つけるのが大変だった)。あと、もしかするとドライブ前部のカバー (白いプラスチック) も外しておいたほうが良いかも (9/30 追記…前部カバーは外さなくて OK でした)。
  11. ドライブ部後端上に見えるネジ2本も外します。これでドライブ部の上部カバー (ディスクローディング機構がついている方) が外れるはずです。
    ヘッドとご対面
  12. ドライブ部上部カバーを上に引き上げて、晴れてヘッドとご対面です。ご存知の方はご存知の通り、PSX には PS2 と同じ DVD 再生専用ヘッドと、DVD±RW 用のヘッドが2つあります。具体的な掃除の仕方としては、僕は綿棒にアルコールをつけてヘッドのレンズをかるーくこすったりしていますが、この方法が正しいのかどうかはよく分かりません (なにぶん超精密機器なので、壊れても責任はもてませぬ。自己責任でどうぞ)。ヘッドをよく見てみると、ヘッドのレンズからちょっと外れた箇所が妙に綺麗になっていて、いつも使っている DVD クリーナはちょっと的外れなヤツだったことが分かります。あ、スピンドルもとても汚れていると思いますので、そちらも綺麗にしておきます。
  13. 組み立ては分解の逆の手順です。ほとんど問題なくいけると思いますがマザーボード右端の HDD 用電源ピンを挿すところはちょっと難しいかも。そのピンはとてもながーいので、ちょっとぐらい曲げても問題ありません。グイグイ入れてしまいましょう。初代 PS2 もそうでしたが、この初代 PSX もネジの本数がとても多いので、止め忘れには要注意。僕は今回最初に組み立てたときネジが2本も余ってしまいアセりました。再び分解して調べてみたところ、一番奥の、ドライブ上部カバーのネジを止め忘れていました(汗。

以上です。初代 PS2 の分解清掃と比べると、こちらの方がちょっと難易度が高いような気がします。でも VAIO 505X や DEC HiNote Ultra の HDD 換装と比較すれば簡単な気がする。PC よりも台数が出る事が想定されていたせいか、各パーツがちゃんとモジュール化されててポコポコはめていくだけで組み立てられる感じがするんですよね。PC はその点、結構パーツをきちんと納めること自体に気を遣わなくちゃいけないことが多かったような。

今回も掃除の効果はてきめんで、DVD 焼きの時間も短くなったし、失敗もなくなりました。これで我が家の PSX もまだしばらく活躍してくれそうです。

この記事はもしかしたらそのうち (また調子が悪くなって分解することがあれば)、写真付きにするかも。(9/30 追記…写真つきにしました。)

birdJava Code 読み読み

Java Code 読み読み

久しぶりに結構大きめの Java のコードを読み読み。全く手がかりのないところから、クラス名で当たりをつけてどんどん中へ読み進んでいくのは結構スリリングですよね。
それにしても、人の書いたコードというのはいろいろ発見がいっぱいです。知らなかったテクニックや思いもよらない設計1などを知り、「これはどうしてこうなっているんだろう…?」と考えるのは下手なミステリーより楽しいかもしれない。ましてや、実際に書いた若人がそばにいて、いざとなれば正解を聞ける、となればなおさらです。
しかし、継承を使いまくったコード、というのは設計的にはキレイかもしれないけど読んでいて困るシチュエーションもいろいろありますね。このメソッドに入ってくるこのインターフェイスを持ったインスタンスは実際はどのクラスのインスタンスなんだ?というのが分からないと思わぬ袋小路にはまってしまう事も…。

bird「Big Bang The Origin of the Universe」, テレビ不調(2), 月刊 ASCII 休刊&リニューアル

「Big Bang The Origin of the Universe」

Big Bang The Origin of the Universe Simon Singh 著。ようやっと読み終わりましたぁ。サイモン・シンのこれまでの本同様、いわゆる宇宙論に関してギリシャの昔から現代 (のちょっと前くらい?) までとても丁寧に、そしてドラマチックに追った本です。僕がとても面白かったのは、その時代時代でメインストリームを争っていた理論が、当時どうして支持を得ていたのかをきちんと説明しているところです。例えば天動説・地動説というような話などは、日常的に人工衛星を飛ばし、太陽系から飛び出すような探査機をすでに持つ現代人にとっては、どうしてそんな事を信じていたのだろう?と逆に思えてしまうわけですけれども、当時は重力という概念がまだなく、その代わりに「すべてのものは宇宙の中心に引き寄せられている」と信じられていたのだそうで1、そうすると地動説的な世界観は確かに受け入れがたい (「じゃあどうして地球上のものは宇宙の中心へ落ちていかないのだ?」という疑問に答えられない)。また、普通の人には地球が動いている事が全く感じられない (今考えるとスケールが違いすぎるので当たり前、という話なのでしょうが)、というのも、結構強い反証だったとか。

また、僕らは物心ついた時にはすでに CMB Radiation (Cosmic Microwave Background Radiation、つまり宇宙マイクロ波背景放射のこと) も見つかっていたし、宇宙論の主流は Big Bang モデル、という状況だったので全く知らなかったんですけれども、前世紀中ごろ過ぎまで、Big Bang モデルは Steady State モデルと呼ばれるものとがっぷり四つで争っていたんだそうですね。Steady State モデルはいわゆる定常宇宙論の一種で、ハッブルの発見した赤方偏移2を、Big Bang とは異なる方法で説明可能な宇宙論です3。そのモデルについて僕は全く知らなかったので実に面白かった。Steady State モデルの提唱者、フレッド・ホイルの名前だけは何か別のところで聞いた事があったんですけどね。ホイルは重たい元素が超新星爆発によって生み出される、という話を考えた人でもあるらしいので、たぶんその辺かなぁ。

僕は最近、この本のエピローグでも触れられているような、「じゃあとりあえず Big Bang はあったとして、今この宇宙を構成している6つの基本的なパラメータ (重力定数、強い力の性質、その他…よー知らん・笑) はどうして今の値になっているのか?」というような議論の方をよく読んでいたせいか、素の Big Bang ってすでにちょっと old-fashioned な理論なのかと思ってたんですが、基本的な枠組み、という意味では今もまさにメインストリームに座り続けている理論なのですね。この本はその点、すでにある程度評価が固まっている部分に関して歴史的な流れをとても密度濃く追ってくれていてとてもためになりました。代わりに、インフレーションや VSL、上記の「宇宙の自然淘汰」に関する話題などはエピローグでさらりと触れられているだけなので、最新トピックに興味がある人には少し物足りないかも。

それにしてもですねー、彼の翻訳本でも感じていましたが、彼の本のリーダビリティ (あえてカタカナ) はものすごいです。英語の本なんて全く読んだ事のない、自他共に認める英語の苦手な僕でも何とか最後まで読み通せてしまうのですから。難しい単語を使っていないわけでもないんですが、本の構成 (図表もとてもたくさん使われているし、各章の最後には必ず手書きのサマリーノートがあって、その章の流れを概観できるようになっている) や文章がとてもよく考えられていて、多少単語が分からなくても内容が無理なく理解できてしまいます。この間読んだ本の 16 歳のセアラさんがお薦めしているのも納得ですよ。このリーダビリティなら若い人にも無理なく薦められます。

彼の既刊2冊もこの機会に英語で読み直してみようか、と思った今日この頃なのでした。

テレビ不調(2)

以前に書いたとおりイマイチ調子悪い我が家のテレビですが、困った時の Google 先生頼み、で Google 先生に聞いてみたところ、スタンバイ LED が点滅する、という症状は電源の保護回路が働いてしまっている可能性があり、とりあえずコンセントを抜いて数十分放置してみると状況が改善される可能性がある、との情報を発見、早速試してみたら見事に治りました。
これでまたしばらく使えるゾ。

月刊 ASCII 休刊&リニューアル

これは触れないわけにはいられない。月刊 ASCII が今の PC 雑誌としては今月8月号で休刊、改めて 10 月に IT ビジネス総合紙 (?) として新創刊される、とのこと。月刊 ASCII 編集部 (通称 A 編) といえば、僕がアルバイトという立場ながらフルタイムの社会人生活を始めた場所。思えば、あそこから紆余曲折な社会人人生が始まったのです。

しかし、当時編集長だった遠藤さんや工藤さん、西村さんやもちろん綾丸さんなど (うー他にもいっぱいいたのに名前が出てこない)、すごく魅力的な人が多い職場だったように思う。夜中にみんなで頼むケータリングの食事、徹夜明けに通う目の前の吉野家、会議と称されたアジャンタでの食事、…なんだか食べ物の記憶ばっかりだな(笑。初台のとてもきれいなビルなのに、中で働いている人は徹夜でヘロヘロ、オフィスも超乱雑 (その後やっぱり仕事でしばらく通っていたことのあるソニーマガジンズのオフィスなどを見ても、出版社というのは概してそういうもの、っぽい。ソニマガの時は僕も受付横のソファーで朝まで寝てたりしたことがあります・笑。社長が笑いながら横を通っていったとか何とか後で聞かされたりして) そのギャップが当時なんだか可笑しかったっけ。

今回のことが雑誌、というメディアの呪縛から逃れられなかった結果なのかなんなのかは分からないけれど、あの場にいたあの方々は今、またはこれからどうされていくのでしょう。なんだか少し切なくなってしまうニュースなのでした。

birdテレビ不調

テレビ不調

昨日、仕事から帰って (家に着いたら 1:00 だったよ!) いつものようにテレビを見ようとしたら、愛用のテレビの調子が悪く、なんとスイッチが入らない。電源を入れると、「ぶーんぶーんぶーんぶーん」とうなったあと、「ぷちっ」と切れて、赤い LED が点滅。うわー困った。
でもその後、あゆみさんがリモコンをいろいろいじっていたら急にちゃんと映るようになりました。ふぅ、よかった。
今このタイミングでテレビが壊れるとちょっとヤですよね。ちょうど SD から HD への切り替え時期で、液晶、プラズマともかなりこなれ始めてきているとはいえ、どちらも技術的にはあと一歩、という感じですし。出来れば 2011 年までは今のテレビで行きたいのですけれど…。

bird「つかぬことをうかがいますが…―科学者も思わず苦笑した102の質問」

「つかぬことをうかがいますが…―科学者も思わず苦笑した102の質問」

つかぬことをうかがいますが…―科学者も思わず苦笑した102の質問 イギリスの科学雑誌、「ニューサイエンティスト」の巻末の人気コーナー、「Last Word」に寄せられた読者からの質問&回答を集めた、科学雑学の本。英語の本を読むのにちょっと疲れてきたので、気分転換に図書館で借りました (でも二日しか持たなかった…)。

この本が面白いのは、質問も回答も読者からの投稿で成り立っている点。回答の中には、あからさまに「そりゃないだろう」というものもあって、そういう意味ではいい訓練になる…かも。大部分はちゃんとした回答なんですけどね。

イギリスの雑誌のせいか、「紅茶は沸かしたてのお湯でなければならないのはなぜか」というようなある種どーでもいー感じの質問への回答が異常に沸騰していたりして面白かった。最後の方では「グレッグ・イーガンさん オーストラリア在住」なんて人も回答していたりして。

あと、水玉さんのイラストをものすごく久しぶりに見た気がする。昔 ASCII で働いてた頃を思い出しました。

いわゆる飲み会ネタになるような雑学を探している人にはあんまりお薦めできない本ですが、子供の頃から不思議に思っていたような科学的なナゾがあるなら、ちょっと読んでみると思わぬ発見があるかも。

birdSIGMA 30mm F1.4 EX DC/HSM

SIGMA 30mm F1.4 EX DC/HSM

我が家のアイドル、チューバッカのぬいぐるみ。デカイので注意。 以前から、主に室内での利用を考えて明るいレンズが一本欲しいと思っていて、今年もまたこの時期に買ってしまいました1。Sigma の 30mm F1.4 です。35mm フィルムに対して焦点距離が 1.5/1.6 倍となるデジタル一眼レフカメラ向けの標準レンズ2を目指した、なかなか野心的なレンズです。右の写真は夜の室内、というとても暗い状況ですが、そんな時でも ISO400 で 1/30 くらいのシャッターが切れるのでとても使いやすいです。

EOS Kiss DN 装着図 いわゆる大口径レンズなので、小さな EOS Kiss DN につけるとすごく大きく見えます。ボディ下端よりもレンズ+フード下端の方が下に出っ張ってしまうという(笑。心配していた重量については、最近キットズームではなくシグマの長いほうのズームをよくつけているせいかあまり気にならず、初めての単焦点、という点にもほとんど違和感ありませんでした。30mm、という焦点距離がやっぱり使いやすいのかも。

ただ、F1.4、という明るさからくる被写界深度の浅さは想像以上ですね。ほんとにピントの合うところが狭い。とはいえ、僕のような下手な人にとっては、ピクセル等倍ではなく PC の画面や L 版程度の大きさで見るようにすれば、目に見えて打率が上がるので (被写体ぶれが減るのです) とても嬉しいです3

AF も速いし静か、開放ばかりでなくある程度絞って使えばちゃんと単焦点らしいシャープさがあるし、各所の品質も高く、なかなかいいレンズだと思います4

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