「MONSTER」, 読解
「MONSTER」
浦沢直樹さんのサイコ・スリラー漫画。妹のところから全18巻をまとめて借りて大人読み。いやークタビレタ。
序盤をリアルタイムで読んでいた時は「なんだか『逃亡者』みたいな話だなぁ」と思っていたんですが、今回全体を通して読むとそれほど似てませんでしたね。「旧共産圏の隠された陰謀の結果生み出された恐るべき子ども達が…うんぬん」というお話は結構よく見るような気もするけど、具体的な作品名は出てこないなぁ。「旧共産圏」じゃなくて「マッドサイエンティスト」だったり「悪の独占企業」だったりするのかな。
確かに面白かったけど、僕はクタビレタのでもういいや、という感じ。そういや深夜にやっているアニメ版はまだ続いていたのですね。こないだ偶然見かけた時はマウラーさんが出ていたので、そろそろ終盤なのかな?
読解
僕はどうも本や漫画を読む際に、あまり「読解」というプロセスを行っていないようです。もちろん話の内容やプロットは自分では理解しつつ読んでいるつもりではあるのですけれども、その詳細を改めて自分の中で構築できるほど解しながら読んでいるか?と言われると、確実に No です。
ここに書き散らしている本や漫画の感想からして、「面白かった」「心動かされた」「じーんとした」と、最近は小学生だってもっとましな感想文書くヨ!ってなものなので周知の事実だったとは思うのですけれども(笑、どうも昔から僕は、「読解しながら本を読む」ということをしてなかったらしい。
それじゃ、国語の読解テストなんかはどーしていたのよ?!、といえば、文章を読むことで作中に現れるキャラクターの感覚はなんとなしに再現されるのですね。それを感じることで答えを出していたような気がします。今の本の読み方も全く一緒で、頭でいろいろ考えることはあんまりなくて、目では文字を追いつつ感覚的にキャラクターに移入することで解する…という、どうも僕は非常に独善的な本読みなようです。
というようなことを、「夕凪の街 桜の国」に対する各所のすばらしい読解、評論を読みながら思ったのでした。
追記。ちょっと前にほとんど同じようなことを書いてましたね…orz。