bird「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」, 「おおきく振りかぶって」, 更新間隔が空いてしまったのは…

「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」

ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団 ハリー・ポッターシリーズの5作目です。言わずと知れた J.K.ローリング著。いつものように妹に借りて読んでいます。僕が通勤電車の中で読むペースよりも、有葉が読むペースの方が早くて、僕がまだ下巻を読んでいる最中に彼女はもう上巻を読み終わって、「まだ〜」とせっつかれていたので、休みの夜に一気に読んでしまいました。

前作「炎のゴブレット」で大きく動き出した物語が、じっくりとエネルギーをためるかのような巻。全編を通して緊張感がすごくて、それは思春期を迎えたハリーの「鋭さ」も一因ではあるのですが、「例のあの人」の動向、魔法省の動向が絡み合い、先の読めない不安感を醸し出しています。前作の感想でハーマイオニーの SPEW の扱いをさして、「伏線を徹底的に拾うローリングらしくない」と書いたんですが、そのあたりも今作でしっかりフォローされていて、1巻や2巻の頃のようにほとんど全ての伏線を巻の中で拾いきるスタイルではなく、「ハリー・ポッター」という物語全体を通していろいろな要素が有機的に繋がってきている感じがします。1巻や2巻の頃もちゃんと読んで見るといろいろ伏線てんこ盛りだったりするんですけどね (1巻の一番最初でハグリッドが乗っているオートバイを貸したのはシリウス、というのも有葉に指摘されるまで全然気が付きませんでした)。6巻、そして最後の7巻が今からとても楽しみです。

それにしても、ハリーは 15 歳の少年としては女の子の気持ちが分からなすぎなんじゃなかろーか。ハーマイオニーにもっといろいろ教わるべし(笑。

「おおきく振りかぶって」

おおきく振りかぶって(1) おおきく振りかぶって(2) おおきく振りかぶって(3) アフタヌーンで連載しているらしい、ひぐちアサさんの純粋野球漫画。前作の「ヤサシイワタシ」や「家族のそれから」と比べると、野球漫画、という部分でひぐちさん独特の私小説風の「痛さ」はだいぶん中和されていて、しかし単なる野球漫画にもスペック勝負の魔球漫画にもならずに非常にエモーショナルな作品となっているのは、ひぐちさんの長所が存分に出ている、ということなのでしょうね。僕らぐらいの年代の人は高校野球を見ると胸が熱くなったりするそうですけれども(笑、まさにそういう、高校生らしい「痛み」や「喜び」といったことがとても魅力的な、超面白い漫画です。お勧め。

あゆみさんもとても気に入っていて、彼女曰く、「ちょっと『しゃに Go!』に感じが近いかも」とのこと。田島くんがちょっとイデっちに似てると思ったそうな。田島カッチョイー!(笑。また、僕らはひぐちさんの作品を刊行順に読んだのですが、その順序で読んで正解だったかも、とも言っていました。この本を最初に読んでから「ヤサシイ〜」や「家族の〜」を読んでいたら、さすがにちょっと辛かったかもしれない。

更新間隔が空いてしまったのは…

久しぶりに仕事が忙しくて、休日も何かと予定が立て込んでいてなかなか更新する時間が取れなかったのでした。
仕事では JSF などを使ってみていますが、なかなか面白いですね。何となく後ろに EJB がいる環境でのフロントエンドとして利用するととても便利に使えそうな予感。
三連休は、花粉がひどかったこと、あゆみさんがお出かけだったこともあって僕は家に閉じこもっていたのですが、おかげさまでやっとドラクエ8をコンプリート出来ました。裏ダンジョンもクリアして、いわゆる「真のエンディング」も拝めました。しかしあの裏ダンジョン&エンディングは別に本当のエンディングとして最初から用意されていても全然問題ないと思ったんですが、どうして一度バッド・エンド (と言ってしまおう) を迎えないといけないようにしたんですかね。別に裏面がなくたっていいと思うんですけれども…。
そういや F1 マレーシア GP、琢磨は高熱で欠場だしエンジンは2周で2機ともブローしちゃうしホンダ的にはさんざんでしたねぇ。逆にトヨタは初表彰台 (それも2位) でイケイケな感じ。うちの子供達にはトヨタのトゥルーリが大人気で、「つるさん、つるさん」とみんなで応援しています。レース後お祈りする姿が新鮮でした。

birdMicrosoft、Groove を買収, 「第四間氷期」

Microsoft、Groove を買収

結構びっくり。Groove といえば Lotus Notes を作ったレイ・オジーの会社で、P2P 型のグループウェアをメインにしていたところ。つまり、これで MS はプロダクトレベルの P2P 技術を手に入れたことになります。
GDC でも Xbox 向け P2P 型のネットワークサービスについて語っていたようだし、MS が推進する P2P な世界の今後に興味津々です。

「第四間氷期」

第四間氷期 安部公房さんの SF 小説。解説では「実験小説」と書かれているけど…。大量のデータを元にあらゆることの論理的帰結を導き出すことの出来る「予言機」が発明されたことから巻き起こる様々な騒動を描いた作品です。

単に「予言機があったらどうするか?」というレベルの話ではなく、あとがきで作者自身が書かれている通り「未来と現在の関わり」に関する強いテーマ性がある点が、単なる SF 小説ではなく「実験小説」と言われている理由なのかなぁ。お話的にはサスペンスタッチの SF で、どことなくこないだ読んだハックスリーなどを思わせるような雰囲気です。このお話も 1950 年代に書かれたものですが、ハックスリーにしてもこの本にしてもヴォネガットにしても、未来社会が極めて論理的であると想像している点が、今の僕から見るととても面白い。まだその時代には「複雑系」や「カオス」といった概念は知られていなかったのだなぁと思いました。

そういう意味じゃテクノロジー予測、という面からこの小説を見るのは正しくない、というかあまり面白い読み方とは言えなくて、やっぱり上でも書いた「未来と現在の関わり/関係性」の部分を読むべきなのでしょう。ある意味衝撃的な問いかけなのですが、不思議と納得出来る感じ。結構面白かった。

そうそう、現代の小説と安部公房さんの小説を比べると、比喩の使い方やその感覚が微妙に違っていてなんだか新鮮でした。「砂の女」を読んだ時はそれほど感じなかったのにな。

bird「ドーキンス vs グールド」

「ドーキンス vs グールド」

ドーキンス vs. グールド利己的な遺伝子」で有名な生物行動学者のリチャード・ドーキンス博士と、「ワンダフル・ライフ」の古生物学者スティーブン・ジェイ・グールド博士の、生物の進化を巡る論戦についての秀逸な要約です。キム・ステルレルニーさんの本。

この本を手に取ってみた、とはいえ、実は僕は「利己的な〜」も「ワンダフル〜」も読んだことがなかったのでした(汗。なかなか挑戦的な書名が付けられていますが、内容はとても冷静、公平で、両氏それぞれの論点、対立点がよく分かる本だと思います1。逆に「対立」に関連するドラマティックな逸話のたぐいを期待されていると、ちょっと頭が痛くなってしまうかもしれない。

この本を読んで僕が2人に対して感じたのは、ドーキンスはとても理論家らしく、すでに判明している証拠などを元に最も可能性の高そうなシナリオを理知的に組み立てとても説得力のある議論をしていること、またグールドは化石の語る真実をとても真摯に受け止めようとしている、ということです。何となく、アインシュタイン物理学が登場する前、ニュートン物理学を使って現実をうまく説明している人と、それと食い違う観測結果を見つけてしまって苦悩する人のようなイメージを抱きました。ただ物理学と違って、進化に関する話は検証が非常に難しいらしくて、今のところどちらの説が正しいのか確かめるすべがない、というのはとてももったいない話です。

しかしあとがきにも書いてあった通り、この本を読むとお二方の諸作が非常に読みたくなる…。いまさらだけど今度読んでみよう。

birdドラクエ8、終了, F1 開幕

ドラクエ8、終了

ここ最近の我が家の週末時間をかなり食っていたドラクエ8が昨日やっと終了。といってもエンディングを迎えた、というだけで、主人公の出生の秘密などはさらにこの後ダンジョン等をクリアしなくちゃいけないらしい。つ、つらい…。
さて、とりあえず簡単な感想などを。今作から完全 3D 化されたドラクエですが、特に戦闘シーンではその新フィーチャーの魅力がとてもよく出ていたと思います。新しい敵に会うと、この敵はどんな動きを見せてくれるのだろう…ととてもわくわくします。主人公を始めとするキャラクターについても、ポリゴンモデルとしての違和感が全くなく、鳥山明の描くキャラクターがそのまま動作しているようにも感じられるところはとても素晴らしかった。
ただマップ移動や街中での移動時も完全 3D 化されている点については、賛否両論ありそうな感じ。確かに遠くが見晴らせたり素晴らしい景観が楽しめたりと良い点もたくさんあったんですが、視野が狭いことによるもどかしさ、またどうしても避けられない 3D 酔いの問題などについては今後もさらなる研究が必要なのではないかと思わせました。
ストーリーについては、僕が最後にプレイした V (ファイブ) までのものと比較するとちょっと小粒な印象。ストーリーの長さや劇中起きるイベント自体は全然小粒なわけじゃないのに、全体を通してみると小粒に感じるのは何でだろう?エンディングもとてもあっさりしていて、もう少しかつて知り合った人たちの生活へ踏み込んだ描写を見せてくれるとよかったのに、と思いました。ひょっとして、隠しダンジョンをクリアするとまたさらなるエンディングがあったりするのだろうか?
トロデ王やゼシカ、ヤンガスといった登場キャラクターはどれもとても魅力的でしたね。子どもたちにも大人気。

F1 開幕

先週末のオーストラリア GP を皮切りに今年も F1 が始まりました。なんと今年は 19 戦もあるのだそうです。見ている方は楽しいけど、参加しているチームの方々は大変そうだなぁ。
今年は2レースで1つのエンジンを使わなくちゃいけなかったり、予選から決勝まで1セットのタイヤで走らなくてはいけなかったりと結構レギュレーション上の変更点がたくさんありました (例年通りのダウンフォース削減案もたくさん)。これによってコース上でのバトルが増えることが期待されていたんですが、昨日のオーストラリア GP を見る限りにおいては、残念ながらもくろみは外れてしまったようですね。コース上で激しくバトルしていたのは前半のヴィルヌーブとアロンソくらいで、後はいつものように淡々と周回をこなし、ピット作業の合間にパスする、というここのところおなじみの F1 スタイルでした。
オーストラリア GP は1回目の予選が雨がらみでゴタゴタしたりしてなかなか面白いレースで、結果はルノー、ジャン・カルロ・フィジケラのポール・トゥ・ウィン。速い速いと言われつつ、なかなかこれまで良いマシンに恵まれず結果が伴わなかったフィジケラが完全勝利です。おめでとう!

bird雪だー, 「シュガータイム」, 「STAYラブリー 少年」, 「プレイヤー・ピアノ」

雪だー

いったいここはどこなんだ?というような景色ですね…。

「シュガータイム」

シュガータイム 大学4年生の主人公かおるの失恋ストーリー…と書くと全然イメージが違うなぁ(笑。小川洋子さんの本です。

主人公が原因不明の止まらない食欲に最初悩んでいたり (でも途中からすっかり日常化してしまったりする・笑)、下垂体性小人症の弟が出てきたり、主人公の彼氏は不能だったり (しかし彼の場合積極的不能なのだろう) と、小川さんの作品はどこか特別な人がいつも出てきますね。前に読んだ「博士の愛した数式」でもそうでした。病院に勤めていたという経歴も関係があるのだろうし、解説で林真理子さんが書いているように「彼女はフリークス好きなのだ」ということなのかもしれない。とはいえ同情的だったり差別的だったりするわけではなく、彼らの存在をごく自然に感じられるところは小川さんの魅力と言えるかもしれない。

この話はマリ・クレール誌に連載されていたそうで、そのせいかラストシーンではまるでとってつけたように「このすばらしい青春の日々は二度とこないのだっ!」みたいな展開があるのですが、林真理子さんも書かれているように僕もこれはよけいな気がするなぁ(笑。あえて作中の人物にあのようなせりふを言わせなくても、気まずくなった彼氏と暑い街中を歩きながらマイナーな美術館にふらりと入ったりする描写や、彼の疑惑の女の家を友人と二人で探し歩くシーンなんかで十分青春感は堪能できました。というか俺的リアリティありすぎるんですけど、これ(笑。

「STAYラブリー 少年」

STAYラブリー 少年(1) 西炯子さんの STAY シリーズの新刊です。今回は続き物なんですね。相変わらず佐藤くんいい味出してます。山王さんもかわいい。

この漫画を読んでて思ったんですが、この漫画の主人公の佐藤くんのような、「アホだしむかつくし鼻持ちならないけどどこか愛すべきキャラクター」って、小説ではあんまり見かけたことがないような気がする。小説の方がキャラクターと読者の距離が近いせいか、そういうキャラクターが例えば成長するような物語でも、もっとイタい描写になってしまうことが多いような。漫画や映画のように、ちょっと離れたところから眺めるような視点、彼のイタさが肌に刺さらず、どちらかというと人間としてのおかしみの方が感じられるくらいの距離を作りづらいのかなぁ。

それにしても、西さんはアホな少年を書かせると非常に秀逸ですな(笑。

「プレイヤー・ピアノ」

プレイヤー・ピアノ 大きな活字で復刊されたものが平積みになっていたので買ってみました。カート・ヴォネガット・ジュニア著。

実はこの本を読み終わったのは上に書いた2冊よりも前なんですが、うーん、なんというか、あんまり面白くなかった。内容的にはついこのあいだ読んだハックスリーの「すばらしい新世界」のような行き過ぎたテクノロジーによる反ユートピア小説で、そういった体制をひっくり返すべく革命をもくろむ組織が出てきたりとちょっと「月は無慈悲な夜の女王」風なところもあったりするんですが、煮え切らずに終わっちゃうお話。そもそも主人公がすごく日和見主義者で、いや、実は確たる信念があるのかもしれないんだけど、どうにもふにゃふにゃしているように見えちゃう。しかも奥さんと全然意思疎通出来てないのが丸わかりなのにずっと「分かり合えてる」と思いこんでたり。そういう、主人公のなんだか一つ抜けてるようなところが物語の伏線なんだと思ってずっと読んでたんですが、結局最後まで何の関連もなく、ほんとにただの「抜けてる人」で終わってしまった。この本を読むなら「すばらしい〜」と「月は〜」を読むことをお勧めしまする。

birdおっさんライダー

おっさんライダー

ところでバイクにのらない太鼓叩きの仮面ライダーはどないでっか?
まだ朝起きられないので見たことがない。

2005-02-17 のうさどんのツッコミより引用

僕としてはとても面白いと思う。響鬼の細川さんもとてもいい味出してるし (いかにも「お仕事」感があってよろしい)、もう一方の主人公、明日夢くんもとてもかわいくてグッド。先週の回で、「響鬼さんもそろそろ弟子を持っても良い頃」なんてせりふがあったところを見ると、明日夢くんは響鬼さんの弟子になるのか?!

響鬼は太鼓タイプのライダーなんだが、先週、剣タイプの「斬鬼 (漢字はあてずっぽう)」というライダーの存在も明らかになった (怪物にやられて重傷、ってニュースが入っただけだけど…^^;)。顔見せだけで出てきたイブキもいるし、またいろいろにぎやかになりそうな予感。関係ないけど、イブキ役の人は実写版セーラームーンでまもちゃん役だった人で、実はあゆみさんがすごく好きだったりする。

しかし確かにバイクには乗らないしあんまりかっこいいわけでもないので、おもちゃの売り上げは芳しくないらしい(^^;。

birdインフルエンザ

インフルエンザ

非常に幸運なことに、今年は今までのところ我が家の誰もインフルエンザにはかからずにすみました。
先日「新型インフルエンザ脳症か?」というようなニュースがありましたが、これ怖いですね。これまでのインフルエンザ脳症の特徴だったけいれん、意識障害などなしにいきなり死んじゃうらしい。

bird「罪と罰」, アンナ・カレーニナと言えば, CLIE、終了

「罪と罰」

罪と罰 (上巻) 罪と罰 (下巻) 言わずと知れた、ドストエフスキー著の世界的名作です。「罪と罰」なんてインパクトのあるタイトル、自らの思想の実現し社会へ益を還元するための障害となっているのであれば、しらみのごとき凡人を殺すことなど大した罪ではない…という理由で高利貸しの老婆を殺してしまう主人公1、というような、外側から受けるこの作品に対する印象から、難しくて重たい話なのかと思っていたんですけれど、さにあらず。実はものすごく面白いお話!(重たい話には違いありません)。「面白い」の意味も、もう単純にサスペンス小説的に、恋愛小説的に、心の救済物語的に、面白いのです。これはちょっと意外だったなぁ。さすが、長く世界で読まれ続けているだけある。納得です。

上記のような思想で殺人を犯した主人公ラスコーリニコフの「罪と罰」を描くことで「理性による社会改革」の限界を示し、友人ラズミーヒン、主人公の妹ドゥーニャ、途中からとても大きな存在となる薄幸の娼婦ソーニャなどによる「人間の復興」による救済を描く…というのがメインテーマといえましょうか (あとがきからの受け売り・笑)。ラスコーリニコフの思想にはいかにも若さ故の鋭さ、熱さがある反面、驚くほど深みがなくて2、たぶん彼自身皮膚感覚では「何か違う」ことは分かっていたはずなのに、変なところへ潜り込んでしまった自らの思想に自家中毒を起こしてしまっているような状態で、でも特に若い頃はこういうこと比較的よくあるよなぁ、と思ったりしました。ラスコーリニコフは最後の最後まで結構どーしよーもない奴なんですけど(笑、友人のラズミーヒンやドゥーニャ、ソーニャがすごくいい人たちなんですよね。特にソーニャ。これほど魅力的なキャラクターはなかなかいません。

それらの人々に対し、ドゥーニャの婚約者、ピョートル・ペトローヴィチ (ルージン) は心底やな奴かも(笑。ただそれ相応の報いを受けるし物語の後半では全く出番がなくなっているので、そういう意味ではスッキリできます(笑。同じくとんでもない好色家でニヒリスト (らしい) 、スヴィドリガイロフもドゥーニャにあんなことしようとしたりして結構ヤな奴と言われてるみたいなんだけど、僕はルージンと比べるともう少し複雑な人なように思った。僕に言わせれば、ルージン最悪(笑。

そういや以前アンナ・カレーニナを読んだ時にも思ったんですが、ロシアの人って名前がころころ変わって大変。ラスコーリニコフとかロジオン・ロマーヌイチとかロージャとか、ソーニャとかソーネチカとかソーフィアとか…。あと、ロシアのやんごとなき人々は会話の中でさりげなくフランス語を混ぜるのがたしなみだったりするんでしょうか?

アンナ・カレーニナと言えば

アンナの夫、カレーニンは指をぽきぽき鳴らす癖があって、アンナがそれを「下品で我慢ならない」というシーンがあるのですよね。実は僕も指を鳴らす癖があるのですが、そうか、下品な癖だったのか…と最近少し反省。

CLIE、終了

僕が Palm を使っていたのはもうずいぶん前、確か上司のおさがりの US Robotics のロゴの付いた Palm Pilot Professional を使っていたのだから、1996 年とか 1997 年ころだろうか。あの当時はまだ正式な日本語版というものがなくて、フリーツールをいろいろ入れて使っていた。途中から POBox が使えるようになってずいぶん使いやすくなったっけ。
そんな時代でも Palm の完成度はとても高くて、これ以上何が必要なんだろう?と思うくらいだった。その後、Palm は迷走したように思う。中には「Sony に壊された」という人もいるけど、確かに Sony の Palm、CLIE の目指した方向性が Palm の方向性として正しかったか、と言われると、僕は微妙だと思っている。CLIE は高精細ディスプレイを搭載したり、いろいろなペリフェラルを搭載したりと、いわゆるコンピュータ的多機能さを求める方向に進化したけど、結果的にそれが Palm の良さをスポイルしてしまったのではなかろうか。
僕が使った最初期の Palm でもあれだけの完成度を持っていたのだから、あえてコンピュータ的な部分は進化させずに、モノとしてのクオリティアップを図る、という方向性もあり得たのではないか。チープなプラスチック製ボディではなく、メタルを使ってみるとか。革張りとか3。システム手帳には無意味に高級なモノがあったりするように、Palm も「PDA の定番」としてモノとしてのグレードにバリエーションを作っていくという形での進化する道はなかったのか。タッチパネル、Graffiti といった、携帯にはない使いやすいインターフェイスを持った素敵なデバイスが、このままなくなってしまうのは実に惜しいと思うのだ。

bird反抗期

反抗期

ちょっと前まで、鳥乃は思いっきり反抗期でした。何を言っても第一声は必ず「やだ」。手に負えないとはこのこと…という感じで特にあゆみさんはスゲー苦労していましたね。
それがここのところピタリと収まって、毎日とってもご機嫌さんです。そのすごい落差にはびっくりするやら、ほっとするやら。先日も、僕らが何も言わないのに突然黙々と一人で部屋の掃除を始め (まだ3歳だというのに!)、気が付くとすっかり綺麗、なんてこともありました。すごいぞ、鳥乃!

bird「雲のむこう、約束の場所」, 週末

「雲のむこう、約束の場所」

雲のむこう、約束の場所ほしのこえ」の新海誠さんの劇場用長編アニメーション。「ほしのこえ」は 24 分と短いアニメーションでしたが、こちらは 90 分以上あるいわゆるふつうの劇場用アニメです。個人的には思いのほか SF 成分が多くて驚いた。考えてみれば「ほしのこえ」も SF だったわけで (テーマは恋愛だけど)、新海さんは結構ほんとに SF 好きなんですね。

SF とはいえ、今回もやっぱり男の子と女の子がテーマのお話です。話のテーマとしては「ほしのこえ」とほぼ同じ、と言ってもいいかもしれない。監督の意向としては、今回は「物語の明確な出口を作りたかった1」そうで、そういう意味ではかなりはっきりとした結論が用意されています。そういう今作を良いと見るか、前作の方が余韻があって良いと見るかは人それぞれかも。

こんなことを言うと監督には失礼に当たると思うのですけれど、想像以上にちゃんとした映画だったので、僕の中での位置づけも「ほしのこえ」のそれとは少し違う感じがしています。新海さんの魅力とも言える、ノスタルジックなモノローグとか2、とてもきれいな色づかいの風景シーン、なんかは健在で、90 分のかなりの部分がそういったカットでしめられているわけですけれども、僕は微妙に全体が長過ぎるように感じました。あのくらいゆったりした空気感を監督が望んだ、と言われればそうなのかもしれないけど、特に中学時代のカットはもう少し全体に絞り込んだ方がより印象深くなったような気がする。

あと、「ほしのこえ」のタルシアンのデザインにも感じましたが、各所に「エヴァ」の影響が色濃く出ています。「エヴァ」はそれだけ後世のクリエイターに影響を与えうる作品だった、それだけエポックメイキングな作品だった、ということなのかもしれないけど、僕の中ではまだそこまで咀嚼されきってはいないんじゃないかと思っていて、作中そこここに感じられるある種無邪気なリスペクトに対して、微妙に居心地の悪さを感じてしまったりしました。

なんだかこれだけ読むと辛口コメント、って感じるかもしれないけど、僕はとっても楽しめましたよ。新海さんのいいところは、「ほしのこえ」以上に洗練されて、よりクオリティアップして盛り込まれていると思ったし3、ちゃんとした長編アニメーションとしてストーリーも考えられている (ちと小粒感があるのは否めないけど)。次の作品が楽しみです。

週末

なんだか最近は本や映画のことばっかりで、「コンテンツ消費日記」と化しているなぁと反省して、家でのことを少し書いてみます。
こないだの土曜日はあゆみさんの誕生日でした。でも、あんまり誕生日らしいことはしてあげられなかったなぁ。いつも通りのお片づけとお掃除に明け暮れる土曜日だったような。
そういや有葉が「また見たい!」というので「サウンド・オブ・ミュージック」をまた見たのだった。子供が見ている横で大人は部屋の片づけをしようと思ってたのに、気が付くと大人もまた見てしまい。いつ見ても、何度見ても感動する本当に素晴らしい映画ですね。
掃除をする時はいつも、テンションをあげるためにふしぎなタンバリン…じゃなくて音楽をかけるようにしているのですが、先週は金曜の夜に TV でやっていたので録画した「プレイバック!全米ヒットチャート No.1」をかけながらお掃除。懐かしい曲がいっぱいだよ。「うぃあーざわーるど」もかかってたけど、それにしてもスゴイ顔ぶれだねぇ…。
週末恒例のことといえば、上履き洗い(笑)とヴァイオリンの練習。有葉とは、「3年生になったら自分で洗うこと」と約束してるんだけど、どうなることやら。ヴァイオリンは有葉の練習につきあってお父さんも練習してるんだけど、ここのところずっとめちゃくちゃ基本的な練習を有葉と一緒にしているしているせいで、お父さんもなんだかまた少しうまくなったような気がするよ(笑。G 線は右手が疲れるんだよねぇ。
この週末はずっと天気が悪かったこともあって、それ以外ののんびりタイムはもっぱら家族でドラクエ三昧。総プレイ時間もとうとう 50 時間を超えて、お話もそろそろ佳境って感じなんだけど、いろいろ脇道に逸れてしまってなかなか進まないのであった。
そういや、デカレンジャーが終わって新しく始まったマジレンジャー、今度は兄弟5人が主人公。今時5人兄弟とは実に子だくさんでよろしい(笑。「魔法」のモチーフがもろハリポタっぽくて、そう考えると去年とかその前とか、もっとハリポタがブームになっている時ならば良かったのにね、という話をあゆみさんとしていたりしました。今お父さんと子供たちは仮面ライダー響鬼に夢中ですよ!ひびきさんの「よっ!」という手の動きをまねしたりして。

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