中古のレガシィ、買いました。
今この時期にどうしてなのかは自分でもよく分からないのですが、中古のレガシィを買いました。8/1 納車で、ちょうどその日から僕は夏休みだったので、早速大活躍してくれています。
さて、僕にとって「くるま」というのはちょっと特別なものなので、ちょっと長いエントリをしたためておきたいと思いました。
そもそも僕は 1971 年生まれで、たぶん同年代の人なら納得してくれると勝手に思っているのですが、いわゆる「スーパーカー世代」です。ちょうど小学校に上がる前くらいの時期に、日本で空前のスーパーカーブームが起こりました。僕もすっかり熱中して、やれポルシェ 930 ターボだ、フェラーリ 512 BB だ、ランボルギーニカウンタック LP400 だ、デ・トマソ・パンテーラだと、まだちゃんとした日本語もしゃべれないような未就学児が、足りない舌で一生懸命イタリアやドイツの車の名前を連呼していました。生まれて初めて親にねだって買ってもらったレコードが、そういったスーパーカーの走行音を録音したものだったりしたのですから、その入れ込みようは大変なものでした。
また、僕の父は車にもオートバイにも乗る人で、小さい頃から家には車、バイクがあり、休みの日には小遣い稼ぎに洗車をしたり、父のバイク整備を眺めていたりと、自然と車 (自転車含む) に親しむことができました。
僕は高校が自転車通学だったこともあって、その頃からかなり自転車に乗るようになって、友達と遠出をしたりむしゃくしゃすると夜の道を延々走り回ったりと、日々乗りまくっていました。大学に入って身分証明書代わりに原付免許を取ってから、しばらく原付に乗っていた時期もありますが、当時も「やっぱり自転車が好きだ」と思っていました。理由はいくつかあって、1) 最大の理由が、自転車での移動と原付での移動に、明らかな質的差異があるように感じたこと。同じ目的地に到着するのでも、原付で行ったのと自転車で行ったのでは、まるで違うところへ付いたような感覚の違いがありました。その為、僕は自転車での移動を好んでいました。2) やっぱりガスを使わず、音も静かな点。原付の使うガスの量なんて高が知れているんですけれども、それでも人一人移動するのにあのガスと音を出す、ということに心理的な抵抗感がありました。原付ですらいろいろ過剰に感じたんですよね (この辺りの話は以前こちらにも書きました)。
そのような自転車、原付経験から、当時の僕は「ガソリン内燃機関」というもの全体に対して、その過剰さにどうにも心理的抵抗感を感じるようになってしまって、「自分が車に乗る時は電気自動車が実用化されてから」と常々言っていました。ちょうど免許を取るタイミングも逸していたので、「どうして免許を取らないの?」と聞かれたときには、上のように答えるようにしていたわけです。
そんな感じに生きてきて、子どもが生まれてからも特に車が無くても不自由しない生活を送ってきたわけですが、仕事方面で「免許が無いと死ぬ、かも」という状況に陥り、この年になってようやっと普通免許を取る事にしました (その話もこちらに。何度も書きますが、教習所は超楽しかったです・笑)。
さて、いざ免許を取ってしまうと、本来の自動車好きが頭をもたげてきて、「電気自動車が実用化されたら…」などと屁理屈こねていた自分はどこへやら(笑。家族イベントのたびにレンタカーを借りていろいろな車に乗ってみたり、ディーラーへ試乗しに行ったりと、買う気もないのに迷惑な客です。
そう、それでも、その頃はまだ、あまり自分で自動車を買う気はなかったんですよね。車を所有する場合とレンタカーその他で済ませる場合の、かかるコストを冷静に計算してみると、乗れても週末だけであるところの僕の場合、どう考えても圧倒的にレンタカーその他の方が安い。東京で車を所有するのは、コストだけ考えるとはっきり言って「無駄な贅沢」です。
そんな「贅沢」だと分かっていたのに、今回どうして車を買う気になってしまったのか。自分でもよく分からないんですが(笑、いくつか理由があるような気がします。
まず一つはここ最近の空前のハイブリッド・カーブーム。僕もレンタカーでホンダ・インサイトを借りて乗ってみたり、トヨタ・新型プリウスのカタログを入手したり「新型プリウスのすべて」を買ったり、ご多分に漏れずかなり注目していました。僕は以前から、「速い車」よりも「高効率な車」の方にずっと強い魅力を感じます。
しかし、ふと自分の車の利用形態を考えてみると、乗っても週末だけで年間総距離も確実に 1 万キロ未満、そのようなケースにおいては、ハイブリッドカーは実はあまり適していないような気がしたんですよね。せっかく電気として蓄えた回生エネルギーやガソリンで発電したエネルギーも1週間乗らない間に自然放電しちゃうでしょうし、そもそも走行距離が少ない僕のようなケースは、どんなに頑張って燃費を伸ばしても、全体からすれば誤差の範囲。それならばむしろ、新車を買って無駄な材料、エネルギーを使うのではなく、中古車を買った方がいいんじゃないか、と。
そもそも、僕は免許取ってからまだ一度も、自分で車を所有した事がありません。一度も買ったことがないのに、いきなり新車、というのも、なんとなくもったいないような気もしたんですよね (いや、全然そんな事はないのかもしれないけれど…。でもまだまだ若葉マークに毛が生えた程度の僕の腕の場合、新車を買ってもすぐにどこかにぶつけたりして、きっとすごい悲しい思いをしそうだな、と思ったんです)。
そんなわけで、「新型プリウス」⇒「やっぱり中古車」という脳内回路が出来上がってきたところに、こちらでも触れたレガシィのフルモデルチェンジがありました。これがたぶん、2つ目のきっかけ。
実は僕、先代 (4代目) のレガシィが大好きで、フルモデルチェンジの時にはすぐにカタログも入手しましたし、その後街で見かけるたびにも、常々「いい車だなぁ」と思っていました。なんというか、全体のバランスがいいんですよね。日本で乗るには大きさも手ごろだし、3代目から 100kg 近く軽量化して、税金区分も 2000cc 未満、1.5t 未満の中に納まっているのも Good。当然燃費も向上しています。
そんなわけでレガシィがフルモデルチェンジし、4代目 (BP と呼ばれる) レガシィが中古市場でしか入手できなくなったことで、俄然中古情報集めに熱が入ってきました。
中古車市場を眺める事1ヶ月あまり。そんな中だんだん分かってきたことがありました。1) 中古車との出会いは一期一会であること。「あ、ちょっといいかも」と思った車は、かなりの勢いで売れていきます。程度や色、装備など、自分の気に入った車は、レガシィのような比較的タマ数の多い車種ですら、なかなか見つからないだけでなくて、仮に見つかってもすぐに「売約済み」になってしまいます。むむ。
- 一口に中古車屋といってもその中身は多種多様な業者がいるので、ある程度範囲を絞らないと決められません。安いけれどなんだかちょっと怪しい業者やネットでの評判も玉石混交な大手チェーン店、また激安ではないけれど安心感を売りにしたディーラ系などなど、中古車屋にもいろいろあるので、最初にどんな感じのところで買いたいかを考えておかないと難しそうです。今回僕は、何しろ初めて自分で車を買おう、と思ったこともあり、無難にディーラ系に絞って探す事にしました。
そんな風に探し始めて7月中旬のある日、横浜のスバルのディーラ系中古車屋に、僕の第一希望である白のレガシィワゴン NA、走行距離 2 万キロで車検が丸々1年残っているにも関わらず、ジャスト 100 万、という車が出ました (税込み 105 万)。修復暦なしで 2 万キロですと、4代目レガシィでは今はまだ 150 万程度が相場です。そんなわけで早速電話で問い合わせ、売約済みでないことを確認した後、その日のうちにたまたま家にいた鳥乃を連れて試乗に行く事にしました。中古車の試乗なんて初めての経験なので、実はかなりドキドキでした。
さて、家からは電車で1時間半ほどかかる横浜のディーラにて、実際に車にご対面。走行2万とはいえ、登録は6年前 (4代目のフルモデルチェンジの直後くらい) なので、それなりにくたびれてはいましたが、フロントバンパーに細かい傷がある他は大きな傷も無く、外装、内装ともに、きわめて綺麗な状態。車内も前のオーナーが喫煙者でなかったのかまったくタバコ臭くありませんし、ハンドルやフロアマットも経年劣化した感じはほとんどありませんでした。試乗させてもらった印象も、トルコンもすべらないし (って、最近の車はそもそもそんなことないんでしょうか?^^;)、出足もよく、ダンパーがヘタってふわふわすることもなく、妙な異音も聞こえず、まったくネガティブなポイントを見つけられないくらいでした。あ、ちなみにグレードは 2.0R というモデルで、実はハイオク限定車だったりするんですが、そもそも月1回給油するかしないか、というようなレベルの我が家の場合、レギュラーとハイオクの価格差もそれほど大きな問題とはならないだろうと考えました。
そんなわけで、実際に試乗したことでいよいよ盛り上がってしまい、上で書いたとおり中古車は一期一会と思っていましたから、ディーラから直接家に電話してあゆみさんを説得して、その場で注文してしまったのでした。後であゆみさんに聞いたら、「試乗しにいった段階であきらめてた」らしい(^^;。さすが、長年連れ添った奥様だけのことはあります(笑。
ところで、今回初めて車を買うことになったので、車購入に伴う各種手続きについても最初まったく分かりませんでした。お世話になったディーラ、神奈川スバルの S さんに助けてもらいながら、何とか7月中にすべてこなすことができました。後で確認したくなった時のために、ここに記録しておきます。
- ディーラでの注文。まずはここから始まります。価格交渉などを行い車を買うことを実際に決めて、いよいよ車を所有するための各種手続きに入ります。今回、車の名義変更などはディーラの方へ頼んでしまったので、陸運局へ出向いたり、といった事は必要なかったのですが、その代わりにそれに先立ち「車庫証明の準備」と、委任状とそれに伴う印鑑証明の取得が必要になりました。またそれとは別に、今回任意保険についてはディーラ経由ではなく自分でネットで加入しようと思ったため (社員割引が効く安い保険があったので)、その準備も平行して進めることにしました。
- まず車庫証明の準備ですが、僕は 100% 駐車場完備の団地住まいですので、まず団地の管理事務所に「保管場所使用承諾証明書」をもらいに行きました。管理事務所の方もなれたもので、車庫証明を取るのに必要な各種書類もほとんどあらかじめ準備されていて、まとめてその場で作ってくれました。後は管轄の警察署に出向き、ディーラの方が作ってくれた「自動車保管場所証明申請書」の見本 (車台番号や大きさなどもすべて実際に書き込んでくれていました) を見ながら自分で申請書類を書いて提出し、中2日で無事、車庫証明が取れました。その後は、そのもらってきた車庫証明 (陸運局提出用) と、実印を押した委任状、それに印鑑証明をディーラへ郵送し、名義変更を行ってもらいました。
- さて、上記と平行して、任意保険の準備を進めました。任意保険の申し込みには、車検証のコピーか、または納車前の場合には車種や車台番号、所有者情報などが必要になります。幸い今回は車庫証明申請のために、必要な情報はすべて手元にあったため、無事それらを元に Web で申し込む事ができました。申し込み完了後、保険証券を受け取るために車検証のコピーを保険会社へ郵送または FAX する必要がありましたが、そちらはディーラの方が代行して FAX してくれました。なお、車検証のコピーを FAX できたのは納車の2日前で (名義変更したのがそのタイミングでしたので)、未だ手元には保険証券が届いていませんが、メールにて問い合わせたところ保険契約自体は正常に納車日から始まっており心配無用、とのことでした。
そんなわけで、無事、予定通り 8/1 に納車となり、今に至ります。横浜から自宅まで自走した際、湾岸⇒首都高⇒中央道というコースで帰ってきたんですが、高速ではエアコンをつけた状態で 16km/l 以上走り、思った以上に燃費はよさそうです。
既に登録6年目のレガシィ君ですが、できるだけ長く乗りたいと思っています。一台の車に長く乗る秘訣などありましたら、是非お聞かせ願えると嬉しいです。
クレジットカード戦略、変更
これまで僕は、1) メインカードは ANA JCB カード、2) サブカードとしてライフカード、ビックカメラ VIEW Suica カード、という構成でクレジットカードを使っていました。この構成にしたのは一昨年くらいですが、その時の理由は、
- そもそも、たまったマイルを何とか有効活用したい、という狙いが当時は一番大きかった。そこの出口を考え、そこへ集約することでいろいろ効率を高めよう、と思ったのがそもそものきっかけでした。特におととしのタイミングでは、JCB のスターαになると 50% のボーナスポイントが付き、しかもそのボーナスも同率でマイル移行可で、1マイル1円換算でも無条件で 1.5% となるカードは、ANA JCB カード以外にはありませんでした。
- サブカードはこれまた生活パターン上必須となる Edy チャージにも何とかポイントをつけたいと思ったのがきっかけで、ライフカードとしていました。ただライフカードも結構すぐに Edy チャージで付与されるポイントを大幅減額し、現在はほとんどチャージではポイントが付きませんけれど。もう一つの VIEW Suica カードは、これまた生活上必須となる Suica/PASMO の SF (Stored Fare) チャージに少しでもポイントが付けばいいな、ということと、ヨドバシからビックへ個人的に贔屓にしている電気屋を変更したことによります。
一昨年の時点では ANA JCB+ライフカード、という組み合わせはかなりの鉄板だったと思うんですが、ここのところの度重なる ANA カードのポイント制度の変更により、再考を余儀なくされる事になりました。
特に痛かったのは今年の春に行われた変更、マイルから提携ポイント (Edy や楽天ポイント) への交換レートが、年間2万円を超えると半分になってしまう点です。年間2万円以上を例えば Edy 化しようとすると、それまで 1.5% の還元率だったものが、0.75 % になってしまうのです。また、JCB スターαのボーナスポイントから ANA マイルへの変換レートが来年から下がってしまうことも、もはや ANA JCB に集約する事の意味が無くなったことを明確に示していました (還元率がほぼ 0.5% になってしまう)。
そんなわけで久しぶりに自分のクレジットカード利用方法を見直してみることにしたわけですが、とりあえず僕の新しい結論から書くと、メインとして UFJ K-Power カードを定期出費+Edy チャージ向けとして、臨時出費向けとしては SFI eLIO カード or VIEW Suica カードで行くことにしました。
まず、今回導入予定の新メインカード、UFJ K-Power カードですが、こちらは各種クレジットカード情報に関するサイトで「現役最高の還元率、最高 6.67% を誇るカード」として有名なものです。このカードのポイント制度はちょっと特殊で、このカードを用いて携帯電話の利用料を支払っていると、前月のカード利用料によって、翌月の携帯電話利用料金が割り引かれる、という形で還元されます。そのため、ある程度以上 (具体的には月1万円以上) 携帯電話を使っていない人にはあまり還元率が高くならないんですが、逆に月1万円以上携帯電話に利用している僕のような人には、最低でも 3% から、運が良いと 6% 超の還元率を得られるカードとなります。ただし、高い還元率を得るために、最近流行の「月定額支払いタイプのリボ払い専用」設定とする必要があり、またこのカードの月額設定上限が 10 万円まで、と決まっているため、月々の利用料は 10 万円以下に抑える必要があります。そのため、ある程度支払額が決まっている定期出費担当メイン、とすることにしました。あ、もう一つ、この K-Power カードはイマドキ珍しく、Edy チャージ時においても通常利用時と同じポイントが付くというのも良い点で、おかげで、常に 3% 以上の還元率で Edy にチャージが可能になります (僕が普段使っているのは ANA Edy カードなので、0.5% 分のマイルも付きます)。さらにもう一つ細かい話としては、UFJ グループの発行するカードなので、三菱東京 UFJ 銀行に引き落とし口座を持っている僕のような人の場合、Web だけで手続きがすべて完了し、最短翌営業日にはカードを発行してもらえる、という点も非常に嬉しい点。
臨時出費用とした SFI (Sony ファイナンス) の eLIO カードと VIEW Suica カードですが、こちらはあんまり強い理由はありません。そもそも通常利用での還元率は 1%、ポイントは Edy or Suica/PASMO に変換できる、という点は最低ラインをクリアしていたんですが、1% という還元率はちょっと低いと思っていました。ただ、上で書いたように ANA マイルからの提携ポイント交換レートが 0.5% というようなレベルになってしまっている以上、しょうがないのかな、と。また、eLIO カードは自動車の任意保険の引き落とし先として、また VIEW Suica カードは Suica/PASMO SF のオートチャージ先として、定期的な支払いが予定されていますので、ポイントもできればそのどちらかに集約したいところ。もう一つ、ライフカード、という選択肢もあるんですが、こちらはイマイチ使いづらい感じがするので、ごく小額の定期支払い (電子明細ボーナス用) と、誕生月ボーナス狙いに絞って使うことにして、メインで使うのは止めておこうと思っています。