bird「犬は勘定に入れません…あるいは、消えたヴィクトリア朝花瓶の謎」, 衆議院議員選挙のこと, ところで

「犬は勘定に入れません…あるいは、消えたヴィクトリア朝花瓶の謎」

犬は勘定に入れません…あるいは、消えたヴィクトリア朝花瓶の謎 コニー・ウィリスさんによる、ヴィクトリア朝タイムトラベル・ラブコメディ (とあとがきに書いてある)。このお話を読んでいる最中 (特に前半)、「スラップスティック」という言葉が頭に浮かんだんですけどこれって死語?(笑。

さてさて、このお話は主人公のネッド・ヘンリー君がタイムパラドックスとそれによって引き起こされるかもしれない時空連続体の崩壊を防ぐべく奮闘する、という話なんですが、時空連続体が一般に考えられているような受動的な物ではなくそれ自体に自己修復能力があって…という展開はちょっと新しいカモ1。万物の理論たる物理学と自由意志の問題、また量子力学の観測者問題 (不確定性原理) なんかも深いところできっちり織り込んだ出来の良い時間 SF だったと思います。作中、主人公とヒロイン・ヴェリティを始めいくつものロマンスが盛り込まれていて「ラブ」要素もたっぷり。ブルドックのシリルといじわる猫プリンセス・アージュマンド (ジュジュ) の掛け合いも面白可愛く、猫好き、犬好きな方も大満足。とっても楽しかった!

ところであとがきで知ったのですが、この本は「ドゥームズデイ・ブック」という本とシリーズになっているのだそうですね。「犬は〜」が完全な喜劇だったのに対して、「ドゥーム〜」の方は悲劇なのだとか。一般にシリーズ物というとそのテイストは一貫しているものが多い中で、片や悲劇、片や喜劇、というのも珍しいような気がします (ちなみにシリーズ三作目の「All Clear」はロンドン大空襲を扱ったもの、ということで悲劇になるのかな?)。同じ作者の「航路」ともども読んでみたくなりました。もちろんこの本の元となったジェローム・K・ジェロームのユーモア小説、「ボートの三人男」もね!

衆議院議員選挙のこと

小泉首相の「郵政解散」により 9 月 11 日に衆議院議員選挙が行われることになりました。各所のブログでも皆いろいろと議論をしているようで、いろいろと参考になることも多いです。
ただ、そのようなブログを読んでいて一つ感じたことがあります。ネットで小泉首相支持を表明しているブログのほとんどは、「郵政民営化は日本にとって必要な政策、だから今回は小泉支持」という論拠なのですね。どのサイトも、僕から見ると不自然なほど、郵政民営化以外の政策については言及されていません。
今回の解散がたとえ「郵政解散」で選挙が「郵政民営化選挙」だったとしても、行われるのはあくまでも4年間の任期を持ち、郵政民営化法案以外にも様々な法案を議論しなければならない衆議院議員の選挙のはず。「郵政民営化法案国民投票」ではありません。郵政民営化がどれほど重要な政治課題だったとしても、今後4年間それだけを議論し続けるなんてことはあり得ないはずで、またあらゆるトンデモ法案が通ってしまうかもしれない可能性を考慮してもなお通すだけの価値のある法案だ、なんてこともあり得ないでしょう。小泉さんのやり方が、圧倒的に大きな存在感のある論点で他の論点をマスキングし、選挙自体の意義を矮小化するという手法 (言い換えれば、衆議院議員選挙という本質的にわかりにくいものを、郵政民営化国民投票のようにわかりやすいものに変えて国民をだますやり方) のようにも見え、僕には少し気持ちが悪いです2
小泉さんはこれまでも与党総裁であり為政者であったわけで、郵政民営化以外の部分でもこれまでのものから大きく逸脱したことはしないはず、という暗黙の前提があるが故なのかもしれません。ただこの点にも僕は多少疑問があるのです。これまで与党自民党内には、小泉さんが総裁だとは言っても小泉さんとは異なる考え方を持ち、異なる意見を持った方が大勢いました。今回の郵政問題でもそうだったように、小泉さんはご自身の行いたい政策について党内のそういった異なる意見の持ち主と調整をしないことには前に進めず、そのことが改革の進みを遅くした反面、政策が必要以上に先鋭化してしまうことを防いでいた面があるのではないかと思うのですね。今回の選挙でいわゆる「小泉自民党」が大勝し政権を取った場合、今まで以上に「小泉色」の強い政権が誕生し、与党内にも小泉さんに反対する人たちがほとんどいなくなってしまう、というような状況になってしまうかもしれません。そうなると、これまで与党内反対派の存在により保たれていたバランスが崩れ、これまで以上に先鋭化した政策が次々に実行される可能性があります。
そもそも小泉さんの政策に賛成、という人にとっては杞憂に聞こえるのかもしれません。ただ僕は、「これまでの小泉さん」と「今回の選挙に大勝した後の小泉さん」が全く異なる政策を打ち出し始める可能性も0ではないように思えるのです。反対派の多数いる自民党内にあってすら、「国民の圧倒的支持」を背景に小泉さんは強大な力を誇ってきました。それがさらにエスカレートするという状況は、(たとえだれがその力を持つことになる場合であっても) あまり良いことではないような気がするのです。単なる杞憂ならば良いのですが…。

ところで

ほとんどちゃちゃだけど、たとえ今回の選挙で小泉自民党が大勝したとして、衆議院で郵政民営化法案が可決されたとしても、参議院のメンツは変わってないわけでまた否決されちゃう可能性ありますよね。その場合再度衆院で 2/3 以上の賛成が取れれば良いみたいだけど、さすがに小泉自民党+公明党で衆院の 2/3 を取るのは難しいんじゃないかなぁ。
まぁ「大勝した」という段階で無視できない民意がはっきりするわけで、それによって参院の状況も変わる (要は反対派を封じ込められる)、というのが小泉さんのシナリオなのかしら。

bird全ての情報は IP で流れる, その後の VAIO 君

全ての情報は IP で流れる

DLNA の流れや Sony のロケーションフリーとかルームリンク、言わずと知れたネットワークメディアプレーヤー達 (1, 2, 3) から先日発表になったカノープスの新製品などを見ていて、近い将来、家庭内情報流通は全て IP 上に統合される日が来たりして、とふと思いました。
現在、家庭内の映像情報、音声情報は非常に多種多様な経路、形態を通してやりとりされています。例えば映像ならばデジタル/アナログな放送波や DVD メディア、Internet 上のコンテンツなどから始まって、コンポジット/コンポーネント/HDMI 端子を経由してディスプレイへ。音声にしても、様々なソースを様々な経路・形態を通してアンプへ送り、スピーカーから出力しています。このような、いわゆる「メカに詳しい人でないと配線すら出来ない」というような状況も、アナログ時代においては信号の重畳にも限界があったしそもそも重畳なんかすると信号品質が落ちる、ってことで仕方がない面があったと思います。しかし、あらゆる情報がデジタルフォーマットで扱われるようになれば、重畳によるデメリットはなくなり、帯域が許す限りあらゆる情報を単一の経路を通して送ることがごく簡単にできるようになります1。デジタルデータを取り扱う統一的なプロトコルがありさえすれば、物理的な伝送路の規格についてはその用途や利用形態などで適切なものが選べばよくなります (長い経路長が必要なら Ethernet とか、スループット保証が必要なら IEEE1394 とか、無線 LAN とか電灯線 LAN とか…)。
ツルピカ液晶を装備したノート PC が増えてきた結果、家の中を移動しながらムービーを見たい、というニーズをとらえて上で言及したカノープスの製品のようなものが出てきました2。また、放送や DVD 以外に、Internet から入手されるムービーの量が増えてきたことを受けて、ネットワークメディアプレーヤ市場も立ち上がりました。それらは必然的に、現在の PC にとってもっとも自然な通信手段、IP を用いて通信されることとなりました。家庭内ネットワークにおいて AV 情報をやりとりするための DLNA においても、ごく当たり前のように IP が利用されることとなりました。このまま、全ての情報流通が IP 経由になってしまえば、いろいろとメリットがありそうじゃないですか。
そのような世界観からすれば、カノープスの製品のような機能は例えば DVD/HDD レコーダが備えるべきです。DVD レコーダも最近は Ethernet ポートを持つものも珍しくなくなってきましたから、技術的にもそれほど難しいことではないはず3。また、ネットワークメディアプレーヤのような機能はディスプレイ側に内蔵されるのが自然です。これも最近のデジタル放送対応テレビであれはそもそもある程度のデコーダを内蔵しているはずですから、そんなに難しい話ではないでしょう。余談ですが、MPEG2 ストリームなどのソースデータからのデコードエンジンと実際に表示されるデバイスが近くにあるということには大きなメリットがあって、ソースデータのポテンシャル、表示デバイスのポテンシャル双方を余計な制約なしに最大限に発揮できるようになります。こと映像に関しては、今後ユーザの手にするコンテンツはほぼ例外なく圧縮されたものであることを考えると4、そのストリームをデバイス直近までそのまま伝送可能な方がいろいろとリーズナブルなことは明らかでしょう5
もちろん、いろいろ問題も思いつきます。例えば、ゲーム機や PC など、非圧縮映像ソースを自ら生み出しうるデバイスの場合パネルと非劣化デジタルフォーマットで直結したくなるかもしれません。また、ソースの MPEG2 ストリームを例えば AV アンプ、ディスプレイ等で使い回す場合、デコードに要する時間 (タイムラグ) の差によって同期が乱れる可能性があり、なんらかの対策が必要そうです (デコードを一カ所で行ってそこからアナログ/リアルタイムデジタルで伝送する仕組みの場合はそのような同期問題に頭を悩ませる必要はありません)6。そうだとしても、AV 機器を買ってきて自宅 LAN に join させさえすれば、他の機器上にあるデータを自由に扱える、またその機器のデータも自由に流通させられる、という世界になれば、すごく使いやすそうだと思ったのでした。

その後の VAIO 君

増設メモリの件は、別の店で買ってきた7さらに安い8 ELPIDA 製チップの載った 512Mbytes PC3200 DDR SDRAM モジュールを差したところ無事動作し、memtest86 もエラーフリーでパスしたためとりあえず解決。良かった良かった。
全体的な印象としては今のところケチの付け所がないくらい良いです。懸念していた動作音も、起動直後、内蔵された3つのファンがフルスピードで回転している瞬間だけは激しくうるさいですが、その後はすぐに静かになって今まで使っていた VAIO くんよりも静かなくらいだし、液晶も明るく、視野角もとても広いです。
将来のためのメモ。VAIO type M の HDD 換装手順のページ。リカバリ DVD-R も作ったので HDD がクラッシュしたり容量が足りなくなったらこちらの手順を参考に入れ替えに挑戦してみようっと。

birdVAIO type M VGC-M22/W

VAIO type M VGC-M22/W

Sony VAIO type M VGC-M22/W ついこの間ゆっくり考えるなんて言っていたのに、いったん考え出すともう止まらない。ディスク残り容量1や置き場所のこと、キーボードの使い回し2から Digital8 で撮影したホームビデオのこと3まで考えて、えいやっと新しいパソコンを買ってしまうことにしました。今のあゆみさん PC は何しろ MMX Pentium 166MHz ですから<ヒツコイ(笑、たとえ激安 PC を買ってもきっと感動できるくらい高性能に感じるに違いない、と思ったこともあります。

置き場所が限られていることもあってミニタワーや大きいデスクトップは最初から除外した上で、ノート PC か、または小さいデスクトップ PC についていろいろ情報を集めてみたところ、ノートと省スペースデスクトップで比較すると、同じくらいの価格帯では特に HDD 容量に大きな差がありました。2.5inch の HDD を使わなければならないノート型ではどうしてもせいぜい数十 Gbytes クラスの HDD になってしまうところ、3.5ich の HDD が使えるデスクトップモデルでは安いものでも 100Gbytes 超の HDD を搭載しています。そこで今回は省スペースデスクトップのモデルにしてみることにしました。

なお、金額に関してあゆみさんと相談した結果、今回は「10万円以下」で行こう、という合意が出来ていました。10万円以下の省スペースデスクトップとなると、一気に選択肢は少なくなってしまいます。そんなこんなで今回、主に光学ドライブのスペックと、普段リビングに設置することから本体のデザイン、広い意味でのユーザインターフェイス (キーボードやディスプレイなど) と設置環境のマッチングを重視してみた結果、冒頭の「Sony VAIO type M VGC-M22/W」に決めました。税込み 98,000 円ナリ。

type M の最廉価モデル M22/W はちょっと面白い位置づけのマシンで、いわゆる PC として中心となる機能、CPU4 やチップセット5といった部分はとことん安くあげている代わりに、15.4型ワイド液晶 (1280x800) は多層 AR コートされたクリアブラック液晶だし6、光学ドライブも DVD+R 2層記録にも対応した DVD スーパーマルチドライブだったり、廉価機にしてはナカナカ凝った本体デザインをしていたりするところが、今回の我が家のニーズにはピッタリでした。PC 的な面は今までと比べれば何を持ってきてもびっくりするくらい改善するだろうし、今後も出来るだけ長く動いてもらいたいことを考えるとディスプレイや光学ドライブなどの外部とのインターフェイスがしっかりしてくれていた方がうれしいのです。

というわけで、あゆみさん PC はようやく MMX Pentium 166MHz から卒業して、遅ればせながら我が家初の GHz マシンとなりました。

ちなみに、標準の 256Mbytes メモリだけでは心許なかったので一緒に 512Mbytes のメモリも買ったのですが、見事に相性問題にぶつかってしまいました。元々刺さっているものと2枚同時に差すと動作せず、どちらか片方づつならば全く正常に動作します。ちなみに元々刺さっていたのは Infineon 製チップの載ったもので、今回買ったのが PQI というメーカーのものでした。幸いなことに今回購入したショップ7に相性保証制度があったため、とりあえず PQI 製メモリは返品させてもらえることになりました。新たにメモリを探さねば…。

bird多摩動物公園, プール, あゆみさん PC, コメントスパム

多摩動物公園

さぁ行くぞ〜 おとといは鳥乃の「レッサーパンダくんを見たい!」というリクエストでまたも多摩動物公園に行きました。ここ何日かは連日大変な猛暑で、おとといも日中35℃くらいまで気温が上がったそうなんですが、ちゃんと帽子をかぶってたっぷりの水分補給をし、日陰を選んでまわる分にはそれほど不快ではありませんでした。元々多摩動物公園は木がいっぱい。木の多いところはコンクリートに囲まれた街中に比べるとかなり涼しいのです1

昆虫生態園のハチドリ 逆に、夏休みとはいえ平日、しかもめちゃくちゃ暑くなることが分かっていたせいか動物園はガラガラで、子供達のペースでとてもゆっくりいつものコースをまわることができて、とても良かった。温室になっていて普段はとても暖かく感じる昆虫生態園も、おとといは外よりも中の方が涼しいくらいで、2羽しかいないハチドリも発見!することができました。

昆虫園本館でいつもの工作に励む鳥乃 ただ、昆虫園本館の前にある子供が乗って遊べるバッタの遊具は、直射日光に照らされて触れないぐらいアッチッチになっていました。目玉焼きでも作れそうな勢いでした。

ライオンも暑そう 普段はすごく並ばないと乗れないライオンバスも全く並ばずに乗ることができました。我が家がライオンバスに乗る時はいつもそういうパターンだなぁ。

多摩動物園ってこんな雰囲気 おとといくらい暑い日では、動物園の動物たちも大抵日陰でぐうたらしていますが、それもまた楽し。トナカイとかあんなに暑くても大丈夫なんですかね?

レッサーパンダくん 無事、元気なレッサーパンダくんも見ることができて鳥乃も大満足。おととい見た動物たちの中ではレッサーパンダくんが一番元気だったかもしれないなぁ。あ、ちなみに Tama Zoo のレッサーパンダくんは立ちませんでした(笑。

プール

蝉の抜け殻探し 昨日は有葉のリクエストで、近所の多摩センターにあるプールに初めて行ってみました。それほど広いプールではないのですが、流れるプールあり、波のプールあり、ウォータースライダーありと一通りそろっていて、家族で一日楽しむには十分な感じ2。プールの入り口が妙にうら寂れていたり、100円コインロッカーをみんなお金入れないで使っていたり、1時間に1回10分間の強制休憩タイムがあったりと、なんだか全体的にのどかな雰囲気を醸し出していてなかなか面白かった。お盆前の平日、ということからか猛暑の日だったにもかかわらず混み具合もそれほどでもなくて、のんびり楽しめました。

プールから上がって、多摩センターの中央公園の中を駅まで歩いて帰る途中、綺麗な蝉の抜け殻を発見した子供達が大喜び。よく見てみると、そこら中の木に大量の抜け殻がくっついています3。一人当たり何匹分もの蝉の抜け殻を見つけて、子供達には良いおみやげが出来ました。家の近所でも探せばいっぱい見つかりそうだけどね。

あゆみさん PC

動物園で撮った写真等を整理していてふと確認してみると、なんとあゆみさん PC の HDD 空き容量がもう 1Gbytes を切ってる!
大事なデータやお互いのバックアップを持ち合ってる関係上、HDD の空き容量がないのはすごくまずい。しかし、だからといって MMX Pentium 166MHz のあゆみさん PC の HDD をまた換装するのもなんだかいい加減バカバカしくなってきた。
というわけで、にわかに大きな悩み発生中。とりあえずゴミデータやいらないアプリケーションを削除することで 1.7Gbytes まで空き容量を復活させたので、今のうちにいろいろ考えよう…。

コメントスパム

相変わらずコメントスパムがうっとうしい。とうとう URL を一つしか含まないコメントスパムが来てしまって、これまでのフィルタでは防げなくなってしまった。
なんだかもうめんどくさいので、コメントに1つでも http: が含まれる場合投稿できなくしてしまいました。URL を提示したい場合は 2ch でやるように ttp: と一文字削ってみてください。ご不便をおかけします。
コメント文をベイジアンフィルターに通す、というアイディアを見かけたのだけれども、すでにどこかに実装があるのかしら?ただ、たとえそうしたとしてもインターフェイスを結構ちゃんと考えないと、使いこなすのがめんどくさいことになっちゃいそうですよね。

bird夏休み, 「ふにゅう」, サンシャイン国際水族館

夏休み

今週は会社の夏休み。これからは例のナニのせいで下手すると「盆も正月もない」くらい忙しくなっちゃうかもしれないので、今のうちにしっかり休んでおくこととしよう。子供達と一緒にたくさん遊べるといいな。

「ふにゅう」

ふにゅう これも川端裕人さんの本。男の視点から見た夫婦、子育て、家族に関する本です。書名の「ふにゅう」は「母乳」ならぬ「父乳」のこと。決して「腐乳」ではないぞよ>誰となく。5編の短編からなる短編集です。

力の抜けるような書名とか表紙の熊のぬいぐるみから、ほんわかしたものをイメージして読み始めると裏切られるかも。結構アグレッシブな話が多く、いろいろ考えさせられる本でした。主人公の夫婦達は「男女平等!」をうたっていつつも、様々な理由から「専業主夫」に近い立場に主人公がおかれ、これまであまりスポットライトの当たることのなかった「専業主婦」の日々の生活の世界を男の目から改めて見直してみた、というような体裁のお話が多いです。これまでにあゆみさんから聞いた話などから、ああそういうことあるらしいなぁ、と思い当たることもしばしば。僕が「専業主夫」に近いことをした経験というと、鳥乃が生まれた時の一週間、家で子供二人と過ごしたことくらいで、子供達はまだ幼稚園にも行っていなかったし、一週間くらいだと家の中のことを完璧にこなせなくとも何とかなっちゃうんですよね。ということで実質経験ナシ。日々あゆみさんに感謝。

個人的には「デリパニ (デリバリーパニックの略だそうで、出産の立ち会いをした父親がパニック状態になってしまうことを言うらしい)」が面白かった。出産に際して父親ってのはほんと無力です。母は偉大だ。

サンシャイン国際水族館

水族館 夏休み一発目のお出かけとして、柊次のリクエスト、水族館に行ってきました。我が家から一番近い水族館、ということで、僕も初めて行くサンシャイン国際水族館へ。

サンシャインシティのビルの中にある水族館なので、全体にそれほど広くはなく水槽も小振り。ただ子供達がかぶりつきで見られるように水槽の前の台の部分に絨毯が敷かれていたり、あまり高い位置には水槽がなかったりして、子供と一緒に見に行くには手頃な水族館という感じでした。今回はたまたま TBS の「どうぶつ奇想天外!」のイベント、「どうぶつビックリ博」も開催されていて、実際にさわれる展示や親切な説明員のお兄さんお姉さんにいろいろ教わり子供達も楽しんでいた様子。

水族館そのものは悪くなかったんですが、そこへ行くまでに池袋の駅から人混みを延々歩かなければいけないのがお父さん的にはちょっとツラかった。葛西臨海公園の寂れた感じの方が好きだなぁ。

bird体調, 「The S.O.U.P.」, 「EVIL HEART」, Thunderbird の spam filter

体調

今日は昨日から引き続いた体調不良のため一回休み。夏休み前の追い込みで、仕事、結構立て込んできてるんですけどね。すまん>K 氏。
ところで先月も似たような具合の悪さで一日休んだんですけど、どうも飲み会でたくさんお酒を飲んだことが引き金になっている気がする1。もともとそれほどお酒に強い方じゃないし、飲み過ぎると気持ちよくなるというよりは青ざめてくるタイプなので (気分的にハイになったりはするのだけれど)、あんまり飲まない方がよいのかもしれないなぁ、と思いました。

「The S.O.U.P.」

The S.O.U.P. 川端裕人さんの本。これからしばらく川端さんの本が続く予定。特に理由はないのですけど。

インターネットで知る人ぞ知るクラッカー集団、EGG の陰謀と、それに立ち向かうハッカー、周防巧 (すおうたくみ) のお話。「夏のロケット」でも感じましたが、川端さんの、小説のテーマにしようと思った題材に対する取材力はたいしたものですね。今回もインターネットを舞台にしたハッカーとクラッカーの戦い、という話であって、言ってみれば僕はその道のプロであるわけですけれども2、その僕からみても、明らかにおかしな記述はこの本にはほとんどありませんでした。まぁ AI や AL に関する部分はかなーり SF だとは思いましたけど。全編通して「指輪物語」や「ゲド戦記」などのファンタジーや SF へのオマージュにあふれ、この本はカワバタさんなりの「SF」なのだと理解したんですが3、ギブスンの「ニューロマンサー」などと比べるといまいち SF っぽくならないのが彼の味でもあり、欠点でもあるのかもしれないなぁ、と思いました。彼のたぐいまれな取材力が、題材に対して必要以上のリアリティを与えてしまって、「好奇心、想像力で飛翔する」とでもいうような SF ならではのぶっ飛んだ着想を目立たなくしてしまっている、というような感じ。このお話もラストの落ち着きどころなんかは実はかなり SF してるんだけどなぁ。

「EVIL HEART」

EVIL HEART(1) EVIL HEART(2) 武富智さん久々の新刊。すっごく面白かった。

日々暴力にまみれた世界で育った主人公、「梅」が、合気道と出会うことで自らと愛する人たちを救うことになるであろう話。今回発売になった2冊は「出会いの章」ということで、梅が合気道と邂逅するまでの話となっています。

中学一年生の男の子が、「殺やれる前に殺るしかない」と思い詰めてしまう環境というのもすごく悲しいけど、梅ほどには追いつめられてはいなくても、「力に対する恐怖」と、その裏返しである「力へのあこがれ」は誰しもが一度は感じたことがある感情なのではないでしょうか。そんな梅を、合気道をたしなみ、梅の中学で英語を教える教師ダニエルは、「強くなりたいのなら争ってちゃダメだ」と諭すのです。僕にはその言葉が、ガンジーさんが言った、「機関銃を構えるものと、その銃口の前でほほえむもの、どちらが強いと言える?」という言葉と同じように感じられました。争って勝つことが強さではなく、恐怖や欲望に負けずに自らを律することのできる心こそが「強さ」。肝に銘じたいです。

Thunderbird の spam filter

僕が普段使っている MUA4、Mozilla Thunderbird にはベイズ理論を用いた適応的な spam メールフィルタが組み込まれています。このフィルタ、英語の spam には効果覿面でほとんどの spam をより分けてくれるのですが、最近日本語の spam メールの検知率が下がっていることが気になっていました。だいたい3割程度くらいしか spam と判定してくれない感じ。

先日、ふと思いついて Google 先生に聞いてみたところ、やっぱり同じように不満に感じパッチを作ってくれている人がいました。そこで早速、このパッチ込みの Debian パッケージを作って置き換えてみました。今はまだイマイチ効果が実感できていませんが、そのうち良くなってくれることを期待。

パッチ済みパッケージの作成手順をメモ。

  1. Thunderbird のソースパッケージを取得します。

  2. 上記ページからパッチをダウンロードし、dpatch 形式に変更します (変更後のファイルはこちら)。
  3. 上記ファイルをソースディレクトリ以下の debian/patches 以下に置き、00list ファイルに下記一行を追加します。
  4. パッケージ作成に必要なパッケージをあらかじめインストールしておきます。
  5. ソースディレクトリ以下の debian ディレクトリで、debchange コマンドにより changelog ファイルを変更します。
  6. ソースディレクトリ直下でパッケージを再作成します。
  7. ちなみにできたパッケージはこちらです (Debian sarge 用)。当然ですが、もし利用される場合は自己責任でお願いします。

bird「利己的な遺伝子」, F1 ドイツ GP, Valkyrie Rune

「利己的な遺伝子」

利己的な遺伝子 ご存じ、リチャード・ドーキンス博士の超有名な本。竹内久美子さんの方の本は読んだことあったようにも思うんですけど、こちらの原典を読んだのは今回が初めてです。

まず最初に。この本の前に読んだ、スティーブン・ジェイ・グールドさんの「ワンダフル・ライフ」の感想で僕が書いた「直感」は、ほぼそのままドーキンスさんの主張の通りでした。ドーキンスさんはまず初めに、「遺伝子」というものを「自己複製子であり減数分裂時における交差でも変化する可能性の低い DNA の単位」と定義して、それが後世に残ろうとする (というのは「遺伝子」側から見た見方で、逆から見れば後世に残る「遺伝子」とはどういうものか) ということが自然淘汰の基本的なメカニズムであると考えて、既存の進化論では説明の難しかったさまざまな動物行動を説明していきます1。ドーキンスさんの定義した「遺伝子」から見ると、どれもほとんど自明と言っても良いような明快な理屈で説明がなされていて、この本がセンセーショナルを巻き起こしたのもうなずける感じ。

この本を読んでいるとドーキンスさんのうまい語り口に乗せられて、進化の道筋は「必然、必然、必然」とつながってきたように感じるんですけど、別にドーキンスさんの利己的遺伝子説とグールドさんの「生き残る遺伝子はランダムだ」という見方は対立するものではないですよね。ドーキンスさんは生き残る遺伝子を「必然」であるかのように語っていますが、その「必然」はあくまでも確率的必然なわけですし、グールドさんのいう「ランダムさ」の入る余地も大いにありそうです。例えばバージェス頁岩から出土した化石のうち、現生甲殻類を構成する4つの種族が生き残ったのは確かに偶然かもしれないけど、例えば「外骨格を持つ」とか「目を作る」といった、(ドーキンスさんの定義する)「遺伝子」はバージェス時代ですら広く偏在していたがゆえにちゃんと生き残りました。ドーキンスさん自身の議論の展開の仕方には確かにちょっと拙速感というか手前みそな感じがしますけれども (何様じゃ>俺)、ドーキンスさんの定義する「遺伝子」が生き残ってきたプロセスの説明としては非常に説得性があると僕は思いました。

そういえば、ドーキンスさんのこの本でもアクセルロッドの「囚人のジレンマ」コンテストの話 (「しっぺ返し」が勝つ話) が載っていて2、この話はいろいろな人の心を引きつけているのだなぁ、と思いました。こちらの本に載っていたコンテストの第三ラウンドの話3は面白かった。ところで、この「繰り返し囚人のジレンマ」ゲームの話を読んでいて思ったんですが、このゲームのルールでは勝っても負けてもいくらかはもらえる得点が、繰り返しゲームをプレイした後に最大になるもの、として勝者を決めています。そういうルールの下では「しっぺ返し」が最高得点を得るんですけれども、このゲームを無理矢理「勝ち負けゲーム」にしてしまうと、つまり相手が「協力」で自分が「裏切り」なら勝ち、逆なら負け、双方で同じ手を出した場合は「あいこ」と認識してしまうと、とたんに「常に裏切る」戦略が最適手ということになります (激しく自明なので証明の必要すらありません)。世の中で下されるいろんな判断について頭を巡らしてみると、きちんと「得点」を考えれば「しっぺ返し」のような友好的な戦略の方が有利なのに、そこまで頭が回らなくて「勝ち負けゲーム」と認識してしまって、「常に裏切り」戦略 (とりあえず絶対負けない戦略) をとってしまっているパターンも多くありそうだなぁ、と思ったりしました。

F1 ドイツ GP

地獄の7月4連戦4の3戦目、ドイツ GP が昨日ありました。
結果は、僕の応援するライコネンがトップ独走中にマシントラブルでリタイア、にっくきアロンソが棚ぼた勝利でした。あぁ残念!とはいえ「にっくき」なんて書いたけど、実は以前に比べると最近はあんまり嫌いじゃなくなってきたかも>アロンソ。前戦で周回遅れのトゥルーリにしばらくブロックされたときも、「ブルーフラッグをちゃんと振らないマーシャルが悪い」と冷静にコメントできるようになってきたあたり、ドライバーとしての成熟を感じさせます。とにかく今期は運がよいというイメージが強いけど、こういう風に F1 ドライバーは一皮むけるものなのかも…と思ったりして。
最後尾から2位まで追い上げたモントーヤは予選での失敗がなければ…と悔やまれますね。チャンピオンシップトップのアロンソ10点、2位のライコネン0点、という今回の結果からは、もうほとんどワールドチャンピオンは決まっちゃった感があって、ちょっとつまんない。もうちょっとマクラーレンの信頼性が高ければいろいろと面白くなっただろうになー。
琢磨くんは今回も良いところナシ5。来期 BAR のシートはバトンとバリチェロか?という噂もあれば、ハイドフェルドとデビットソンというような噂もあって、今のままの成績では来期のシートは厳しそうな感じ。

Valkyrie Rune

仮面ライダー響鬼の響鬼さんが、先週ようやっと初めて自分のバイクに乗りました。先週のタイトル、「走る紺碧」の紺碧はこの青いバイクのことだったんだと思うんですが、これがなんだかすごくかっこいいバイクだったんですよね。イブキさんが乗っているようなアメリカンタイプのバイクなんだけど、もっとでっかくで押しの強い感じの、映画「マイノリティリポート」とかにも出てきそうな未来的な感じのバイク。

一瞬、去年の「剣 (ブレイド)」の時のようにドラマのためだけに作られたカスタムバイクかとも思ったんですが、それにしては細部の造作の完成度が高すぎます。横にはちゃんと「HONDA」のロゴもあったし、これはきっとホンダが海外で売っているクルーザーモデルに違いない、と思って探してみたところ、US のサイトで発見。「Valkyrie Rune (日本語だと「ワルキューレ・ルーン」と読むらしい。「ヴァルキリー」じゃないんだね)」という 1800cc 超、水平対向6気筒の化け物バイクでした。

birdPSP に新色登場。そして…, tDiary バージョンアップ, ドラマの「電車男」

PSP に新色登場。そして…

インターネットブラウザ搭載のシステムソフトウェア version.2 も正式発表。常々「白が出るまで買わない」と言ってきた手前、これで買わない理由がなくなってしまった(汗。ただ先日のディスククラッシュ事件以降、我が家ではリナザウ君が復活して、家庭内モバイル環境におけるブラウジングその他は彼が担当してきていることもあって、切実なニーズは今のところないんですよね。CPU はリナザウは Xscale 400MHz、PSP は今のところ 222MHz で、レンダリングスピードの違いはどんなもんなんだろう。他にもでかいページを読み込ませた時の挙動とか… (メインメモリ 32Mbytes の PSP でメモリ管理はどうなってるのかな?)。報道されているスクリーンイメージを見る限り、フォントレンダリングはだいぶん PSP の方が綺麗みたい。同時に発表された「PortableTV」サービスもちょっと面白い。PSP が発売されてからこの手のムービー小売りサービスっぽいものはいくつか始まっていましたが、大作にこだわらずに小回りのきいたコンテンツを提供できれば、結構面白いサービスに化ける要素はあると思うんですよね。当初は PC 経由でしかダウンロードできないようですが、ぜひ PSP だけで完結できるようなサービスになってほしいな。MS でいちいちデータ移動するのはめんどくさいので…。
他にも、MS 内にある画像をアドホックに飛ばせる (PSP 同士で無線 LAN でやりとりできる) という新機能など、今回のバージョンアップはかなり大規模なものになりました。これが最近元気のなかった PSP のカンフル材になって、ゲームタイトルの売り上げアップにもつながるといいですね。
そういや森川さんの PSP 向けタイトルも期待大。いつものように楽しいタイトルになるといいな。

tDiary バージョンアップ

CSRF (クロスサイトリクエストフォージェリ…ってなんじゃらほい?!という方はこちらを) 対策が行われた 2.0.2 へ。いつものように full バージョンのアーカイブを展開後、現行バージョンから追加したファイル、変更したファイルを所有者、パーミッションに気をつけながらコピーして、ディレクトリツリーごと置き換えて完了。ウチの環境では特に副作用もないようです。

追記。tDiary 用のコメントスパム防止プラグイン、comment-key Filter&Plugin を移行し忘れて、早速コメントスパムの餌食に…(;_;。とりあえずキャッシュをクリアして RSS を初期化しました。
さらに追記。どうやら comment-key Filter&Plugin だけでは防げないタイプのようなので、こちらのサイトを参考に「http/https が3つ以上含まれるツッコミは入れられない」という処理を追加。具体的には comment_key&filter プラグインに含まれる、tdiary/filter/key.rb ファイルの 21 行目に下記記述を追記。

return false if comment.body.scan(/http(s)?:\/\//).size > 3  

ドラマの「電車男

「がんばれワカゾー!」こと1伊藤淳史くんが好きなこともあって、ドラマの「電車男」も楽しんで見ています。

ちょっと前の記事になりますが、PC Watch での山田祥平さんの連載「Re:config.sys」でも映画・ドラマの「電車男」が取り上げられ、山田さんは下記のようにその演出を批判されていました。

 電車男の感動は、匿名掲示板に集うスレ住民たちの強力なバックアップで彼が恋を成就させる点にある。これが、仲良しグループであってはならないのだ。互いに顔も見たことががなければ、声も知らない、年齢もわからない。だからこそ、感動であり、冒頭のメッセージはそのことを象徴している。でも、少なくとも、書籍では、その主語は『2ちゃんねる』になっていたが、映画とテレビでは『俺たち』くらいにトーンダウンしている。紛れもない主体がそこに存在しているのだ。
 さすがに、映画やテレビでも、それぞれの住民が互いを認識しているようには描かれてはいない。あくまでも住民総体と電車男との応酬のカタチがとられている。電車男のヘルプは誰だかわからないけれども自分を助けてくれるに違いない不特定多数の匿名住民に対して向けられている。でも、その事実が、映画やテレビでは、個々の住民の具体的な登場によって台無しになってしまっているのだ。

僕はあの演出によって、原作の味がスポイルされているとは感じないですね。匿名掲示板としての 2ch に参加している時でも、人は個々のメッセージの裏にいる人間を無意識に想像しているものなのではないでしょうか。少なくとも僕はそうです。あの演出によっても 2ch を構成する人々が (山田さんの懸念されている) 仲良しグループ化してしまっていることはないし、逆に、極端にデフォルメされたキャラクターは匿名掲示板を読んでいて人が無意識に想像する書き込み人物像を結構うまく反映しているようにも思うのです。

制作者が「匿名」という部分を強く意識していると僕が感じるのは、毎回 2ch 毒男 (ちなみに僕はこれを「どくお」と読んでいたんですが、ドラマでは「どくおとこ」ということになってますね) 板に現れるキャラクターから、一人だけ、他の人よりもちょっと踏み込んだ演出を与えられるキャラが現れ、そのキャラクターが必ずその一回だけでドラマから退場してしまう点です。他のキャラより深い演出を与えられたキャラクターには、人は無意識にラベル付けしその存在を意識してしまいます。ふつうはそうやってドラマ中のキャラクターを視聴者の心の中に育てていくものですが、このドラマではそれを逆手にとって、あえてドラマから退場させることでキャラクターにラベルを与えないようにして、そうやって「匿名」であることを表現しているように感じました。最終回にはみーんな戻ってくるのかもしれないけどね。

ところでこのドラマを見たある人に、「ドラマ全体がサクセスストーリーとして構成されてて、つまり冒頭の完全にヲタクな電車くんを底辺としてそこからの脱出=サクセス、という描かれ方をしているのが、日々まさにその底辺で、それを良しとして暮らしている人間にとってはちょっと不快」ということを言われ、なるほど、その通りだと思いました。電車くんの話の良さは、「ヲタクが一般人へと卒業するというサクセスストーリー」ではなくて、電車くんが単純にエルメスさんを好きになって好かれたいとがんばるところにあると思うんですね。その課程で電車くんは自分を卑下することはあっても、その趣味を否定することはなかったように思います。最終的にエルメスさんは電車くんの趣味を知った後もそれを受け入れてくれたわけですし…。必要以上にヲタク的なものを見下すような演出は確かにちょっと余計かも、と思いました。

bird祝!「ワンダと巨像」発売日決定!, 「大きい木」, ソニー、コニカミノルタとデジタル一眼レフカメラを共同開発

祝!「ワンダと巨像」発売日決定!

10月27日だそうです。めでたい!
日本語のサイトも更新されていて、来週からいろいろ情報が追加になる模様。ロゴも変わってました。楽しみだな〜。

「大きい木」

おお、aeterna さんから trackback ががが。昨日の日記では触れませんでしたが、今回は「キセマナ」の他にも、今年の NHK コンクール高等学校の部の課題曲「風になりたい1」と、aeterna さん作曲の「大きな大きい木」も歌いました。「大きな大きい木」はアカペラの混声四部合唱曲なんですが、これがとても良い曲で、僕はすっかり好きになってしまいました。またどこかで歌える機会があるといいな。

ソニー、コニカミノルタとデジタル一眼レフカメラを共同開発

Anti-Shake などの独創的な技術を持ち、地味だけれどもなかなか良いデジカメを作っていたコニカミノルタと、CCD やリチウムイオンバッテリー、画像処理エンジンなどデジカメのコアパーツを多く持つソニーの組み合わせは理想的にも見えます。
ただ、αマウントのレンズを継承するという判断は微妙かもしれないなぁ、と僕は思いました。今のデジタル一眼って、基本的にフィルムの代わりに CCD/CMOS をくっつけただけで、ファインダー周りの作りなどは昔からの一眼レフカメラと変わってないんですよね。以前レンズについていろいろ調べていたときに、ライカのようなレンジフォーカス機に比べ、一眼レフはミラーを格納しなければならない分バックフォーカスを長く取らざるをえず、特に広角レンズの設計が難しい (対称型でなくレトロフォーカス型で作らざるを得ない)、という話を読みました。
フィルムと違って CCD/CMOS は素子上に当たった光をリアルタイム、連続的に出力できるのですから、本来ミラーを用いた光学ファインダーは不必要だと思うんですよね。CCD/CMOS からの出力を十分な解像度、コントラスト、色で再現できるディスプレイや EVF があれば、最終生成画像により近い分、むしろ好ましいはず (視野率 100% を実現することも容易でしょうし)。いっそミラーをなくしてしまってバックフォーカスを短くしたマウントを新たに設計した方が、将来のレンズ設計面を考えるといろいろ良いのではないかしら、と思ったのです。
現在の技術では光学ファインダーと同レベルの EVF やディスプレイを作ることができないから、移行期間としては従来通りの構造を持ったカメラを作り、いずれ CCD/CMOS や EVF の性能が上がってきたら、ミラーレス、完全電子ファインダーな機種を作る、という作戦なのかしら。確かにαマウントのままでも、ミラーレス機種専用に後玉の異常に飛び出したレンズを作ることはできそうです (Canon の EF-S レンズのような作戦ですね)。昔はニコンなどでもそういう、ミラーアップした状態でないと付けられないレンズなども実際にあったのだそうですね。

bird本番, 京ぽんバージョンアップ

本番

5月25日の日記で書いていた通称「キセマナ」こと「季節へのまなざし」を歌う機会の本番が、昨日の海の日にありました。ちなみに久しぶりの母校 (高校) 訪問で、変わっているところに感心したり、変わらないところを懐かしんだりといろいろ楽しみました。
「キセマナ」を歌っている時はとても楽しくて、やっぱり歌はいいなぁ、と一人感激していたり、これでもうしばらくは「キセマナ」を歌う機会がなくなってしまうことに少々寂しい思いをしたりしてました1。aeterna さんの指揮はやっぱりとてもすてきでした。彼の指揮あってこその演奏だったと思います。
歌はよかったんですが、それ以外のもろもろではいろいろ失態をさらしてしまったような…。いつものことではあるのですが、細かいあれこれを思い出すたびに顔から火が出る思いです。いろいろご迷惑をおかけしました>皆さま。
今回は我が家の子ども達も一緒につれていきました。子どもたち自身は「とても面白かった」とのことだったんですが、練習の時などいろいろ騒いでしまったりしてちょっと申し訳なかったです2。そうだ、うちの子以外で初めて「有葉」という名前の方に直接お会いできたことにとてもびっくり!そうある名前じゃないのに、スゴイ偶然です3。その後も同じ名前のよしみかいろいろと子どもたちの面倒を見てくれていたようで、本当にどうもありがとうございました>高校生の有葉さん。

京ぽんバージョンアップ

僕が使っている PHS、京セラの AH-K3001V がバージョンアップした、とのことで、早速適用してみました。ver.1.4→ver.1.8 へのアップです。
Web サイトの指示通りに無事適用完了し、再起動して正常に動作していることを確認。でも今のところ何が変わったのかまったく分からない…(笑。

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