bird16:9 の写真

16:9 の写真

HDR-XR500V の動画モードでそのまま写真を撮ると、3840x2160 ピクセル、16:9 の写真が撮れます。
16:9 の写真なんてこれまで撮ったことないよ、と思っていたんですが、実際に撮ってきた写真を見ていても、妙に違和感を感じないんですよね。それを、ずっとなんでだろう?と思っていて、先日ふと、原因らしきことに気がつきました。
我が家でデジカメを買う前、つまり 2001 年以前、ということになりますが、それまではずっと、実は APS 規格のカメラを使っていたのです。もう知っている人の方が少ないような気がしますが、APS 規格のカメラとは、それまで一般的だった 35mm フィルムの代わりに、カートリッジに入った 24mm 幅のフィルムを使うカメラのことです。APS にはいろいろ面白い特徴がありましたが、その中の一つに、一つのカートリッジで3つのアスペクト比を持つ写真を取り分けられる、というものがありました。一つが従来の写真と同じ 3:2 の写真が撮れる C サイズ (クラシック)、二つ目がハイビジョンと同じ 16:9 の写真が撮れる H サイズ (ハイビジョン)、最後が 3:1 の写真が撮れる P サイズ (パノラマ) です。このうち、APS ネイティブのアスペクト比は実は 16:9 の H サイズだったんですね。フィルムには常に H サイズで記録され、C サイズ、P サイズはそれぞれ左右と上下をトリミングすることで実現されていました。
なので、我が家では APS カメラで写真を撮るときは、基本的に H サイズで撮っていました。その当時撮った写真 (これまた大量にある) を見ていたので、16:9 の写真に違和感がなかったのですね。
ぐるりと回って先祖がえり、というような感じですナ(^^;。

birdインサイトをレンタカーで借りました。, XR500 で色がおかしくなってしまう理由, きょうのつぶやき

インサイトをレンタカーで借りました。

ホンダが先日発売し販売も好調らしいニューハイブリッドカー、インサイトを、ファミリーレジャーのタイミングでレンタカーで借りて、丸一日、120km ほど乗ってみたので、その感想をば。
車内の広さは、5ナンバーボディですからそれなりで、ここのところこれもレンタカーでよく借りているいわゆるコンパクトカークラスと比べれば全体に低くて前後に長いかな、という感じです。インサイトは後席が狭い (特に天井が低い) とよく言われますが、子どもが乗る分には何の問題もありませんでした。助手席はあゆみさんいわく「フィット君より狭い」とのことですが、単に席を後ろに下げていなかった可能性も大。後ろに乗った有葉のひざ周りにはまだかなり余裕がありましたから、単にもっと後ろにすればよかっただけかも。
運転する側としては、5ナンバーボディは適度に小さくて運転しやすいですね。我が家でコンパクトカーをレンタカーで借りると、よく「予約がいっぱいで」と同じ値段で一つ上のクラスであるカローラをあてがわれる事が多いんですが、カローラと比べても室内の広さ的には大差ないです。シートやハンドル等の質感は僕はカローラよりインサイトの方が好きかなー。
ただ、メーター周りの造形はちと派手すぎますね。特にタコメータ他の目盛り部分にゴテゴテついているイルミネーションはまったく不要かと。目がチカチカしてきます。あと、デジタルの速度計は僕はちょっと好きになれないなぁ。慣れの問題も大きいでしょうが、ぱっと見で今どのくらいの速度が分からないし、目の前でちらちら表示が変化するのがうっとうしいです。
乗り心地ですが、各所のレビューで書かれていた通り、決して乗り心地のいい車ではありませんね。なぜか運転していると、道路の些細な凸凹ごとに、ヘッドレストに後ろから、後頭部をゴツゴツとどつかれますw。今までそんな車乗った事なかったのでちょっと驚きました。まぁこれもポジションとヘッドレストの位置の問題なのだとは思いますが…。
あと、後部中央の席はシートが左右に比べると異常に盛り上がっていて、不幸にも真ん中に座った柊次曰く「ケツが痛くなった」といっていました。5人乗ることを考えている人は要注意かも。
アクセルやブレーキの踏み具合によってスピードメーターが緑〜青に光ってエコ度を知らせてくれるアンビエントメーターは、確かに慣れてくると目の端に自然に入ってきて見やすく、燃費向上効果がありそうです。僕の運転だと加減速時は常に真っ青 (つまり非エコ) で、まだまだ精進が必要そう(汗。特に減速時が真っ青なのがちょっとショック。そんなに急ブレーキを踏んでいるつもりは無かった、むしろ相当やんわり止まっているつもりだったのですけれど…1
なおインサイトは 1.3 リットルエンジン+モーターですが、家族5人乗車時でもパワーにはなんら不満はなく、高速での速度あわせの時などアクセスをドカンと踏んだときもそれなりにちゃんと加速してくれました。ブレーキのタッチも (カローラと比べても) 素直で止まりやすかったです。回生ブレーキの違和感はまったくありませんでした2
肝心の燃費ですが、上で書いたように相当アンビエントメーター真っ青な運転だったにも関わらず、120km 超走って平均22km/l でした。これにはかなりびっくり。これまで借りたコンパクトカーでも平均 15km を超える車は珍しい感じでしたから3、ハイブリッド機構のメリットは大いにあるようです。まぁ今回は高速7割、下道3割で渋滞にもほとんどハマらなかったので、条件としてはすごく良い方だと思いますけれど…4
ちなみに燃費の内訳としては、日が差して暖かく、エアコンをつけずに済んだ往路が 23km/l 超、時に土砂降りで寒く、エアコンつけっぱなしで途中軽い渋滞のあった復路が 21km/l 前後、という感じでした。エアコンをつけていなかった往路ではことあるごとにアイドリングストップが効いてしょっちゅうエンジンが止まっていましたが、エアコン on の復路ではまったく停止せず。エアコンがついているとアイドリングは止められないようです5。あ、エコスイッチは当然最初から on です。アイドリングストップは、我が家のように車内が常時賑やかな環境の場合、そもそもエンジンが止まったことに気がつきませんでした(笑。僕もメーターに表示されるインジケータを見て初めて気がついたり。アイドリングストップ後のエンジン再始動もとても自然で、少し振動する程度なので、きっと我が家の同乗者は言われないと気がつかないのではないかと。
そんなわけで僕なりの結論。ハイブリッドらしい燃費の良さは素晴らしいものだったながら、車全体としてみるとちょっと微妙かも。サスやら内装やらが改善されたビッグマイナーチェンジがフィットなどのようにもしあるのなら、それを待つ方がお勧めな感じ。

XR500 で色がおかしくなってしまう理由

新しいビデオカメラ、HDR-XR500V で撮影しているとときどき色がおかしくなってしまう事があると書きましたが、なんとなく原因らしきものを発見。
XR500 には、最近のデジカメでは当たり前となりつつある顔検出機能があります。撮影画像の中に顔を検出すると、ピントを優先的にあわせるとか6、顔が明るくなるよう明るさ調整、また美肌機能なるものまであります。どうもこれが悪さをしているような感じ。
というのも、撮影中、顔認識された瞬間、極端に画面の明るさやカラーバランスが変わる、という現象に既に何度か遭遇しており、その変わり方がまたかなり極端なのです7。それでも動画の場合には比較的すぐ落ち着くんですが、静止画撮影中にそういう極端なジャンプに遭遇し、しかもちょうどそのタイミングでシャッターを切っていたりした場合に、前述したような「色が変な写真」が撮れてしまうのではないかと思いました。
そうそう、XR500 の欠点として「電池が持たない」こと、と書きましたが、もう一つの欠点を思い出しました。それは、やっぱりレンズがちょっと望遠寄り過ぎること、です。昨今のデジカメではたいてい、28mm 辺りから広角端は始まっていることが多いですが、XR500 は 38mm からの12倍ズームです。室内で撮影をしているときなどには、もう少し広角側が広ければ…と思う事が何度かありました。ワイコンに手を出してみようかしら。

きょうのつぶやき

朝起きたら誰もいなかった… (12:19 webから)

朝じゃないからだって?ごもっとも。 (12:20 webから)

昔撮ったホームビデオのテープが、デジタル化しようと再生しようとしたら切れちゃった…(涙。修復サービスのお世話になるしか。 (21:11 webから)

bird「Sony HDR-XR500V/S」、ゲット!, きょうのつぶやき

Sony HDR-XR500V/S」、ゲット!

Sony HDR-XR500V/S 毎年この時期はキケンなんですが1、今年もやってしまいました。表題どおり、Sony の HD Handycam、HDR-XR500V をゲット。このエントリは、ある意味懺悔+自己正当化のためのエントリとなります(汗。

我が家ではこれまで、Sony の今は無き Digital8 規格2の「DCR-TRV220K」というレアなビデオカメラを使っていました。このカメラを使う前は Hi8 のカムコーダ (まぁそれもハンディカムでしたけど) を使っていたので、この Digital8 という規格は、昔撮った Hi8 のテープを DV データとしてデジタルで取り込むことができるという点で、我が家にとってはなかなか便利な代物でした。その他にも、三脚にセットしたままテープ交換が出来る点とか、何気に今は少なくなった光学20倍ズームレンズを搭載しているとか、ナイトビジョン機能が搭載されてたりと、結構細かなところでいろいろ便利なカメラでして、SD 画質で満足している限り、それほど不満の無いカメラでした3

ところで話は変わりますが、我が家にはデジカメが2台あります。一台はデジタル一眼レフであるところの Canon EOS Kiss Digital N と、コンパクトデジタルカメラの Ricoh Caplio R6 です。このうち、後者の R6 が最近調子が悪くて、といっても悪いところを細かくあげていくとせいぜい「モード切替スイッチが壊れて効かなくなった」ぐらいなものなのですが、なんというか、このデジカメは買ったときから全体につくりがゆるく、3回も修理に出してもなお、あちこちがガタが来ている雰囲気で、つまりはあんまり外に連れ出したくなるようなカメラではなかったのですね。残念ながら。

ただそうなると我が家のデジカメが一眼オンリーになってしまうわけで、それはちょっと具合が悪い。一眼レフのカメラって、確かに撮れる写真のクオリティはとても良いのですが、その代償としてとても大きくて重いじゃないですか。それなりに気合の入ったイベントならば、得られる結果には変えられないのでそれでも頑張って持ち出しますが、もう少し気張らないイベントでは、持ち出す事自体がちょっと面倒になることも多いのです。そんなときには小さくて軽いコンデジが欲しくなります。

ここで仮に、新しいコンデジを物色することにしたとします。今 kakaku.com に行くと、ある程度まともで、それなりの倍率のズームレンズがついた機種4は 35,000円〜45,000円 くらいで売られているようです。

ところが、ここで視線を少しずらして、カムコーダ (ビデオカメラ) 市場を眺めてみます。すると、Sony のコンシューマ向けハイエンドモデル、HDR-XR500V5 でも、80,000円以下で買えるようになっています。XR500V のスペックを見ると、実効 600 万画素超の裏面照射型 1/2.88 インチ CMOS センサー+12倍ズームの Sony G レンズと、高倍率ズームレンズを持つコンデジと光学系に関しては殆ど変わらないか、むしろ世界初の裏面照射型 CMOS センサーを搭載している時点で勝る部分もありそうな感じです。ネットのレビュー記事、購入者の意見などを読んでも、「一眼並みとはいえないが、ふつーにコンデジ並みの静止画が撮れる」という意見が多い様子。

加えて、もちろんビデオカメラなので手ぶれ補正 (ちゃんと光学式) を備えていたり、ビデオカメラとしてはこれも初の六角形の虹彩絞りを搭載していたり (最近のコンデジではそもそも絞りを持たずに内蔵の ND フィルタで代用している機種も増えていますよね)、GPS 搭載で動画・静止画に自動的にジオタグを埋め込んでくれたりと、「ビデオ」の部分を除いて考えたとしても、相当頑張っている感じです。

…というわけで、ビデオカメラを HD 世代へ移行させること+我が家のコンデジとしての役割を期待して、HDR-XR500V を買うことにしたのでした6

さて、実際買うことを決めてから、今回は新宿で実際に購入したんですけれども、まず最初の驚きはその価格でした。新宿西口のヨドバシとビックで戦わせて見たところ、最終的には93,000円のポイント20%(18,600円)という価格が出てきました。実質 74,400 円ナリ。価格.com の最安店よりも下の価格で買えたことになります7。むしろハイエンドモデルがこの価格で、ちゃんと利益が出ているのか逆に心配になってしまいましたよ(汗8。なお僕はこれまでヨドバシのお世話になることが多かったんですが、今回の買い物で、ヨドバシのあまりの売る気のなさ9と、それと比較したときのビックの接客のまともさ、その他いろいろあって、ビックへ趣旨替えすることにしました。そもそも僕はこれまでビックのポイントカードは持ってなかったりしたんですが、これを機会に作成することに。

閑話休題。さて、購入したのは昨日で、そして今日、早速家族で動物園へ行くイベントの時に使ってみました。そのとき撮った写真を何枚か貼っておきます。

ペリカンさんこのトリなんだっけ?オリックス 使ってみて最初に感銘を受けたのが、その操作系の洗練具合です。もともとハンディカムを使っていたので Sony の操作系には慣れていた、ということもありますが、その古いハンディカムから比べて、無駄と思える操作を省き、本質的に必要な操作のみ残し、操作系全体がとても洗練されていました。特に気に入ったのが、電源ボタンの撤廃と「MANUAL」つまみですね。古いハンディカムには「カメラ」モードと「ビデオ」モード2つのモードを持つ電源スイッチがあり、まずそのスイッチを入れるところから全ての操作が始まっていました。それが XR500V では、液晶ディスプレイを開く or ビューファインダーを引き出す行為が、すなわち電源を入れることになります。これがとても自然で良いです。また、「MANUAL」つまみにはフォーカスや明るさ調整、AE、WB シフトなど、いくつかの機能が割り当てられ、僕は特に古いハンディカムでも明るさ調整を良く使っていたので10、早速その機能を割り当てて使っています。コストダウンでスイッチ等を減らさなければいけないという強いプレッシャーの中で、本当に必要なものだけを厳選して残している感じがとてもよいです11

他にも何気に三脚穴がほぼイメージセンサーの位置と思われる箇所に空いていたり12、各種端子蓋もゴムではなくちゃんと全てバネで開閉するようになっていたりと、とにかく細かいところを手を抜かずに作っている感じがすごくします。少なくとも3万円以上出して買ったコンデジ、R6 に比べると、倍以上するとはいえ、ちと次元の違うプロダクトです。

コンデジ代替、としての操作性、画質について。まずは操作性についてはほぼ満点なんじゃないでしょうか。液晶モニタを閉じると静止画モードであっても必ず動画モードに戻ってしまう点には最初は戸惑いましたが、別に動画モードでも 800 万画素の静止画がいつでも撮れるわけで、16:9 で良い、と思えるなら、ずっと動画モードでも問題ありません。600万画素 CMOS で静止画モード 1200 万画素出力、というのはさすがにちょっと水増しが過ぎるような気もしますが(僕の場合そんな画素数必要ないですし)、まぁ逆にあまり気にしなければいいのかな、と。ただ、動画モードで静止画を撮っていると、時々すごく変な色の写真になることがあります。静止画モードではあまり遭遇しないので何らかのバグ or 制限事項だと思うんですが、今のところまだはっきりとは分かっていません。あと、これはいろいろなところで言われていますが、もう少しマニュアル撮影系の操作が可能でも良いかもしれませんね。現在は絞り値すら自分では選択できませんから…。

次に画質ですが、言われていた通り、一眼並みとはいえないまでも、十分コンデジ並みの画質ではあるように思います。ちょっと驚いたのが、撮影時の ISO 感度がまったく分からない点。写真の EXIF データを見ても、ISO 感度に関する情報は含まれていません。シャッタースピードと F 値から大体のところを推定すると、チューニングとしては結構高感度なところまで引っ張る感じですね。この辺りは最低シャッタースピードに制約のあるビデオ前提のチューニング、ということなんでしょうか13。あと、自動的に GPS 衛星を捕まえてジオタグを入れてくれる機能は思いのほか面白いですね。

あ、あと細かい話として、古いビデオカメラは20倍ズームレンズを持っていたのに、XR500V は12倍ズームで大丈夫か、という点について、こちらはいまのところ、デジタルズームを併用することで何とかなると予想しています。このカメラは600万画素超のセンサーを積んでいますが、そもそも動画の場合、Full HD だとしても200万画素ちょっとあれば足りるわけです。そこに600万画素超のセンサーを使っているので、24倍までのデジタルズームでは、「建前上は」解像度を落とさずに拡大できる、ということになっています。デジタルズームの設定上も、「なし」と上記「24x」と、解像度を落としてでもとにかく拡大する「150x」の3つのパターンから選べるようになっています。

なお今回僕は安いほうの XR500V を買ったわけですが、XR520V の半分、とはいえ、120Gbytes の HDD があれば、静止画なら1万枚、動画も最高画質で 14 時間超録画できますから、長期間の旅行などを考えない限り、HDD 容量という意味ではまったく困る事はなさそうです。むしろ電池が持ちませんし14

そんなわけで、久々にいい買い物をした、と思える一品でした。そういや、こちらで HDD 搭載カムコーダを作って欲しい!と書いてから、実に5年以上たってようやく自分で HDD 搭載カムコーダを買えたことになるのですね。末永く使い続けられるといいなぁ。

きょうのつぶやき

またでっかい買い物をしてしまった! (22:28 webから)

birdきょうのつぶやき

きょうのつぶやき

久しぶりにGoogleリーダーの未読を0に出来た! (21:08 webから)

リーター?リーダー! (21:09 webから)

げ、フォントの問題だったのか。すみません…。 (21:09 webから)

birdPixelJunk 新作!

PixelJunk 新作!

ちょっと出遅れましたが、PixelJunk シリーズの新作ががが!!上記ページの紹介ムービーを見る限り超面白そう!今回も間違いなく買ってしまいそうです。
しかし、名前を公募、というのは…(汗笑。RACERS、MONSTERS、Eden、と来て、ピンとくる名前が思いつかなかったのかなぁ。

birdネット上でVOCALOIDの歌声を自動調整する「Netぼかりす」, きょうのつぶやき

ネット上でVOCALOIDの歌声を自動調整する「Netぼかりす」

「初音ミク」をはじめとする VOCALOID の各種パラメータを自動的に調整1してくれる、産総研の開発した「VocaListener」という技術を用いた新サービスです。

少し前に「VocaListener (長いので以下ぼかりす)」が学会で発表になったときにも少し話題になり、今後どういう形で世に出てくるのかと注目していたんですが…個人的には少しがっかりでした。

がっかりした理由は一つで、今回のサービスが、調整されるパラメータの元ネタとして、人間が歌った音声データを要求している点でした。このことはつまり、アップロードした人間が歌った音声ファイルと近い歌い回し、抑揚に、VOCALOID のパラメータを調整してくれるに過ぎないサービスであろうことを意味します。それじゃ、ボイスチェンジャーといったい何が違うのでしょう?僕には、同じこと達成するためのアプローチが異なるだけなように見えます。しかし、ぼかりすの目標はそんなところにあったんでしょうか。

僕が勝手に期待していたのは、ぼかりすが、今の初音ミクなどがまだ持っていない、「人間らしい歌い回しの基礎」のような情報を、VOCALOID に追加してくれるようなものなんじゃないか、ってことでした。VOCALOID は素敵な技術ですけれど、まだまだ足りない部分は多くて、その一つがそういう、人間なら当たり前の「歌い回し」のような部分だと思っていました。言ってみれば初期の電子ピアノで、弦の鳴りは再現したけれどまだボディのうねりやらハンマーの音やら高音低音の弦の太さの違いまでは表現できていなかった時代のように2

ぼかりすの技術を突き詰めていくと、「人間らしい歌い回しの本質」のようなものが抽出できて、それをデータベース化して将来の VOCALOID へ組み込めるんじゃないか、と思っていたんですね。

まぁいろいろと実装上の都合があったであろうことは予想できるんですよね。たとえば、そうやって「人間らしい歌い回しの基礎」情報を VOCALOID が獲得してとりあえず何もせずとも今より自然に歌えるようになったとしても、今度はより高度なレベル、歌詞の内容やらリズム、フレーズ、はたまた歌われるシチュエーションによって歌い方を変えねばならず(人間の歌手なら当たり前にやっていることですが)、結局調整作業はちっとも楽にならないことも考えられる。だったら最初から、そういったすべての要素が詰まった人間の歌をまねさせてしまえばいいじゃないか、とか。

でも、僕は VOCALOID はあくまでも楽器であるべきだと思うんですよ。人の声をまねるだけじゃ、言ってみればピアノソナタの CD を BOSE で聴くか KEF で聴くか、という違いに過ぎなくなってしまう。僕はむしろ、スタインウェイで弾くかベヒシュタインで弾くか、という違いであってほしいと思うのです。

きょうのつぶやき

僕のマスクは花粉症です。はーっくしょん! (11:46 [twitux](http://sourceforge.net/projects/twitux" rel=“nofollow)から)

ぼかりすは人が歌ったデータを元にしている点が萌えない。それじゃある意味、単なるボイスチェンジャーじゃないか。 (13:14 [twitux](http://sourceforge.net/projects/twitux" rel=“nofollow)から)

もっと artificial にやってほしいよ。 (13:15 [twitux](http://sourceforge.net/projects/twitux" rel=“nofollow)から)

声が綺麗な人から音素データ取って、歌い回しのうまい人から歌い方データ取って、それを合成していっちょ上がり!という未来はあまり好きになれない… (13:17 [twitux](http://sourceforge.net/projects/twitux" rel=“nofollow)から)

単に綺麗な歌を聴きたいだけならそれでも良いのかもしれないけれど… (13:18 [twitux](http://sourceforge.net/projects/twitux" rel=“nofollow)から)

birdオフライン PC でのウィルス対策?, 今年の F1

オフライン PC でのウィルス対策?

あゆみさんに以下のようなことを尋ねられました。

  1. インターネットに接続されていない、オフラインの共有デスクトップ PC がある。デスクトップなので移動は不可。
  2. その PC が、最近 USB メモリ経由でウィルスに感染した可能性がある。
  3. その場合、感染の有無をどうやって調べ、またもし感染していた場合どうやって修復するか?
  4. また、同じような事態を今後防ぐにはどうするか。

尋ねられてからいろいろ考えてみたんですが、これ、意外に難問ですね。

まず、たぶんだれでも真っ先に思いつくのは、すぐに何らかのウィルス対策ソフトを買ってきてインストールすること、だと思うんですが、もちろん一定の効果は認められるだろうけれども、いくつか難点があります。

最初の難点は、最近のウィルス対策ソフトは PC がオンラインであること1が前提に設計されており、新しいウィルスに対応するためのパターンファイルも、多いときは日に何度も更新されるような状況です。そのため、店頭で売られているパッケージに入っているパターンファイル、エンジンはたいていとても古くなってしまっていて、最新のウィルスを必ずしも検知できるとは限りません。パターンファイル更新の権利を持った PC が完全にオフラインの場合に、どうやって最新のパターンファイルを入手するのか見当も付きませんが、仮に何らかの手段で最新のパターンファイルが入手でき、それをインストールできたとすれば、少なくともインストール時点ではかなりきちんとチェック・修復することが出来そうです。ただしこの場合、その後のメンテナンスをどうするのか、という問題が残ります。とはいえこれが現時点では一番良い解なのかなぁ。

ほかにはたとえば、必要なデータすべてをバックアップした上で、システムをフォーマット、リカバリする、という方法があります。この場合の問題は、感染の可能性のある PC で取ったバックアップには、バックアップ自体がウィルスに感染している恐れがあること、必要なデータの完全なバックアップとシステムのリカバリは意外に難しい作業であること、などですが、前者はそのバックアップデータ自体を他の PC でチェックしてみればよいかもしれませんし、後者もワンショットの作業ならば協力してくれる詳しい人も見つかるかもしれません。これでも悪くないのかしら?

最後の手段としては、めんどくさいのでフルバックアップ後、Ubuntu とかインストールしちゃうことですが2、さすがにスパルタンすぎますよねぇ。実は誰も気が付かなかったりして?B-)

そんなわけで、どうにも決め手に欠けるのでした。何か良いアイディアありましたらぜひ教えてください m(_ _)m。

今年の F1

大幅にレギュレーションが変更になった 2009 年、チームの勢力図ががらりと変わっていて面白いですね。元ホンダの BRAWN GP が開幕4戦中3勝もするとは、いったい誰が予想できたでしょう?3
それにしても KARSKERS (運動エネルギー回生システム) ですよ。走行中に運動エネルギーを蓄えて、決まった量だけ再利用できる4ようになったんですが、少なくとも開幕の4戦を見る限り、KARSKERS 非搭載車の方が速かった。原因は KARSKERS システムによる重量バランスの乱れやブレーキ調整の難しさなどにあるようですが、スタート時などの単純パワー競争ではあれだけのメリットを見せつけている仕組みが、総合的に見ると負けてしまう、というのも、モータースポーツの微妙さを物語っていて興味深いです。
最近はあのウィングも見慣れてきて、全く変に感じなくなりました。人間なんにでも慣れるものですね(笑。
追記。KERS は E だった…orz。

birdきょうのつぶやき

きょうのつぶやき

某所で見たEPSONのプロジェクターの電源断前の確認メッセージが、昔ナツカシ互換国民機に入っていたEPSONフォントだった〜。好きだったんだよな、あのフォント。 (11:13 webから)

正直、あのフォントだけでEPSON>>>NECだったもん、個人的には。サンプルサイトがあった>http://tinyurl.com/2mzxpk (11:15 webから)

bird国際的サービスと日本の携帯文化, きょうのつぶやき

国際的サービスと日本の携帯文化

先日、個人的に参加しているある団体で、かなり長い間使われることが確実なメーリングリストを立てることになりました。
「かなり長い間」、というのは10〜20年というスパンであり、その時点でメンバーの誰かがボランタリーにサーバを提供する、などの選択肢はメンテナンス面、サービスの継続性という意味からもなくなります。
また、その団体は非営利団体なので、可能な限り維持費は低く、出来れば無料で利用できるところを探しました1
上記のような条件で国内外のメーリングリスト作成サービスを比較した結果、今回は Google Groups を選択してみました。理由は Google のサービス2である点、送信メールには広告が入らない点、メンバー管理がそれなりに柔軟 (メンバー間ではメアド非公開とか、一般メンバーでも招待可能とか) な点、グループページに wiki やファイルスプールがある点、などです。
その時点ではそれなりに合理的な選択だったと思うんですが、丸2年ほど運用してきて、いくつか難点が見えてきました。
まず、最近の人はほぼ確実にメールアドレスは持っており、また機会に応じてメーリングリスト (若者は皆「メーリス」と略すので、ここでも以下メーリスで) をぽんぽん立てることも、もう極めて日常的に行われています。ただし、彼らが使っているメール用デバイスは基本的にすべてケータイなんですよね。PC のメアドは持っていない、という人もたくさんいます。
だので、メールの読み書きはもちろん、メーリスの管理に至るまで、基本的にはすべてケータイを通じて出来ないと、彼らにとっては非常にハードルの高いものとなってしまいます。
ここで Google Groups に話を戻すと、どうも Google Groups って、日本のケータイから使うにはかなり使いにくいらしいんですよ3。管理 UI やら、そもそもの前提である Google Account なんかも PC ありきの設計ですからね。また、人によっては Google Groups からのメールはデフォルトブロック、となってしまっている人もいるようです。たぶん自分でホワイトリスト管理にしてしまってるのだと思うのだけれど…。
そんなわけで、機能的には優れた国際的に定評あるサービスでも、国内では使いにくいこともある、というお話。
ちなみに、国内のメーリスサービスでは当然ケータイに対応しているところも多いらしい。むーん。その中で20年後も生き残っていそうなのはどこだろう?

きょうのつぶやき

豚インフル=swine flu、ですか。swineって単語、初めて知った…。 (20:12 webから)

改めていろいろ調べてみたけど…豚インフルこえー。何が怖いって事態の推移が速すぎるのがこえー。 (21:50 webから)

そんなわけで早速CDC Emergencyをフォロー。 (21:52 webから)

bird「ファイナルファンタジーVII アドベントチルドレン コンプリート(限定版:PS3版「ファイナルファンタジーXIII」体験版同梱)」

ファイナルファンタジーVII アドベントチルドレン コンプリート(限定版:PS3版「ファイナルファンタジーXIII」体験版同梱)

ファイナルファンタジーVII アドベントチルドレン コンプリート(限定版:PS3版「ファイナルファンタジーXIII」体験版同梱) PS3 用の FFXIII 体験版付きです1

僕は DVD/UMD でリリースされたオリジナルの FFVIIAC は見たことがないので、この作品今回が初見でした。また実際に FFVII をクリアしたのももう 10 年以上前の話なので、完全にストーリー忘れていました。ので、本編を見る前にまず、おまけの特典動画で復習復習。「こんな話だったっけ?」と思いつつ2、一通り全部見た後本編へ。

…なんと言ったらいいんですかね(汗。映像に関しては、「一本の映像作品としては」相当ユニークな映像だと思います。ああいうリアルタッチの CG で2時間の映画を撮りきっているのって、まだハリウッド版の「ファイナルファンタジー」と「アップルシード」くらい?そういう意味では (VII 以降の) FF らしい映像作品だったと思います3。ハリウッド版の時は確か、アホみたいな製作費がかかったはずと思うけれど、あれから数年でこんな映像作品を OVA で出せるくらいには制作環境も低廉化しているのですね4

ただ、リアルタッチであるが故にいろいろと気になっちゃうことも多く。幸い、僕は「不気味の谷5」はそれほど気にならないタイプなんですが、それでも 1) 美男美女のどのキャラも傾向が同じでだんだん見飽きてくる (そういう意味では主役の男の子、デンゼルの造形、モーションが飛び抜けて良かった)、2) 完全に物理法則を無視していて、そら「ファンタジー」だからw、と言われても、リアル指向の絵とのギャップ、違和感がとても強かった。「キメ」の作り方など、製作者がどうやったらかっこよく見えるのか、だけを追求して作ったような感じですね。その「かっこよさ」が、必ずしも万人受けするものだったとは僕は思いませんが。あと、ティファの二重瞼がすごい不自然で目のやり場に困った。プチ整形にちょっと失敗しちゃった人のようで…<ヒデー。

この FFVIIAC に関しては「ストーリーが意味不明」というような批判もよく見かけますが (といってもサンプル数は一桁)、まぁ確かに、ストーリー自体はわりとどーでもいい感じでしたね。ストーリー関連で今回一番の収穫は、FFVIIAC とおまけ映像でいろいろ復習して、アエリスが実はザックスの彼女であってクラウドなんかどーでも良かったんだということがわかったこと、かなw。10年前プレイしてたときは確か、「ティファとエアリス、どっちとくっつくんだろう…ドキドキ」なんてドラクエなんたらみたいな展開だと思っていましたよ。ところで、タイトルの「アドベントチルドレン」はあの3兄弟のことを指す、ということでいいんですよね?

ちなみに、ほぼ同時期に発売された「WALL・E」の BD を見ちゃうとこっちを見れなくなるに違いない、と思ってこちらを先に見たのは内緒だ(笑。

ところで FFXIII の体験版ですが、まぁ可もなく不可もなく、という感じなのでは。いくつか率直な感想を書くと、1) プレイしていて一番感じたのは、プレイ感がミストウォーカーの Xbox360 用 RPG、「ロストオデッセイ」の体験版をプレイしたときと非常に似ていた、ってことと、2) 相変わらずストーリー運びがぬるいこと、3) しかしアフロな頭にひよこ飼ってるおっさんキャラ、サッズの存在だけで我が家では買っちゃうかもしれないこと、というところでしょうか(^^;。

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