自宅に光がやってきた!有線ブロードネットワークのマンションタイプを引くことができるようになり、これまでの CATV 経由から FTTH 経由に切り替えてみました。
回線業者変更に伴い、Web ページ置き場がまたしても移動となりました。ごめんなさい。
とりあえずいろいろあった今年ももうおしまい。来年からは僕もまた再びいろいろできたらいいなぁと考えています。
それでは皆さま、良いお年をお迎えください…
5/7 の、僕がネット時評の高木さんの記事ついて感じた印象ですが、よーくこの記事を読んでみると、これって主に事業者に向けて書かれたものなんですね。今まさに規格を策定中とも言える事業者に向けて書かれた文書だとするなら、原理的脅威にフォーカスして説明していることも納得です。最初から消費者向けに書かれた記事なんだと思いこんでいたので「技術論のみのいびつな意見」と思ってしまったわけですが、きちんと文脈を追えば記事の目的が別のところにあると分かりました。どーもすみません>高木先生。
RFID の話の続きです。各所で話題になっている通り、ZDNet に「タグの追跡機能を無効化するスイッチ」という記事が出ました。RFID の実用化議論では先を行っていると思われるアメリカでは、広く普及が始まる前に消費者が無効化という選択肢を取ることが可能となりそうです。事業者側としてもベネトンが受けたような批判は受けたくないでしょうし、あのような失敗は二度と繰り返さないように努力して欲しいものです。存在を秘匿する、というネガティブな方向へ進むのでなく、ね。
ところで高木さんの日記に、過激過ぎる立場を表明することによる逆効果を懸念する意見がありました。このことは現実とかかわる行動全てにおいていつも気にしなければいけないことだと思いますが (強すぎる力は反発も強い)、高木さんのネット時評での記事も少しその傾向があったのではないか、というのが、一昨日から書いている僕の意見です。「過激過ぎる立場」とは実際にはどのようなものか考えると、僕は「いびつな意見」のことだと思うわけです。一般的に言って、ある特定の見方や立場の影響などを強く評価し過ぎているとか、特定の情報のみを重視し過ぎるとか。僕の印象ですと高木さんのネット時評での記事は、技術面というか、原理的脅威を強調し過ぎていて (このことは高木先生も書かれているわけですけれども)、バランスが悪いように感じた点が「何か変だ」の理由のように思います。高木先生自身は、技術的、原理的な議論に終始することで「主観的な要素を排除して論理だけで問題の原理を説明した文章」、つまり中立で普遍的な意見となることを想定されていたようなのですけれども、僕には「そこにある個々の論点を理解しようとせず、大雑把な議論に終始する」罠にはまっているように見えました。プライバシーについて論じる際に、「原理的な話に終始する」というのは決してニュートラルな意見とはならないと思います。ただ単に原理の説明をしているのならば別ですが、あの記事はそこから更にプライバシーへの脅威に関する点へ踏み込んでいるわけですし。
事業者側がプライバシー問題を軽視することのないよう日常的に声をあげていくことは必要なことでしょう。でも、不適切な声をあげすぎてメリハリを無くし、肝心の時に声が届かない状況を作ってしまうのもマイナスだと思います。RFID を十把一絡げとした大雑把な議論ではなく、より細かな議論をすべきではないでしょうか。
そういう意味では、アメリカのプライバシー団体 CASPIAN が、より以前に発表されているジレット (基本的に家の中で利用するひげそり用かみそりへの RFID の付与) の場合ではなくベネトン (外で常に身につける衣料品への RFID の付与) の場合に大規模な行動を起こした、ということに、情緒的な反応ではなく具体的な議論がきちんと行われている、という印象を受けました。
産総研の高木先生の記事にサイエンスライターの森山和道さんがコメントしたことによる一連の騒動について (ここのリンクから全て参照できます)。
一昨日付けで出た森山さんの反論を「食い足りない!」と感じている人が多いように見えましたが、僕はそうでもありませんでした。もともと高木先生の意見は技術的には反論の余地がありません (というか僕には見つけられません)。ただ、僕も読んだ当初から、何か変だ、という感じがありました。
人が社会に出て他者と交流するためには、多かれ少なかれその人のプライバシーを相手に明け渡さなければならないわけですが、これまでのモノと違い RFID には、「本人の意識しない ID を」「密かに読み取られ」、それにより個人の行動が tracking されるというプライバシー上の脅威がある、というのが高木先生がおっしゃりたいことなわけです。ただ僕が思うに、RFID 出現以前にもそういった「本人の意識しない ID」はいろいろとあったと思うし (例えば指紋とか。自分の指紋を常に意識している人間は犯罪者くらいでしょう)、「密かに読み取られる」行為だっていろいろあった (隠しカメラとか。隠し体重計とか) わけです。それらと今回問題になっている RFID の違いはなんでしょうか。「本人性」に関する信頼度?確かに ID 自体はこれまでのもの (指紋、体重、画素数の低い隠しカメラ画像) に比べれば格段に正確に読み取れるでしょう (指紋より正確かどうかは微妙だが)。でも、RFID はその人そのものに付けられているわけではありません。あくまでもその人の所有物に付属しているだけです。所有物のバリエーションが「本人性」を示す、という意見も、極めて限定的な状況でしか認められ得ないのではないでしょうか (例えば犯罪捜査時において「A 地点で捕捉された RFID のバリエーションと同等のものが B 地点でも捕捉された。よって被疑者にはアリバイがある。」とは言いにくいと僕は思うんですけど。でも商品一つ一つに個別の ID がついているとすると結構確定しちゃうのかしら?A 地点で捕捉されたものが B 地点でも捕捉され、かつ被疑者の所有物のこれこれとも一致した、とかいう状況だとかなり有力な証拠になりそうではあるが、被疑者がそのものの所有を否定した場合「そんなもの俺は知らん!」、悪意の第三者によって工作された可能性を捨てられないような気も。まぁ状況、指紋その他別の証拠によって補強すればいいんだろうけど)。
「何の ID か」があからさまになってしまうことによるプライバシー漏洩 (所持物を特定されてしまう) については、RFID 推進事業者側もいろいろと考えているようで、基本的にその mapping は非公開情報とする方向は既定路線のようです。まぁ秘密は暴かれるものでありまして、どこまで有効かはあんまり自信がないんですけど (名簿屋ならぬ RFID 情報屋が出現しないとも限らん。とゆーか絶対出現するような気もする)、安直に bit 切って意味づけするようなことをしない限り、とりあえず個別 ID を利用していれば大丈夫なのではないでしょうか (つまり同じパンツでもアレとコレでは一見全く違う ID を持っているように見えるようになっていれば、ということ)。この辺は上で書いた本人性の漏洩とのトレードオフがあるのですね。ところで RFID が普及するまでは、「RFID がついているかどうか」である程度商品を限定されてしまいそうで、どっちかというとそちらの方が心配 (笑。
で何が言いたいのかというと、高木先生が指摘する問題はもっともな話ではあるが、原理的に当たり前の話でもあり、RFID というものが考案された当初から当然考えられていた問題であろうと。そして当然各事業者もそれに対する対策は考えており、まぁ何度も言うように原理的に高木先生が書かれているような脅威は存在するのであるが、事業の収益性、運用コスト、利便性その他をいろいろ考えながら現実的な落とし所を模索している、現実にはそういう原理的脅威に対する検討フェーズをとっくに過ぎて、現実化するための方法論を検討する段階に入っていると。そういう「現実的な落とし所」として各事業者がどういう地点を想定しているのかについてきちんとした取材をせず、単に原理的な脅威を並べ立てただけの高木先生の記事は、今となってはピント外れでもあるし、RFID という新しい事業に冷や水を浴びせるだけの効果しかない、というあたりを森山さんは憤ってらしたのではないかと、僕は思います。
ちなみにブックフェアのようなところの説明員に議論をふっかけたところで、まともな意見が出てくるとは思えません。連絡先などを確認して後で文書で説明を求める、またはそういう問題を議論する場をきちんと設けるといったやり方の方が有効なのではないでしょうか。
そういう原理的脅威に対する説明義務を事業者側が怠っている、という話は、まだ RFID が広く使われているわけではない現状では何とも言えません。またそこから邪推して各事業者側がそもそもそういう原理的脅威を認識していないのではないか、という話は、あまりにも相手を馬鹿にした話ではないかと。もし利用者のプライバシーに本当に脅威を与えてしまうような実装が説明のないまま利用されていたとして、それが明らかになった時には大変な批判が巻き起こるだろうことは想像にかたくなく、しかも下手すると「遺伝子組み替え食品」のように RFID 自体が忌むべきものとして認知されてしまう可能性がある、なんてことは事業者側も当然考えているはずで、そんな下手な手は打たないんじゃないかと僕は思います。そうはならないようメディアコントロールはしっかりやっているんじゃないかなぁ。
会社の同僚がよく言っていることの一つに、「Centrino や Transmeta がいくら CPU の低消費電力化を進めても、最近だとグラフィックスチップの消費電力もものすごい上、こちらにはあまり選択肢がないのでより厳しい」という話がありました。彼としてはキャンセルされてしまった TM6000 に非常に期待していたらしい。なるほどもっともだ、と思っていたんですが、そんなところにこんな記事が。クロックが低い、ってことは消費電力も少ないのかなぁ。Dynabook SS S7 のような超スリムノートに載せられる、というだけでも、とりあえず涼しそうな石であることは確かです。それにしても、一昨日会った時カピノスケが「最近は trident がいい」と力説しておったがこういうことだったのか。一体どこでそういう情報を得ているんだ…。
Apple が音楽販売を始めました (/.jp)。ハードウェア (デバイス) から OS、ネットワークサービスまで手がける Apple ならではの戦略です。素晴らしい…んだけど、日本なら当然 SCEI のやる仕事だよなぁ。PSBB ならば PC よりはまともな認証があるし、より権利者にとって受け入れられやすいインフラを提供することが可能だと思うんだが。今のところのユーザ数は Mac ユーザよりも少ないかもしれないけど、潜在的な数はものすごいわけだし。
PSBB はいまいち方向性が見えなくて、日常的に利用されるネットワークサービスを目指しているのなら、現在のネット利用の主要なニーズ、メールと Web を提供しないのはどうかしてるとしか思えない。まぁメールはスクウェアさんがやってるけど、あれは PSBB 的にはあくまでも1コンテンツに過ぎないし (そもそもメニューの奥深くにあるので非常にアクセスも悪い上、起動時間が2倍かかる)。音楽配信だけでなく、例えばカメラ付きケータイが、その中に画像が蓄積されているがゆえにリサイクル率が低くなってしまっている、なんて話がありましたが (思い出の写真を捨てられない、という理由だそうな)、そういう家庭内に現在存在している細かなニーズを拾っていってあげればいいと思うわけです。今でも BBNavi にはデジカメチャンネルがあって USB でデジカメ画像を吸い出すことが可能ですが、Internet からもメール経由で受け取れるような手段がぜひ欲しい。動作保証されたメモリカードリーダも欲しい。Warranty を出すだけならそれほど手間もかからないんじゃないかと思うんだが。
どーも BBNavi は「インフラ」たることに汲々とし過ぎて、その上に載るアプリケーションのことまで頭が回ってないように思えるんだよなぁ。アプリケーションは各チャンネルを担当するライセンシーに任せたい、というのなら、現在のようにメニュー奥深くからしかアクセス出来ない構造ではなくもっとグローバルなインターフェイス (ショートカット的なものでもいい) が必要だし、そうするつもりがないなら自分でゴンゴン開発しなきゃ。しっかりしてください、期待してるんだから>SCEI。
↓で書いてる DVD と同じときに借りたもう一枚、「JUDY AND MARY WARP TOUR FINAL」を見てたらこんな時間になってしまった。
この DVD というかこの時のライブ、スゴイっす…。DVD 2枚組み、3時間以上ほとんどノーカットで入っているんですが、その間ずーーーーーーっと歌いっぱなし。MC はほとんどありません。特に2枚めに入ってからの最後の1時間は凄まじいテンションです。最後まで一度も弛れることなく、信じられないような勢いで突っ走っています。こういうのを見てしまうと、やっぱり行けばよかったなぁって思っちゃいますね。そういや DVD 借りた先輩が「俺も写ってるんだよ!」って力説してたんですが、なるほど、そういうことだったのかと納得。それにしても YUKI ち (とか言って彼女、俺らと同い年なんですよね。ちなみにウチの妻と生まれた日が2日違いだったり。ちなみに TAKUYA と僕は5日違い) の全力疾走がステキだ。
その先輩は「超〜」という言い回しの発明者は俺だと言い張る、元 softimage のナイスガイです。元 softimage というわりには今はあんまりグラフィックス系というわけでもないのが謎。
むーむむ。いつのまにやら1ヶ月以上経ってましたな。仕事の方はずいぶん前に一段落して、ちょっとだらだらして、再び動きだしたところ。だらだらがこっちにも影響しちゃったかな?
会社 PC を Windows2000 から Debian へ入れ換えました。やっぱり慣れた環境は落ち着きます。社内アプリの関係で Windows は無くせない (ので VMware のお世話に) んですけど、日常生活は全て Debian で。そう言えば今回初めて OpenOffice を試してみました。最初、日本語を入力しようとするたびに落ちてしまって「つかえねー!」と思ってたんですけど、使っているフォントを変えてみたら、あらま、すごく安定。普段自分でいろいろとカスタマイズした ttf フォントを使ってるんですが、微妙にイケてないらしい。OpenOffice 自体は、一昔前の MS Office、って感じで、十分実用に耐えますね (実際使ってます)。スゴイ。
今日はちょっと落ち込み気味だったんだけど、会社の (密かに尊敬している) 先輩に借りた DVD、「JUDY AND MARY ALL CLIPS」を見たらなんだか元気になった。明日も頑張ろっと。
落ち込みの原因は、高校生の頃先生に言われた言葉、「自分を変えることが出来るのは高校生くらいまでだぞ!」という真実を日々実感しているから。人はある程度成長してしまうと人格も固まってしまうのだ、ということを嫌と言うほど思い知らされる相手。あれだけ長い間生きてきて、内省というものをほとんどして来なかったのではなかろうか、と思えるくらい、僕にとっては付き合うのがツライ人。若いころの僕なら烈火の如く怒っていた (または近寄り難いほど軽蔑していた) だろうなぁと思うんだけど、今はただただ疲れてしまう。出来るだけ関り合いになりたくないんだけどそうもいかないんだよね…。大きい会社はこういう困難があるんだよなぁ。。
そういえばいつもの店長お薦めの本を読み終わったんですが、その中に出てきたお話に影響されて、なんだか僕もお話が書きたくなってしまった。僕の中に昔からくすぶっているもやもやは、いったん外に出してしまえば落ち着くんじゃないかと思うんだよね。それが小説という形なのか、歌なのか、それとも手紙なのかはまだ分からないんだけど。
なんだかすごく便利そう。「ThumbSense」。最近の Note PC で採用例の多いタッチパッド式ポインティングデバイスの場合、ボタンが下側についている関係でホームポジションから手を動かさないとクリック動作ができない、という欠点がありましたが、「パッド上に指が乗っている時にキーボードの特定のキーをマウスボタンの代わりにする」という発想でその欠点を取り除くユーティリティ。とんでもない場所をいきなりクリックされてしまうのを嫌っていわゆるタッピングを off にしている人は多いんじゃないかと思いますが、そうすると今度はクリックするのに手を動かさなくてはならなくなってしまう、というジレンマはこれで解消できます。とはいえ個人的には、1) 不器用な親指でカーソルを操作しなくてはならない点、2) キーボードを叩いている時に何気にカーソルが移動してしまう点 (左右の手の位置が近すぎるのかな?) など、まだまだタッチパッドは使いにくいと感じてしまふ。ThinkPad T40 欲しいなー。ウルトラナビは Linux+X 環境でも使えるのかな?
とはいえ9月の契約更改まではとても PC を買い替えるような余裕はありませんが…「新しいパソコン、欲しいな〜」「そんな余裕ないでしょっ!」
Intel の Centrino が発表になりましたね。今日発表された各社のニューマシンの中では、僕は ThinkPad T40 と新しいバイオ U に気合いを感じました。特にバイオ U の、無理矢理 Banias ベースの Celeron を出荷させて、というこちらの話はとても興味深く読みました。何より驚いたのは、Pentium-M と言えども、最低クロック、最低電圧固定としないと Crusoe と同レベルの消費電力にはならない、という点です。Pentium-M ってもうちょっと涼しい石だと思ってたんですが、意外に熱いんですねぇ (というか Crusoe が cool 過ぎるのか)。こりゃますます Astro に期待って感じです。
それにしても、いくら Crusoe はベンチマークが苦手とはいえ、1.5 倍近いクロックを持ってしても半分くらいしか性能が出ない、というのは、さすがに「遅い」と怒られてもしょうがないですね。ベンチマーク的速さ以外のところに価値がある、とはいえ…。
transmeta の新しいチップ、TM8000 の記事がいくつか (1,2,3)。この石からは「Crusoe」というブランドは使わないんだそうですね。「Astro」がそのままブランド名になってしまうのかしら?なんだかんだ言って結局まだ初代 Crusoe マシンは確保していないのが弱いところですが (イマイチお金とタイミングが合わない…)、TM8000 にもとても期待しています。VLIW が好き、とかそういうことでは全然なく、なんとなく夢があるとは思いませんか。ちょっと妄言してみると、かつてのマイクロコードから 486 以降ハードワイヤードロジック化をずんずん押し進めてきた Intel に対して、究極のアンチテーゼと言えるのではなかろーか、と。ハードはシンプルなものを細かく分散しておいて、それらをうまく協調させることで効率よく動作させる、という発想は、サンタフェ研以降の複雑適応系的な考え方が見え隠れしているようにも見え、昨今のトレンドなのかもなーと思っていたり。トレンド、というのはもちろん、Cell や Sun の「Throughput Computing」などの他の石の流れも含めて、ということです。
Cell と言えば、日経コンピュータに特許情報から推測する Cell の実体、という記事がありましたね。その中でちょっと「これはないだろう…」と思ったのは、複数のプロセッサがタイミングを合わせる、ということを、これまでの内部バスのような近距離・低遅延であることが保証されている環境でなくてインターネットのような広域ネットワークで行うために、「絶対時間を用いる」というアイディア。何でもそのために PS3 には全て GPS が搭載され、常に内蔵時計は完璧に同期させておく必要があるとかなんとか。なんてトンデモ話なんだ!
トンデモ話はおいておいて、Cell の場合各 PE (プロセッサエレメント) 同士はデータとコードが一つにパックされた Cell という、ちょっと見た目 IP パケットのようなものをやりとりすることで処理を進めるのだそうです。単純な共有メモリ型のマルチプロセッサマシンと比べると確かにスケーラビリティ的には有利な感じもしますけど、性能的にどうなんだろ。ハードウェアの支援がある程度あれば十分性能が出るのかな。
そういえば今週の初めだったか、ブルームバーグ発、ということで「PS3、年内発売か?」という記事が出てましたね。何でも台湾の部品メーカーに PS3 用パーツの発注が出たことが論拠のようですが、個人的にはあり得んだろうと。だって東芝が Cell のために作ろうとしている工場が稼働を始めるのも来年と言われてますし、最初の Cell は 90nm プロセス、クロック 5GHz とも言われています。そんな石を年内に何百万個というオーダーで作れるわけがない、と僕は思いますけど。
久しぶりにカウントダウン TV を見ていて思ったこと。ここのところろくに CD 屋にもいかず、ましてや新しい CD なんか全然買ってなかったんですが、相変わらず新しい歌はいろいろと出ているのですね。とはいえミリオンバブルでウハウハ言っていたころと比べると TOP50 内にも演歌がバリバリ入ってきていたり (なんて言うと演歌の人に失礼か)、やたら昔をふりかえる企画が目についたりして、やっぱりあんまり元気がないんだなぁ、なんてしみじみ思いました。
自分の音楽を聴く形態がだいぶ以前から CD を直に、というスタイルでなくなっているせいなのか、新しい楽曲や CM で入る CD のニューリリース情報に、ほとんど身近なものという感じがしなくなっていることに驚き。「CD を買う」という行為が、ひどく非現実的な感覚。いつからこんな感じだったのかな。全然気がつかなかった。
とはいってもいわゆる File Share Tool のお世話になっているわけでもなく、レンタルばかりを利用しているわけでもありません。最近手に入れた音源がほとんど人のお薦めを借りたか、ライブで直に CD-R に焼かれた音源をもらったか、という感じだからかな。
CD のコピー問題がいろいろと問題になっていますが、僕が最初に考えたことと言えば、例えば PS2 用ソフトとかそういう形で音楽もリリースしてしまったらどうか、ということ。PS2 用のソフトも売れるものは数百万本レベルで売れているわけで、それだけの市場はあると。しかもコピーコントロールはかなりしっかり行えます。おお、いいじゃん…と思ったんですが、うちではたまたま CD も DVD も PS2 で再生していますが、一般の人からすると、音楽を聴くシチュエーションと PS2 は必ずしも同じ場所にいないんですよね。CD が再生される場面の方が圧倒的に広い。ダメじゃん>俺。
で、なるほど、先日リリースのあったいわゆる「DVD music」という企画も、発想はこの辺にあるのだなぁと。CD よりは再生環境が限定されるけどそれなりの市場規模はある、かつ PS2 よりは一般的に音楽を聴く環境に近い、より厳密にコピーコントロールの行える DVD を使って音源配布を行おうということなわけです。(もちろん DVD ならではの feature も売りにしたいという気持ちはありましょうが、そもそも一般の人は CD の品質にそれほど不満を持っているわけではないので、この点はそれほど積極的なものではないのではないかと思います。)
しかしよく考えてみると、それって実はあんまり進歩してないんですよね。結局のところユーザを DVD というメディアに縛りつけることになってしまう。なんとなく現在のディストリビュータの人の頭の中が、CD というお皿を売る、という発想に毒され過ぎているような気がしてなりません。
僕が思うに、現在のディストリビュータ (いわゆるレコード会社) のように、まだ現実に力を持った組織が本来やるべきことは、カスタマーを脅したりいらない制限をかけてその利便性を損なったりすることではなくて、音響機器メーカのみならず既に視聴環境として無視できない存在であるはずの情報処理機器メーカ (つまり PC 系機器) と話を付けて現実的な権利保護のためのオープンなインフラをまず作り、その新しいメディア (物理的な存在のことではなく、その権利保護技術に対応したリソース全てを指しています) 向けに良い音楽を配布していくことだと思います。
権利保護技術自体が完全なものでない、という問題に関しても、例えば「不正アクセス防止法」にはいろいろと意見がありましょうが、あの法律にある、「アクセス制限のかかった機器のアクセス制限を乗り越えようとすること自体が犯罪(例えそのアクセス制限がどんなに実効性のない方法であったとしても)」という考え方は、権利保護にも利用できるでしょう。デジタルデータのコピーを防ぐ手段は原理的にほぼないと言ってよいわけですが、しかしある程度の制限をかけつつ法的環境を整備すれば、十分実効性を持たせることは可能だと思います。著作権者が「勝手にコピーして欲しくない」と考えるデータはやっぱりコピー出来ないようにするための仕組みが必要ですよ。もちろん、「コピーフリー」な存在も当然容認可能でなければいけません。
PC 業界はこれまである意味コピー文化を背景に発達してきた部分があるせいか、この手の権利保護技術には非常にヒステリックな反応を示しがちですが、なんというか個人のプライバシーや権利とは別の次元の問題として、ある意味 PC 業界自身も考えるべき問題だと思うんですよね。WindowsXP のアクティベーションのように場当たり的に対処するんじゃなくてさ。
こういった話でよく取り上げられる「私的複製の権利」ですが、デジタルな世界においては、この概念は曖昧すぎると僕は思います。オリジナルとコピーが全く同一なら、それはオリジナルです。かつては正式な複製権を持ったもののみが「オリジナル」を生成出来、それ以外の者は劣った「コピー」しか生成できない、という状況があったわけですが、デジタルデータにはそういった質的差異は全くありません。その結果、私的複製の範囲が限りなく拡大されてしまい、とうとう正式に複製権を持ったものと並ぶところまで来てしまった、というのが困ったところなわけです。ではどうするか。僕が思うに、上記「オリジナル」「コピー」の質的差異を暗黙に前提とした複製という概念の利用を止めてしまい、例えば固有化と多重化という形で考えてみてはどうでしょうか。ここで固有化とは、あるデータを特定のノードと結びつけてそのノードでのみ利用可能とすることを、また多重化とはそうやって利用可能となったデータを複数の物理メディア上に (主に可用性や利便性向上のために) 分散させて置くことを指しています。デジタル以前では、物理的なメディアを配布する、ということがすなわち「固有化」を意味していましたが、デジタルデータではそれだけでは不十分です。誰でもオリジナルを多重化可能な状態、つまりきちんと「固有化」されていない状態のデータを相手に渡してしまうことになり、本来私的でなければならない「多重化」の境界が曖昧になってしまいます。つまりよりカスタマーの本質に近い部分で「固有化」を厳しく行い (法的制限もここに加えるのが良いかもしれません。つまり、他者に対して固有化されたデータを勝手に多重化したり自分に固有化した場合に違法とする、というような)、私的な「多重化」は広く認める、という方向がいいんじゃないかと思うのですが、いかがでしょうか?
「オペレーターズサイド」、地道にプレイしています。的確な指示が必要な戦闘シーンなどで逆にあわててしまって、あわてるとどうもカツゼツが悪くなるらしく、「腹打て!」「前ねっ!」「チゲーッ!」という漫才のようなことを繰り返しています。楽しいです。それにしても、戦闘を終えて一息つくごとに「あなたの好きな食べ物は?」「餃子」「な〜んだ」「なんだとはなんだ!」「なんだとはなんだとはなんだ!」…と繰り返すことになるゲームって (笑。いや、楽しいんでいいんですけど。
ゲーム中で得られる特典の一つに「なんだとはなんだ」というものがありまして、その特典を利用すると上記のようなやりとりをひとしきり繰り返すことになり、最終的に相手よりも正確に言うことが出来ると、なぜか「ふぅ。でもなんだかリラックスできたわ。ありがとう」となって体力が回復するのです。謎!でも笑える。
というわけで犬神さまも含めて他のゲームは進行停止中。FFXI なんて会費払っているのに全然プレイしてませんよ…。
斜め前で VAIO 君と戯れているあゆみさんが意味深な視線を送っている。何だろうと思ってメールをチェックしてみると、次のようなメールが。
かざー様 こんばんは、奥様です。 お元気でいらっしゃいますか? 今日はお昼には、雨が降り出し、 花粉症のかざー様におかれましては、 すごしやすい、1日ではなかったでしょうか? さて、本日の晩のメニューは、豚キムチを予定しております。 お腹がすく前に、ご注文頂けると助かります。 なお、お子様達はイクラしようかなと思い、解凍しているところです。 ご一緒に、サラダでもいかがですか? お子様達も、お召し上がりになるでしょうか? では、後ほど。 かしこ。
ちょっと笑った。最近、タッチタイピングに慣れてきて、メールを打つのが楽しいらしい。
たまっていた UNIX Magazine を消化する毎日…なんですが、この雑誌でのプログラミング記事にかつて感じたことのない不満を感じています。昔ながらの C や LISP でのテクニック、アルゴリズム紹介も楽しいんですが、オブジェクト指向技術など最近のトレンドにもう少し気を配った方がいいと思う。なんというか、確かに計算機科学の世界って、ものすごく基本的なことはほとんど変化していませんから、アセンブラや C をばりばり書いてきて基本を完璧にマスターしていると考えている人って、その世界で何でも出来る、と思えるのだろうし、現に何でも出来ちゃうと思います。でも、オブジェクト指向的な技術、それも、単なる実装の継承によるコード量の削減とかカプセル化による単純化などを越えたところにあるもの、たぶん Smalltalk などの時代にはきっとまだ明文化されておらず、現実世界で実際にオブジェクト指向技術がたくさん使われるようになって初めて意識されてきた、つまりは「デザインパターン」と呼ばれているような、より高次の概念について、もっと気を配るべきです。
僕が感じる Java などのオブジェクト指向言語と C などの非オブジェクト指向言語の最大の違いは、プログラムの抽象化レベルを無限に拡大出来るか否か、であるような気がしています。つまり、C などでもあるスケール・レベルではかなり良く抽象化されたコードを書くことが出来ますが、そのスケールを外れるとどうしても現実べったりの非常にドロドロしたコードになってしまい、結局プログラマの技量に全てかかってくるような事態になりがちです。つまり、非オブジェクト指向言語には抽象化とプログラムのスケールに対して相変化を起こすような点があるような気がするわけです。それが、オブジェクト指向言語にはないように感じる。僕自身が書いたことのあるコードの規模なんてたかがしれていますが、それでも、スケール自在な抽象化が可能なオブジェクト指向言語のありがたさはすごく感じます。スケール自在だ、ということは、スーパータレントが必要ない、ということでもあります。そこそこ綺麗に設計されたクラスがあれば、その後は比較的誰が書いても応用が効く。
多層的に抽象化されたプログラム構造を考えるための最もいい材料が、長い間かけて貯えられ、まとめられてきた「デザインパターン」だと思うわけですが、そのことについての言及がほとんどないのが、今の僕にとってはちょっと不満です。抽象化のレイヤーが単層な感じがするんですよね。もっと多層的な、自己再帰しつつあらゆるレベルに渡って適用可能な考え方が学びたい。
そんな抽象的な話じゃなくっても、ある程度 Java を使ってプログラムを書いていると自然と避けるようになる設計、というのがあるじゃないですか。例えばあるクラスの内部状態が他の内部状態に依存している癖に外部から独立して操作できちゃうのはださいとか (そういう場合は内部処理の段階ですでに片方を他方の変換されたもの、として扱うべきです)、好き勝手に instanciate されたくないクラスを singleton にするとか、インターフェイスは意味を失わない範囲で可能な限り抽象化レベルを高くしておこう、とか、そんな感じの。普段なんとなく、C をメインでやってきた人と話をしていると、そういうちょっとスケールが大きくなった時に致命的にヤバい設計に関して非常に無頓着だなぁと感じることがあります。
ところで、C++ をやってきた人が Java を触っていると言語仕様が簡略化されすぎててもどかしい、という話をよくされます。僕は C++ をあまりちゃんとやっていないせいか、逆に最低限の記述性を確保しつつ、無駄を削った Java の仕様は初心者にも分かりやすくてすごくいいと思うんですよね。テンプレートが使えなくたっていいじゃん。デフォルト変数がなくたっていいじゃん。余計な仕様がないぶん、考慮しなくてはいけない問題も少なくなって、より本質的なところに考えを集中出来ると思うんだよね。Object 型を多用せざるを得なくなっていちいち Cast するのがウザイとか実行時にしか型チェックが出来なくなっちゃってアブナイとか、確かにそれはそうだけど、考えなくてはいけないことが少なくて済む、っていうのはやっぱりすごくありがたい。タイプ量がちょっと増えるぐらいなんだっていうのさ。
GUI、並列プログラムを見事に抽象化していたり、とても綺麗なクラスライブラリを備えていたり (よく Linux、KDE 使いが QT の設計は綺麗だ、という話をされますが、僕は Java のクラスライブラリの方が、よく考えられてるし、綺麗だと思うぞ)、Java ってやっぱりいいですよ。Network 使って JDBC 経由で RDBMS にアクセスしてマルチスレッドで並列にゴンゴン動いちゃうようなプログラムがさっくり一画面で書ける、ってのはすごくお手軽。
久しぶりに Java ごころが燃えてしまった (笑。
りそなのジブリキャラだが!
左端にいるのは年老いた両親、右端はセールスマンとして、デカいのが父親、ちょこまかしてるのが子供、とすると母はどこだ?!…と思ったんだが、白いブラウスを着たチッコイ人がもしや母か?!むぅ。何とツボをついたキャラデザなんだ。
そんだけ。
でも上のリンクで飛べるイラストだとそんなにチビスケに見えない。CM だと子供と区別がつかんくらいなんだがなぁ。惜しい (←何が?)。
久しぶりに Linux Zaurus の話。これまで、電車で ogg を聴くのに「tkcPlayer」を使ってきたのですが (買ってしまったし)、これが動きが妙に遅かったり突然終了してしまったりとイマイチな点がありました。今日たまたま google で検索をしていた時に、こちらにある vorbis-plugin を使えばデフォルトで存在する media player でも ogg ファイルを再生出来ることを知り、さっそく入れてみました。純正アプリだけにきっと安定度は上だろうし、しばらくはこちらでいってみよう。ただ、話によると ID3 タグやファイル名に日本語を使っているようなファイルはうまく再生出来ないらしいので注意。僕はそれらに日本語を使っていないので問題ナシです。(ちなみに tkcPlayer では日本語 ID3 タグでも問題なく表示されていました。)
ツマンナイことなんですけど。歯磨きしながらこちらの記事を日経 BizTech で読んでいて、思わず吹き出しちゃいそうになりました。なんとなく修正されちゃうような気もするので引用しますね。
なお、新型Itanium 2(Madison)に集積するトランジスタ数は3次キャッシュ の分を含めて4億1000万個に達する。IA-64プロセサに集積するトランジスタ数は、 2500万個(Merced、2001年)、2億2100万個(McKinley、2002年)、4億1000万個 (Madison、2003年)、5億万個以上(Madison 9M、2004年)というように増加す る予定である。
「5億万個」はないだろ…小学生じゃないんだから。
変な発見。陣内孝則がおかしなコンビニ店長を演じている「CHINTAI」のテレビ CM ですが、CHINTAI が入った書棚に、なぜか「Turbo C++ 5.0」とでかでかと書かれた本があることに気がつきました。Turbo C++?! どうして Turbo C? 今 web でちょっと調べてみたら、Turbo C++ 5.0 って、発売されたの 1996 年じゃん。CM 製作会社に Turbo C の熱烈ファンでもいたのかしら。確かに僕も大学時代には大変お世話になりましたが…。謎だー。
最近あゆみちゃんがはまっているのは「はじめての多面体おりがみ」川村みゆき著 (bk1|amazon)。とても綺麗に5つの正多面体を初めとする多面体折り紙が折れる本です。mxico や ico for Windows などが好きな方には超お薦め。
Intel Compiler for Linux 7.0 を試してみました。実際に使うのは Pentium4 のマシンですが、とりあえず自分のマシン (Pentium!!! Coppermine 600MHz) でテスト。
RedHat を前提としてパッケージングしてある点を除けば、インストールはとてもスムーズでした。
% sudo alien intel-icc7-7.0-65.i386.rpm
% sudo dpkg -i intel-icc7_7.0-66_i386.deb
さっそくベンチマーク。OpenSSL 0.9.7 を使って、% openssl speed した時の速度を比較してみました。まずは普通に gcc でコンパイルした結果は以下です。
OpenSSL 0.9.7 31 Dec 2002 built on: Sat Jan 25 09:40:29 JST 2003 options:bn(64,32) md2(int) rc4(idx,int) des(ptr,risc1,16,long) aes(partial) idea (int) blowfish(idx) compiler: gcc -fPIC -DOPENSSL_THREADS -D_REENTRANT -DDSO_DLFCN -DHAVE_DLFCN_H -D OPENSSL_NO_KRB5 -DL_ENDIAN -DTERMIO -O3 -fomit-frame-pointer -mcpu=pentium -Wall -DSHA1_ASM -DMD5_ASM -DRMD160_ASM available timing options: TIMES TIMEB HZ=100 [sysconf value] timing function used: times The 'numbers' are in 1000s of bytes per second processed. type 16 bytes 64 bytes 256 bytes 1024 bytes 8192 bytes md2 419.82k 891.37k 1234.26k 1371.48k 1414.49k mdc2 1416.46k 1604.99k 1661.27k 1675.26k 1679.36k md4 4237.08k 15078.25k 44867.50k 88322.39k 123557.21k md5 3679.21k 12856.23k 37209.94k 69984.94k 92520.45k hmac(md5) 2024.94k 7539.24k 24734.46k 56385.54k 90797.40k sha1 3441.55k 10768.55k 25560.15k 39015.77k 46082.73k rmd160 3047.51k 9153.96k 20755.63k 30315.86k 35069.95k rc4 53995.62k 62457.98k 65917.26k 66764.12k 66881.24k des cbc 12130.78k 12759.13k 12935.17k 13002.75k 13033.47k des ede3 4503.86k 4621.72k 4682.75k 4697.09k 4691.29k idea cbc 6724.48k 6936.60k 7017.73k 7037.27k 7034.20k rc2 cbc 4915.61k 5062.66k 5116.07k 5129.90k 5133.65k rc5-32/12 cbc 34798.56k 39258.79k 40306.43k 41779.54k 41279.49k blowfish cbc 19315.66k 20650.50k 21062.40k 21190.31k 21200.90k cast cbc 10550.35k 11186.30k 11429.55k 11512.15k 11515.22k aes-128 cbc 9094.75k 9367.62k 9421.23k 9448.11k 9464.49k aes-192 cbc 7821.90k 8100.03k 8171.01k 8196.44k 8202.92k aes-256 cbc 6929.10k 7182.44k 7215.19k 7245.14k 7279.02k sign verify sign/s verify/s rsa 512 bits 0.0023s 0.0002s 426.5 4451.9 rsa 1024 bits 0.0116s 0.0006s 86.1 1588.1 rsa 2048 bits 0.0694s 0.0021s 14.4 483.8 rsa 4096 bits 0.4655s 0.0071s 2.1 140.3 sign verify sign/s verify/s dsa 512 bits 0.0020s 0.0024s 497.3 411.5 dsa 1024 bits 0.0058s 0.0070s 171.4 141.9 dsa 2048 bits 0.0195s 0.0239s 51.3 41.9
次に、icc でコンパイルした時の結果です。
OpenSSL 0.9.7 31 Dec 2002 built on: Sat Jan 25 11:21:09 JST 2003 options:bn(64,32) md2(int) rc4(idx,int) des(ptr,risc1,16,long) aes(partial) idea (int) blowfish(idx) compiler: icc -DOPENSSL_THREADS -D_REENTRANT -DDSO_DLFCN -DHAVE_DLFCN_H -DOPENSS L_NO_KRB5 -DL_ENDIAN -DTERMIO -O3 -mp1 -prec_div -fp_port -rcd -tpp6 -mcpu=penti umpro -xiMK -Wall -DSHA1_ASM -DMD5_ASM -DRMD160_ASM available timing options: TIMES TIMEB HZ=100 [sysconf value] timing function used: times The 'numbers' are in 1000s of bytes per second processed. type 16 bytes 64 bytes 256 bytes 1024 bytes 8192 bytes md2 501.63k 1036.50k 1426.01k 1570.47k 1608.36k mdc2 1462.03k 1653.14k 1712.81k 1713.15k 1723.05k md4 4735.60k 16446.78k 47431.25k 89837.23k 121364.48k md5 3843.47k 13342.85k 38028.71k 69587.29k 92282.88k hmac(md5) 2342.16k 8485.18k 27169.71k 59671.21k 89871.70k sha1 3611.36k 11023.23k 25968.55k 38917.12k 45675.86k rmd160 3315.88k 9638.51k 21236.74k 30527.15k 35031.72k rc4 53168.35k 61030.76k 64762.54k 65796.44k 66128.55k des cbc 12320.53k 12962.26k 13135.27k 13129.39k 13191.85k des ede3 4554.98k 4637.99k 4662.02k 4673.19k 4685.82k idea cbc 8393.11k 8761.98k 8909.65k 8927.57k 8910.17k rc2 cbc 5331.99k 5569.13k 5618.26k 5629.27k 5644.29k rc5-32/12 cbc 35751.67k 39811.48k 39838.31k 40185.17k 40233.64k blowfish cbc 19317.05k 20516.74k 20823.47k 21015.55k 20985.17k cast cbc 18988.14k 20143.94k 20541.35k 20688.21k 20739.41k aes-128 cbc 17485.26k 18179.03k 18431.48k 18505.44k 18474.75k aes-192 cbc 15144.20k 15512.10k 15715.72k 15737.43k 15686.16k aes-256 cbc 13358.16k 13799.58k 13907.29k 13974.87k 13975.55k sign verify sign/s verify/s rsa 512 bits 0.0022s 0.0002s 447.6 4628.2 rsa 1024 bits 0.0113s 0.0006s 88.2 1625.2 rsa 2048 bits 0.0686s 0.0020s 14.6 491.0 rsa 4096 bits 0.4623s 0.0071s 2.2 140.4 sign verify sign/s verify/s dsa 512 bits 0.0019s 0.0024s 514.6 423.4 dsa 1024 bits 0.0057s 0.0069s 174.2 144.8 dsa 2048 bits 0.0193s 0.0239s 51.8 41.8
最後に、OpenSSL はアセンブラで書かれた部分も多い、ということで、あえて no_asm を指定しての結果。
OpenSSL 0.9.7 31 Dec 2002 built on: Sat Jan 25 11:04:48 JST 2003 options:bn(64,32) md2(int) rc4(idx,int) des(ptr,risc1,16,long) aes(partial) idea (int) blowfish(idx) compiler: icc -DOPENSSL_THREADS -D_REENTRANT -DDSO_DLFCN -DHAVE_DLFCN_H -DOPENSS L_NO_KRB5 -DOPENSSL_NO_ASM -DL_ENDIAN -DTERMIO -O3 -mp1 -prec_div -fp_port -rcd -tpp6 -mcpu=pentiumpro -xiMK -Wall available timing options: TIMES TIMEB HZ=100 [sysconf value] timing function used: times The 'numbers' are in 1000s of bytes per second processed. type 16 bytes 64 bytes 256 bytes 1024 bytes 8192 bytes md2 504.05k 1045.06k 1432.22k 1562.74k 1616.55k mdc2 1384.53k 1547.97k 1595.22k 1613.48k 1619.29k md4 4749.93k 16406.02k 47543.98k 89874.77k 121604.78k md5 3812.92k 12865.32k 34927.96k 60832.09k 77641.05k hmac(md5) 2123.55k 7651.50k 23859.20k 50748.76k 75511.13k sha1 3631.69k 10587.67k 24923.22k 37666.13k 44190.38k rmd160 3215.10k 9235.69k 20019.11k 28494.17k 32421.21k rc4 34267.58k 38681.60k 40605.95k 41115.31k 41246.72k des cbc 9121.99k 9459.82k 9692.76k 9753.94k 9751.21k des ede3 3562.49k 3633.10k 3634.43k 3650.22k 3653.63k idea cbc 8332.58k 8674.52k 8804.10k 8850.09k 8874.21k rc2 cbc 5350.88k 5499.39k 5551.27k 5570.90k 5559.64k rc5-32/12 cbc 15022.69k 16263.00k 16652.54k 16738.30k 16938.33k blowfish cbc 16775.51k 18187.35k 18756.78k 18913.96k 18934.44k cast cbc 13604.71k 14144.28k 14405.46k 14488.92k 14718.29k aes-128 cbc 17523.96k 18342.29k 18495.40k 18546.35k 18524.84k aes-192 cbc 15023.84k 15488.58k 15616.26k 15723.18k 15717.72k aes-256 cbc 13406.20k 13808.75k 13925.55k 13941.76k 13948.25k sign verify sign/s verify/s rsa 512 bits 0.0032s 0.0003s 314.3 3433.8 rsa 1024 bits 0.0167s 0.0009s 60.0 1150.7 rsa 2048 bits 0.1022s 0.0028s 9.8 356.9 rsa 4096 bits 0.6538s 0.0095s 1.5 105.2 sign verify sign/s verify/s dsa 512 bits 0.0028s 0.0033s 359.3 301.1 dsa 1024 bits 0.0085s 0.0105s 117.9 95.4 dsa 2048 bits 0.0273s 0.0334s 36.6 29.9
結果をざっと眺めたところでは、
という感じ。
今日は寒かったですねぇ!(東京限定)
あんまり PC のことばかり書いているとツマラン、と人に言われたのでたまには違うことも書いてみます。
今はまるで広辞苑か大辞林かというような厚い本をひぃひぃ言いながら電車で読んでいますが (書名はまた今度)、その前に読んでいたのはグレッグ・ベアの「ダーウィンの使者」。いわゆるゲノムものの SF で、どことなく「幼年期の終わり」あたりを髣髴とさせるお話ですが、風呂敷の広げ方が痛快、かつ非常にまっとうなストーリーでとても楽しめました。「ブラッド・ミュージック」の時はそれほど感じられなかったんですが、人物描写がとても素敵で、読んでいて楽しい SF でした。お薦め。
仕事で普段使わない脳味噌をグルグルしている時は、あんまり頭を使わずに読める本が読みたくなります。というわけで、その前は森博嗣「冷たい密室と博士達」を読んだりしてました。ミステリーとしてはあんまり出来が良くないんじゃないの?と思ってしまったり。例えば犀川センセはあらかじめ犯人が分かってたのかもしれないけど、犯人をあぶり出すためにしたことが「いかにも怪しいアドレスにメールを出してみる」って…。そんなの誰だって考えつくじゃん!と思った。密室のトリックも複雑過ぎるような気がするし。あと、前作ではあんまり気にならなかったんですが、実は萌絵ちゃんのファッションってとんでもないセンスなんじゃ…と思った。だって、オレンジのタンクトップにジーンズ、紫の濃いアイシャドウに丸いイヤリングですよ!火サスで開始15分で殺されちゃうホステス役みたいだ。とはいえ、全編に漂う野暮ったさはちょっと癖になるかも。
さらにその前はついに文庫になった「エンディミオンの覚醒」を読んだのですが、「ハイペリオン」や「没落」のころの、「何とか理屈を付けてやろう」という SF 屋ならではの欲求が弱まってしまい、ほとんどファンタジーといった趣きの作品だなぁと感じました。十分面白かったけど僕は四部作の中では「ハイペリオンの没落」が一番面白かったな。
さらにさらにその前は、これも文庫化された「バトル・ロワイヤル」を読んだのでした。酷い話だなぁと思った。ラスト付近で、憎まれ役のヤツが鉛筆で殺されるシーンでは「ブラック・エンジェルス」を思い出しましたよ。「地獄に堕ちろー」っとな。すごくマンガっぽいかもね。
PC 以外のこと、というと結局本のことなのか、という気もする(笑。他には普段何を考えて生きてるかなぁ。Music Player としての Zaurus 君が非常に具合がいいこと (でも使っているアプリはイマイチ)。Apple Safari には普段 konqueror を常用しているものとしてちょっと嬉しく感じた、とか。あ、これは PC のことか。一番下の鳥乃が2歳前にしてイッチョマエに話し始めたこととか。そうそう、今日ニュースステーションで電気自動車が紹介されていた中で、否定的な意見として「長時間充電してちょっとしか走れない、だからメインカーとはなれずにニッチカーとなる」というようなことが紹介されていましたが、僕はそうは思いませんね。業務用車両ならいざ知らず、自家用車がどれほど乗られていますか。車庫に保管されている時間が圧倒的に永く、利用されてもそのほとんどがちょい乗り、年に何度か遠出するのがせいぜいでしょう。ならば、年に何度かの遠出のために維持費や価格の高いガソリンカーを買う必要はなく、電気自動車で十分、と考える人が増えても僕は不思議じゃありませんね。現在の電気自動車も原付き扱いで車庫証明不要なものが多いですが、僕はそこからさらに進めて、折り畳めるといいと思うんですよね。折り畳んで家に持ち込むわけです。自転車レベルだけでなく、自動車レベルでそれをやってしまいましょう。ぜひ。最近青山近辺ではいわゆる「自転車タクシー」、VELO TAXI がよく走っていますが、あの車両が折り畳めるならぜひ自宅にも1台欲しい!あれで家族旅行してみたいです。お父さん死んじゃうかもしれないけどさ(笑。
KDE 環境を 3.0.3 から 3.0.5a へ。本当は 3.1 RC6 にしたかったんですが、Debian woody パッケージが存在しないようなので断念。ソースからコンパイル、インストールする元気はありません…。
前回、2.2.2 から 3.0.3 にあげる時もハマったところにまたしても。freetype 2.1.1 以上 (例えば 2.1.2 とか最新の 2.1.3 とか) を入れてしまうと、家で非常に活用している DynaLab 系の font のハンドリングに不具合が出てしまってうまくないんです。とはいえ、それ以外の点は特に問題なく、非常にスムースに更新出来たと思います。マイナーアップデートだから当然かも。一応手順をまとめます。
deb http://sunsite.sut.ac.jp/pub/archives/linux/X/kde/stable/3.0.5a/Debian/woody/ ./ deb-src http://sunsite.sut.ac.jp/pub/archives/linux/X/kde/stable/3.0.5a/Debian/woody/ ./ deb http://sunsite.sut.ac.jp/pub/archives/linux/X/kde/stable/koffice-1.2.1/Debian/woody/ ./ deb-src http://sunsite.sut.ac.jp/pub/archives/linux/X/kde/stable/koffice-1.2.1/Debian/woody/ ./
ようやっと 802.11b (無線 LAN) のアクセスポイント (以下 AP) を買ってきました。妻が横で目を光らせていた関係上、価格重視で corega の APL-11 です。ここの記事などを読むとそれほど性能も悪くないはずなんですが、これまでの Ad-Hoc モード環境と比べると、さすがにスループットは大幅に低下。例えば ring server から比較大きめのファイルを ftp にて取得 (ローカル側は /dev/null に捨てる) という操作で比較してみると、CATV に直結されたマシン上では 450kbytes/s 程度出ている状況で、AP 経由で繋がったマシンでは 130kbytes/s ほどが最高値。BPS でいうとだいたい 1Mbps 程度しか出てないです。Ad-Hoc モードで直結していた時は少なくとも 2Mbps 以上は確実に出ていた (デスクトップに常に表示しているネットワークスループットモニタの上限を 2Mbps にしているので分かる) ため、ちょっとガッカリコンかも。とはいえ Web を見ていたりする分には全然違いを感じないんですけどね。肝心の Zaurus 君も AP 経由だといともあっさりと接続出来、おまけにこれまで見たことのなかった「電波強度を示すアイコン」まで表示される親切さ。AP があるとすごく便利になるんですねー。
ちなみにメルコのクライアントユーティリティでは corega の AP を見つけられませんでした。なんだかなぁ。ESSID とチャンネル、WEP パスワードを手動で設定してあげれば何の問題もなく繋がります。ここ数ヶ月で俺の脳内ランキングでのメルコの順位は大幅ダウン。当面ここから買うことはないかも。
IP Messenger for Java 1.40 を置きました。暗号化通信に対応。とりいそぎご報告まで。
以前自分のページの referrer を取ってた時に (今は取れなくなってしまいました…)、なぜか少年ナイフのページが必ず含まれてて「なんでかなぁ?」と思ってたんですが、先日スズキトモユさんのページを見ていて偶然判明。なんでもProxomitron-Jというバナーブロック (?) ツールを利用していると、referrer が全て少年ナイフのサイトに切り替わってしまうらしいんですね。ただこの機能のおかげで少年ナイフの webmaster へずいぶん問い合わせがいってしまったらしく、現在のバージョンでは修正されているようです。少年ナイフの人が密かにウチのページに興味を持ってるんだと思ってたよ(^^;<いいすぎ。
ところでりなざう。我が家の無線 LAN 環境は AP 無しの Ad-Hoc モードだったりしっかり WEP を利用していたりとなかなか特殊なせいか、当初 Melco の CF 型無線 LAN カード (WLI-CF-S11G) でも IO データのもの (WN-B11/CF) でもうまく動作せず難儀していました。その過程で得られた知見をご披露<おおげさ。
りなざうは標準では linux-wlan-ng の prism2 ドライバを利用するようになっています (CF タイプの無線 LAN カードが軒並み Intersil だからなのかな)。ところが、なぜか kernel には orinoco_cs ドライバが組み込まれています (dmesg で起動時メッセージを確認すると分かります)。prism2 ドライバではうまく動作しないような環境 (Ad-Hoc demo mode を利用している場合や、Ad-Hoc 環境で WEP を利用しているような場合) は、こちらを使うことで接続出来る場合があります。
簡単な手順としては、
てな感じです。PC 上での Linux で普段 PCMCIA の無線 LAN カードと orinoco ドライバを使っている人にとっては全く同じことを行うようにすれば良いです。注意点としては、りなざうに本来組み込まれている接続制御操作が、orinoco ドライバを利用した場合は無効となってしまいます (CF カードの抜き差しなどは問題なく行えます)。またそれに伴って起動時に接続状況を確認するアプリケーション (NetFront 3.0 とメール) は動作しません。
もう一つのハマリポイントは、Intersil のチップと linux-wlan-ng ドライバの組み合わせでは、Ad-Hoc demo mode での接続が出来ないらしい点です。802.11b の Ad-Hoc モードには実は2種類あるらしくて、一つが Ad-Hoc demo mode、もう一つが IBSS モードと呼ばれていて、公式にはどうやら後者を使う方が望ましいらしい。ところが我が家は初期の Lucent チップ搭載カード (Melco の WLI-PCM-L11) を Ad-Hoc モードで利用しているのですが、どうやらこのカードでは (または Melco のドライバでは) Ad-Hoc demo mode でしか動作しないため、そういった環境となっていました。orinoco ドライバでは iwpriv インターフェイス名 set_port3 1 というパラメータを与えることで Ad-Hoc demo mode に対応出来るようなのですが、linux-wlan-ng の prism2 ドライバの場合どうもこのモードには対応出来ないようなのですね。
しょうがないので2チャンネルの無線 LAN を立ち上げて、片方はこれまで通りの Ad-Hoc demo mode (WEP あり)、もう片方はりなざう接続専用の IBSS モード (WEP なし) とすることで、なんとか安定したりなざうネットワーク環境を作ることが出来ました。こんなにはまるとは思わなかったなぁ。
素直に AP を買って infrastructure モードにする、というのがたぶん正解です。何枚も無線 LAN カードを買って苦労するくらいなら、カード1枚分+α程度で最近は AP も買えますし…。
ちなみに無線 LAN のスループットは 5Mbps 程度出ています (PC から ftp で巨大ファイルを転送。りなざう側では /dev/null へ捨てています)。結構いい感じ。
ところで SL-B500 のキーボードはもともとザウルスで使われていたものをそのまま持ってきたからなのか、UNIX マシンとして使うためには必須のキーがキートップにプリントされていなかったりして、そのたびに仮想キーボードを開いて入力していました。あー鬱陶しい!ところが、ザウルス宝箱 Pro からダウンロードできるキーコード資料を見たところ、それらのキーもキーボードから直接入力できるらしいことが分かりました。キートップに印刷されておらず便利そうなところを記録しておきます。
同時押しと順押しが両方存在するところがいやらしいなぁ。
あけましておめでとうございます。
年末、思わず Linux ザウルスこと SL-B500 を買ってしまいました。どちらかというと VGA 液晶を搭載した SL-C700 の方が人気のようですが、僕の場合主な用途がポータブル・ミュージックプレイヤーであるため、画面系よりも電池の持ちの方が重要、ということで B500 にしました。さすがに Xscale 400MHz ともなると、重いといわれている ogg の再生もサクサクで非常に快適。
それにしても Linux ザウルスって、思いの外普通の Linux マシンであることにちょっとびっくりしました。CF タイプの無線 LAN カードがうまく認識されなくて苦労していたんですが、普段使っているマシンでの設定を参考に /etc/pcmcia あたりをごにょごにょいじってたらごく普通に使えるように出来てしまいました。本体内 RAM ディスク 64Mbytes、SD カード 256Mbytes でストレージも当面必要十分ですし、本気でポータブル UNIX マシンとして活用可能な感じ。時代は変わりましたねぇ。
それでは、今年もよろしくお願いします。