bird15年ぶり(!?)のコンタクトレンズ

15年ぶり(!?)のコンタクトレンズ

チバビジョン O2 オプティクス なぜかふと思い立って、実に15年ぶりくらいでコンタクトレンズを試してみることにしてみました。

「なぜか」といってもいくつか理由はあって、

  1. ちょっとメガネに飽きてきた。今使っているメガネも悪くないんですが、レンズ表面のコーティングが一部はがれかけていたり、レンズ外縁部での色収差が気になる、今回初めて乱視を入れてみたら、クッキリ感は確かにすごいけどゆがみでよく目が回るなど、少しメガネから離れてみようかな、と思い出しました。
  2. 最近のコンタクトレンズ、特にディスポーザブル (使い捨て) レンズについて調べてみたところ、「シリコーンハイドロゲル」という、ソフトレンズなのに含水率が低く(=雑菌が繁殖しにくい&乾燥感が出にくい)、酸素透過率が高い1新素材を使ったレンズがいくつも製品化されていて、中には一週間連続装用 (一週間寝るときも含めてつけっぱなしでいい) とか、一ヶ月連続装用可能、をうたった製品もありました。連続装用にはいろいろ問題もあるようなのでとりあえず置いておいても、それだけの連続装用が可能、ということは、かつてのソフトレンズと比べると格段に目に優しくなっているのではないか、と思わせます。僕が15年前使っていたのは高酸素透過率のハードレンズだったんですが、ハード特有の異物感には結構慣れたとはいえ、ごみが入ってしまったときの苦しみやら、レンズがずれる、ふとした拍子に外れる、メンテナンスが大変、あまつさえ洗面所で思わず流しちゃうなど、それなりに苦労した覚えがあります。その点、ディスポーザブルなら元々2週間から一ヶ月で捨ててしまうものですし、ソフトレンズならではの異物感のなさ+広い視界、かつてのソフトレンズにつきものだった煮沸消毒も不要と、いろいろ楽そうです。最大の懸念はコストですが、ハードレンズを平均2年で交換すると考えると、大体倍〜3倍くらいでしょうか。ぎりぎり許容範囲内かな、と。また、1day タイプのレンズも予備として持っておけば、出張時などにもメンテナンス用品を持っていく必要がなくなって便利そうです。

シリコーンハイドロゲル製のディスポーザブルレンズは、1) たぶん一番大手、どこでも売っていて比較的安いジョンソン&ジョンソンの 2week アキュビューアドバンス/オアシス、2) 基本一週間連続装用、で売っているボシュロムのピュアビジョン、3) そして一ヶ月終日 or 連続装用のチバビジョン・O2 オプティクス、などがよく売られているようでしたが、今回僕は 3) の、O2 オプティクスにしてみました。ポイントは、1. 連続装用は怖いので終日装用で十分、2. 酸素透過度は高いほうが良い、3. 装着感は (かつてハードを不自由なく使っていたくらいなので) あまり気にしない、あたりでしょうか。アキュビューの方がレンズがやわらかく装着感がソフトらしいんですが眼科の先生曰くやや曇りやすい、とのこと。O2 オプティクスは少し硬くハードレンズっぽいところがある反面、表面のコーティングのおかげで汚れがつきにくいそうで(そもそも1ヶ月と交換スパンも長いですし)、ネットでの評判も悪くありませんでした。ところでこのレンズ、2004 年から売っていたんですね。

土曜に眼科・コンタクトレンズ屋に行って、週末をかけて慣らしていき(土曜日6時間、日曜日11時間)、今日からフルデイ入れてみました。まだ少し慣れない感じはあるけれど、心配していた夕方〜夜になったときの充血もそれほどでもなく(メガネで仕事していたときと同じくらい、かな)、乾きや曇りもなく、とても快適でした。夜道の街灯のハローもほとんどきになりません。これから一月使っていくうちに、どのくらい劣化していくのかが興味深いですね。

ちなみに予備で買った 1day レンズは、眼科の先生のお勧めのクーパービジョンの「ワンデーアクエア」です。こっちはまだ入れてみていないので感想はナシ。

birdスカパー!光、7月1日より広帯域化

スカパー!光、7月1日より広帯域化

個人的にメモ。これまでは 70MHz〜770MHz 帯域へ BS デジタルをダウンコンバートして伝送後、ユーザ宅ごと、もしくは集合住宅の場合は主に棟ごとに設置されたアップコンバータでアップコンバートして BS-IF 周波数 (1049〜1318MHz) に変換していたのを、広帯域対応 V-ONU を用いて光ファイバから直接 2072MHz までの信号を取り出せるようにして、広帯域化、アップコンバータを不要としたサービスを7月1日より開始する、とのこと。
ウチの団地でも近々スカパー!光の導入があるらしいのだけれど、ウチの場合、団地内共用スペースまで光ファイバーが入り、そこに V-ONU を設置、そこから各棟へメタルで伝送後、棟ごとにアップコンバータを設置して各戸へ配信する予定でした。しかしひとつ問題があって、棟内配線が BS-IF 信号に対応していることは確認済みなんだそうですが、管理事務所 (共用スペース) から各棟へ引かれている同軸ケーブルがかなり長いらしくて、そこへ BS-IF 信号を流せるかどうかがはっきりしない、正直難しいんじゃないか、というのですね。
広帯域化前の構成ならば、棟間の同軸には 770MHz までの信号しか流れなかったので問題なかったのですが、広帯域化が報道されたような形で実現されるのだとすると、V-ONU から直接、BS-IF 信号を超える周波数の信号が出てくることになります。ほぼ確実に、今の団地内の棟間ケーブルでは伝送できないでしょう。
棟間の長い同軸ケーブルを交換する、というと、かなりの大事らしい。いったいどうするんだろう…。ちょっと心配1

bird「エヴリブレス−Every Breath−」

エヴリブレス−Every Breath−

エヴリブレス 瀬名秀明著。新聞広告のキャッチコピーが、この話の印象と非常に似ていたところに興味を惹かれ、図書館で借りて読みました1。もともと、TOKYO FM のラジオドラマの原作として書かれたお話ゆえか、全編ラジオに対する愛にあふれた、一組のカップルにまつわる現実世界での 100 年、仮想世界での永遠にわたるお話。ちなみに実際に読んでみるとぜんぜん似てませんでした2

この人の本にしては結構楽しめた方なのだけれど、どうも僕にはこの人の書く表現がときどき、うまく理解できないというか、脳みそにイメージが湧いてこないことがあります。ちょっと引用してみると、

「でも、でも」柚希は答がほしくていった。「いま苦しかったらどうするんですか?私なんかがいえることじゃないけど、でもいまどうしても辛くて、どうしようもなかったら?永遠に苦しむことになったら?できることで、できないことを変えるなんて本当にできるんですか?」
「だからぼくたちには、優しさと勇気の両方が必要なんだよ」
「それが過去と未来ですか?」
「“いま”のぼくたちにある、まなざしのことだ」
柚希は口を噤んだ。

瀬名秀明著「エヴリブレス」より引用

上記は主人公杏子の娘、柚希の仮想世界での分身と、もう一人の主人公洋平の交わした会話で、かなり物語の核心となる部分なのですが、僕にはどうしても意味が分からなかった。この部分が理解できないことで、僕には結局洋平が何を考えていたのか、が最後までよく分からなかった。それが分からなくても十分楽しめる小説なのですけれど3

何年か経って読み直したら分かる日がくるのかな…。

bird長いこと更新がなかったのは

長いこと更新がなかったのは

ThinkPad の調子が悪い→代替サーバ考えなきゃ→お金ない→NAS にサーバをやらせられない?→でも tDiary だと重すぎる→軽いブログツールはないか?→見あたらん、自分で作るか、という流れで、自前 web log ツールを作りかけてたからだったのでした。次更新する時は自前ツールで、と漠然と考えていました。

自前 web log ツールの特徴、というか開発目標は、

  • サーバに負荷をかけないために、いくつかの Perl スクリプトと、静的な HTML/JS/CSS ファイルでのみ成り立つようにする。特に、閲覧時はすべて静的なコンテンツでまかなわれるようにしたい。
  • しかし、僕が現在ここの tdiary で使っている各種プラグイン (amazon へのリンクとなる isbn や画像リンク image、脚注が書ける fn、引用元へのリンクを含む bq とか自分のブログへのリンク my などでしょうか) はそのまま使えるようにしたい→tdiary ではこれらプラグインはサーバ側の ruby スクリプトにより閲覧時動的に処理されるようになっていますが、一つ目の目標と両立させるために、このあたりは基本的に JavaScript による動的ページ生成で行うようにしてみました (このあたりまでは実装完)。
  • 完全に静的なコンテンツ+JavaScript を使った動的ページ生成としてしまうと検索エンジンに引っかからなくなってしまいます(検索エンジンの crawler は一般に JavaScript コードまでは実行しません)。そのため、本文はあくまでも静的な HTML ページとなるようにする必要があります。併せて、CSS 登場の時に言われていた「文章の論理構造は HTML で、デコラティブな要素は CSS/JS で」という理想を可能な限り実現したいと思っています。
  • tdiary の td2 ファイルや tdc ファイルからの移行を可能にする。これは過去ログ含め新ツールへ移行するために必要な要素。ただし、referrer データは引き継がなくてもいいかなぁ、と思っています。

必要なプラグインの暫定実装と、仮変換したページがそれなりに見えるところくらいまでは4月はじめには実装出来たんですが(こんな感じ)、Perl スクリプトの実装を始めたところで忙しくて時間が取れなくなり、ずっとストールしてしまっていました。これまでの様子を見るとまだ当分時間かかりそうな雲行きだったんで、とりあえずそっちはおいておいて、ここでの更新を再開することにしちゃったわけです。うーむヘタれだ。

まだ当分はかかりそうだなぁ。

bird自宅 PC のバージョンアップ

自宅 PC のバージョンアップ

自宅で「あゆみさん PC」として活躍してくれている VAIO type.M、VGC-M22/W。なんだかんだいってもう3年近く使っているのですね。
ところで、この間までへそを曲げていた ThinkPad 君の機嫌が直ってきたと思ったら、今度は VAIO 君の HDD から時折異音がするようになってきました。そこで、突然クラッシュされてはたまらないので、HDD を予防交換することにしました。
何しろ買った当時でも 10 万円しなかった最低スペックのマシンのこと、それまでついていたのが 160GB HDD で、とはいえ実はまだたくさんあいていたのだけれど1、どうせなら、ということで今比較的価格容量比の良い 500GB のものに。一気に3倍ですよ!
またそれと一緒に、古い 160GB の HDD からのデータ移行用として、安い USB-HDD ケースも買いました。ちなみに我が家には古い IEEE1394 接続の HDD ケースもあったりするんですが、なんとそちらは BigDrive に対応しておらず、130GB 以上の HDD を繋いでも正常に使えないのです。永いこと PC を使っているといろいろありますなぁ。
さて。通販で一通りパーツをそろえた後、いよいよ HDD 交換です。VAIO type.M はディスプレイ・キーボード一体型の、ちょっとデザインされた PC なので、HDD を交換するのはそこそこ面倒です。今回僕は、こちらのページを参考にさせていただきました。とはいえ、基本的にはそれほど困難なく HDD 交換を完了2。PSX の分解清掃に比べたら楽なものです。(もっとも最近はそっちも、5、6 回と繰り返すうちすっかり手順が最適化されて、今では配線をつなぎなおしたり設置し直したりの方が時間がかかっていたりもしますが…。)
その後、あらかじめ作っておいたリカバリー DVD を使って購入当時の状態に戻し3、ウィルス対策ツールほか、必要なツールをインストールしていき、最後に取り外したほうの HDD を USB-HDD ケースに入れて中身を読み出そうとして、ひとつ壁にぶつかりました。
古いほうの HDD の、Windows XP におけるいわゆるユーザディレクトリ (C:\Documents and Settings\ayumi とかですな) が、なぜか読み出せないのです。どうも読み取り権限がないらしい。
古い HDD は2つのパーティションに分かれており、そのどちらも NTFS でフォーマットされていました。改めて USB-HDD として接続したときも、最初から両方のパーティションとも普通に認識されたんですが、Google 先生などでいろいろ調べてみると、今回のようなケース(NTFS でフォーマットされた外部ディスクを接続)の場合、古いほうの HDD のユーザディレクトリは、(たとえ同じユーザ名を使っていたとしても)別のユーザの所有物とみなされるそうで、しかも普通はユーザディレクトリはそのユーザに対してだけしか読み取り・書き込み権限を許可していませんから、別のマシンにつないで別のユーザで読もうとしても読めなかった、ということのようです。
しょうがないからパーミッションの変更を…と思い、Explorer から該当ディレクトリのプロパティを開いたんですが、ない!肝心のパーミッション変更のための機能が見当たりません。再び Google 先生でいろいろ調べてみて今回初めて知ったんですが、Windows XP の Home Edition では、フツーはディレクトリやファイルのパーミッションや所有者をいじる事は出来ないらしいのです。普段 Linux なんかを使っている人間からすると、そんなんアリ?!という感じです。
とはいえまったく方法がないわけではなくて、Safe モードで起動してやればなぜか変更できます。Safe モードで USB-HDD がちゃんと認識されるのか、ちょっとだけドキドキしましたが、大丈夫でした。そんなわけで無事、ディレクトリのパーミッション・所有者を変更して、必要なファイルを新しい HDD にコピーすることが出来ました。HDD 交換にかかった費用は、しめて1万円と少し、というところ。
ところで今回、HDD を交換するのにどうせ分解するのだから、と、CPU の載せ換えにもトライしてみました。元々 VAIO 君についていた CPU は、最廉価モデルということもあって、Northwood Celeron-128K 2.8GHz、というものでした。Netburst アーキテクチャで二次キャッシュが 128KB、FSB は 400MHz の石ですね。Netburst で二次キャッシュが小さい、という点が結構致命的で、クロック周波数の割にはもっさりした石です。
また、マザーボードは SIS661FX、というチップセットを使ったものであることはデバイスマネージャや各種情報により分かっていました。このチップセット自体は FSB 800MHz、Hyper-threading 対応の Pentium4 にも対応していますので、あとは BIOS さえ対応していれば、理論的にはそのあたりまでいけるはずです。
今よりもクロック周波数が高い石にしてしまうと発熱が心配です。また、Northwood 世代でなくそのあとの Prescott 世代の石も、発熱の割りに性能が良くない、と当時あまり評判がよくなかったため見送ることにして、結果、狙うは Northwood Pentium4-512K 2.8GHz FSB 800MHz Hyper-threading 対応に。
このくらい古い Pentium4 ですと、いまや Yahoo! オークションでは数千円で買えます。僕も今回 4,000 円そこそこで落札することが出来ました。
なお同クロックの石とはいえ、多少は処理能力の高い石に載せ換えるわけで、出来れば CPU ファンも新しい、高性能なものに換えようかなぁ、と思ったんですが、type.M はケース内が狭く、下手なファンを買ってきても取り付けられない可能性があることから、今回は見送りました。今回の交換のための分解の過程でファンの寸法もしっかり測ったので、今のファンが調子悪くなっても、次は大丈夫、なはず。
さてさて。そんなわけで、サーマルグリスだけは新品を塗りなおして、新しい CPU を挿して起動!すると、起動時の VAIO ロゴのあとに出ていた Celeron ロゴが自動的に Pentium4 ロゴに切り替わっていてちょっとびっくり。まずは BIOS 設定に入り、Hyper Threading を「on」に変更しました。このあたりもひょっとして対応してなかったら…という心配はありましたが、同時期に HT 対応の type.M も出ていたし、たぶん大丈夫だろうと。
Windows が起動すると、Hyper-threading 対応となった事でマルチプロセッサ系のデバイスドライバがいろいろ読み込まれて、晴れて無事、CPU の載せ換えも完了しました。CPU 載せ換え時の最大の心配事は実は、サーマルグリスの塗り方など、排熱に問題がないかどうか、だったんですが、その後 CPU 温度を見るユーティリティ等を使いつつ様子を見たかぎり、特に問題はなさそうです。交換の過程で各所に積もりまくっていたホコリも全て吹き飛ばしたせいか、ファンも改めてとても静かになりました。
クロック周波数はまったく変わっていないながら、二次キャッシュのサイズ、Hyper-threading の有無が変わった今回の CPU 交換、結構その効果を体感できているような気がします。Windows がフルリカバリされた事による効果や HDD も新品になっていること、なども大いに影響しているのでしょうが、高々1万数千円の投資としては、満足度の高いバージョンアップでした。
ちなみに、フルリカバリのついでに Windows のテーマもデフォルトの Luna から Royale に変えてみたりして。Luna より絶対完成度高いよなぁ、これ。

birdティッシュ姫とメルト, どうでもいいけどニコ動って

ティッシュ姫とメルト

知っている人はとっくに知っていると思うので、今更こんな事書くのは少し恥ずかしいんだけど、「ティッシュ姫」って、ご存知ですか?ニコニコ動画(以下、ニコ動と略)に、自分でベースを演奏しているムービーを投稿している人で、なぜかたいていいつも「涼宮ハルヒの憂鬱」に出てくる長門有希のコスプレをしているが、愛読書は「オンナノコになりたい!」という女装指南書だし、うp主1さんが作ったらしいページによると「ちんこついてる」らしい。が、彼女(ということにとりあえずしておこう)の性別論争は未だ決着を見せておらず、一説ではセクハラコメントを避けるためにあえて「女装の男性」のふりをしている、という説も。(個人的にはその説はちょっとファンタジー入ってると思うけど^^;)

…って、そんなことはいいのだ。なぜか少し前からニコ動の彼女の動画にはまっています。百聞は一見にしかずなので、まずはとりあえずリンク。本当は愉快なコメントがたくさん見られる下のニコニコ動画版で見てもらいたいところだけど、ニコニコ動画は会員制なので見られない人もいるかもしれないので、YouTube と合わせて。

これはマクロスFの主題歌「トライアングラー」だけど、彼女のムービーとしてはもっとも新しいもの。ちなみに「俺の嫁」と書いてますが、これは「長門は俺の嫁」という定型句から引用しているだけで、別にうp主さんの奥様が弾かれているわけではないらしい(僕も最初勘違いしてた)。つーか前提知識が多すぎて説明がツライな!

自分でも何ではまっているのか良くわからなくて、あゆみさんに聞かれたときもうまく答えられなかったのだけれど、絶対領域2のせい?演奏のせい?しぐさ?<これが一番大きそう。もし本当に女装の紳士(男装の麗人、の対義語(?))だとしても、女性的なしぐさや振る舞いを非常に勉強しているように思える。あゆみさんいわく、「きちんとずっと膝を閉じているところとか女性っぽい」とか。確かに男はずっと膝を閉じているのって結構つらいもんな。

で、ティッシュ姫つながりで初音ミクオリジナル曲らしい「メルト」と(これまた今更ながら)出会う。ちなみになぜ彼女が「ティッシュ姫」と呼ばれているかというと、彼女の演奏するムービーには必ずベッドの横にティッシュが置いてあるからなのだった。ティッシュ箱の数で何本目のムービーかがわかる仕組み。ティッシュ姫の他のムービーもごらんになりたい方はこちらへ⇒馬糞さんの公開マイリスト 俺の嫁にベースを弾かせた動画

「メルト」は、初音ミクのオリジナル曲として去年の秋ごろにニコニコ動画に投稿されたものなんだそうだけど、一時は「メルト祭」が起こるほどの人気だったそうだ。オリジナルの初音ミクバージョンから、普通に人が歌ったもの、[男性側から歌ったもの](_blank" href=“http://www.nicovideo.jp/watch/sm1754685" title="【ニコニコ動画】「メルト」を歌ってみた(男性キー上げVer.))などの派生バージョンが次々誕生して(このあたりがニコ動らしい)、最終的にはデュエットバージョンまで現れた。デュエットバージョンは個人的にかなり面白かったのでリンク。

何が面白いって、これを「デュエット」と呼んでいいのか?!というところ。「メルト」は女性版と男性版で歌詞が違うんだけど、このデュエット版ではその異なる歌詞をそのまま強引にユニゾンで歌ってしまう。だので、音だけ聞いていると両方の歌詞が混ざってしまって、正直聞くに堪えない歌になってる。しかし、歌詞が表示されるムービーを見ながら聞くと、双方の歌詞の内容が実はぴったりシンクロしていて、まるで自分もそのドキドキする場面に幽霊として居合わせているような、なんともいえない不思議な一体感が得られる。なんだか新しい感じ。こういうのもアリだな、と思える。

メルトは非常にポップな曲なわけだけど、実際歌おうと思うと上から下まで2オクターブもあってかなりつらい。「良い」と評判の人間の女性版もいくつか聞いてみたけど、いずれもサビのあたりはかなり苦しく、オリジナルの初音ミク版の持つ「ピュアな感じ(うわーオヤジっぽい!)」が薄れてしまっているように思う。そういう意味では、まったく別のアプローチになっている男性版が出色の出来で、2オクターブも軽々歌いきっているし(最低音はちとつらそうだけど)歌としては初音ミク版を除けばこれが一番いいかも。

ぜんぜん関係ないけど、「メルト」における初音ミクの非人間的な超高音サビ、人間版のがんばるサビをさんざん聞いたあと、オリジナルの坂本真綾版「トライアングラー」を聞いたら、「うわ、これってミクっぽくね?」とか思ってしまった。「トライアングラー」のサビもちょっと無茶なくらい高いけれど、もしこれが初音ミクの曲とすればぜんぜん普通のレベル。現に初音ミク版「トライアングラー」もすでにニコ動には上がっているけれど、彼女はこの曲の最高音部もあっさり歌いこなしている<当たり前だ。実はミク版の方がいいんじゃ…とちょっと思ってしまったのは内緒だ。

というわけで、不思議な縁で知ったティッシュ姫とメルト。目下ワタクシ的に heavy rotation 中なのでした。

しかしこうして見ると、「ハルヒ」の書影をまとめて貼ったとき以来のイカガワシさだなw。いや、中身はけしてイカガワシくはないので安心してください>誰に言い訳しとんじゃ。3ヶ月ぶりに更新したエントリがコレ、というのも俺らしいというかなんというか…(;´Д`)

どうでもいいけどニコ動って

思いのほかあったかいコメントが多いよな。絶賛8割、貶し2割、って感じ。ネタも多いけどな!
パフォーマーにとって、リアルなオーディエンスからの率直な、しかもポジティブなコメントは何よりのエネルギーだろう。

birdThinkPad 調子悪し

ThinkPad 調子悪し

このサイトを動かしている我が家の ThinkPad X20 が最近調子悪いです。
ときどき、ふと気が付くと電源が落ちちゃっています。サーバログを見ても何の痕跡も残っていないので、本当に突然電源断しちゃっているみたい。負荷が高まった時が怪しい感じなところを見ると、冷却ファンが壊れちゃったのかな。
脆弱性を突かれて死んでいるんでないことを祈ろう…1

bird「おかしな二人―岡嶋二人盛衰記」

おかしな二人―岡嶋二人盛衰記

おかしな二人―岡嶋二人盛衰記 岡嶋二人の中の人の一人、井上夢人さんの書いた、岡嶋二人が誕生して消滅するまでの記録です。

岡嶋二人作品といえばこれまで、「クラインの壷」と「99%の誘拐」しか読んでなかった1のに思わずこの本を買ってしまったのは、やっぱり作者の井上夢人さんとナニゲに 2 hop の関係2で親近感を持っていたから、かなぁ。読み始めたとたんの冒頭に「トリックを隠して書くなんて器用な真似は出来ないので覚悟するように」と書かれていて少し後悔しかかりましたが、とても面白くて一気に読んでしまいました。確かにトリックや小説の構成がばっちり書かれてしまっている箇所もあるけれど、かといって二度と岡嶋作品が読めなくなるか、というとそんな事無いので、未読の方もご安心を。我が家の場合むしろ、この本がきっかけで今、岡嶋熱が高まっていたりします。

本書は大きく「盛の部」と「衰の部」に分かれていて、乱歩賞を受賞してプロデビューするまでが「盛」、プロデビューしてから消滅までが「衰」となっています。ミステリー小説とは全く縁のなかった井上さん、徳山さんコンビ3が、もっぱらお金目当てで乱歩賞を取ろうと決心し、何年もの努力の末ゲット、その後プロとして書き続けていく間の赤裸々な苦労話は、とてもリアルで面白い。普段漠然と考えているプロ作家の生活、というものへのイメージが結構変わりましたね。

特になるほどなぁと思ったのは、乱歩賞を受賞してからの怒涛のような毎日について。商業作家としてデビューする、ということはつまり、一定の期間で水準以上のクオリティを持つ作品を量産し続けなければならない、ということを意味する、ってことを初めて身にしみて理解できました。乱歩賞目的で「とりあえずいい作品を一つ書く!」ということを目標にやってきた二人にとって、その後の急なペースチェンジ、量産作業がとても辛かったであろうことは想像に難くなく…。いやはや、プロの作家、というのは大変なんですね。

実はこの本の前には東野圭吾のエッセイ、「さいえんす?」を読んでいたりしたんですが、そっちはクソつまらなかったです(笑。小説はそこそこ面白いのに、なんでエッセイはあんなにつまらないんだろう…という個人的な感想は置いておいて(^^;、そのエッセイの中で、東野氏が最初から量産可能な商業作家を目指して自分で書きうる分量を計算、それに伴って得られるであろう印税額まで綿密に計算してからデビューしていたのと比べると、岡嶋二人のお二方はとても対照的で、面白かった。

bird「昭和のロケット屋さん―ロケットまつり@ロフトプラスワン」

「昭和のロケット屋さん―ロケットまつり@ロフトプラスワン」

昭和のロケット屋さん―ロケットまつり@ロフトプラスワン ロフトプラスワンで今でも準定期的に行われている、「ロケットまつり」で語られた日本のロケット開発の昔話をまとめた本です。「ロケットまつり」に実際足繁く通っている実はかなりディープなロケットガイ、SAK 氏に借りて読みました。

ペンシルロケットから始まる日本のロケット開発の現場を、日本のロケットの父、糸川氏とそれを取り巻く人々の当時の様子を、実際に居合わせ、肌で知る林氏、垣見氏がとても熱く語ってくれます。書かれている内容はとてもぶっ飛んでいて、「おいおい、そんなこと書いちゃって大丈夫なの?!」と思ってしまうほど。もう時効、ってことなんですかね(笑。

生の現場を知る両氏の言葉は軽妙でありつつとても含蓄深くて、思わず引き込まれ一気に読んでしまいました。きっとまだまだ語れない事は多いのでしょうが1、本書はその見た目、文体の軽いノリとは裏腹に、実はとても資料的価値が高いのかもしれない。林さんや垣見さんのような方が生きているうちに (失礼!)、もっともっとお話を聞いておくべきですよ。

ちなみに本書には当時の資料映像を収録した DVD もオマケについていて、これがまたすごく貴重な内容 (失敗して燃えるロケットに消防車で水をかける映像とか見られます・笑)。そういう意味じゃとてもお買い得な本かも。

bird「白夜行」

白夜行

白夜行 東野圭吾著。一昨年の正月クールで放映していたドラマを結構熱心に見ていたので話の流れは大体知っていたんですが、あゆみさんが図書館で借りてきたのを又借りして読みました。

あとがきで馳星周が「主人公二人の内面について全く描くことなく読者に伝える事の出来る東野の才能に嫉妬」とか書いてましたけど<2ちゃんねらーかよ(笑、僕はむしろ主人公二人ではなく、それにより逆に際立っている取り巻く人々の善人性に惹かれましたね。一成さん、栗原さん、友彦君、笹垣刑事、高宮夫妻。これらの人たちの善人ぶりがとても印象的でした。あゆみさんはしきりに、「ドラマを見る前に読みたかった」といっていたけれど、僕はドラマ→小説の順でも楽しめたなぁ。あんなシーンやこんなシーンに具体的なヴィジュアルを当て込めるのがイイ<ヲイ(笑。

しかし主役二人の「20年にも渡る物語」とはいえ、その時代性を語るのにあまりにも有名な事件、オイルショックであるとか阪神優勝、バブルとその崩壊などを使う、ってのは、ちと安っぽすぎる感じがしました。分かりやすくはあるんだけどね。もう少しひねった書き方をして欲しいとおじさんは思ってしまうよ。

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