bird祝!「ワンダと巨像」発売!, 「16歳のセアラが挑んだ世界最強の暗号」, 最近の読書

祝!「ワンダと巨像」発売!

ワンダs 今朝、会社でデスクに向かい仕事をしていると、いつも通り遅めな出社の SAK 氏が僕の後ろの席に着くなり言いました。

SAK 氏「ワンダ買ってきたよ」

そういえば今日は、僕がずっと楽しみにしていた ICO チームの新作、「ワンダと巨像」の発売日じゃないですか。

僕「おおっ!見せて見せて〜」

SAK 氏 (ゴソゴソ…)「ホレ」

と彼が取り出したのが、右の写真の缶コーヒー。おいおい、そりゃワンダ違いだろうて…(;´Д`)1。もちろん、ちゃんとソフトも買ってきてたんですけどね。

仕事を終えて家に帰ると、我が家にもちゃんとソフト+Special NICO DVD が届いていました。加えて非売品の「ワンダと巨像」ストラップまで!なんだかちょっと得した気分。

早速見てみたいのはやまやまながら、ゲーム本編は我慢して2、Special NICO DVD の方をあゆみさんと二人で鑑賞しました。Web や E3、東京ゲームショウなどで公開された映像や企画会議用のパイロットムービー、スペシャルギャラリーなどの映像コンテンツが収録されています。どれもとても綺麗で、ゲームを始めるのが今からとても楽しみになってきました。

中でも面白かったのは、前作 ICO のシークレット・ムービー。幻の PlayStation 版の映像3や PS2 でのテクノロジープレビューなど、ゲームとして市販された最終形に至るまでの ICO の変遷が伺える映像が収録されています。ヨルダの方に角が生えていたり、ショートカットにショートパンツなヨルダなど、これまでの ICO のイメージとはちょっと違う面白映像満載。これで僕の ICO コレクションがまた一つ充実したゾ。

「16歳のセアラが挑んだ世界最強の暗号」

16歳のセアラが挑んだ世界最強の暗号 すっごく面白かった!この本を書いた時点でまだ十代のセアラ・フラナリーは、数学者の父を持つ5人姉弟の長女で、父に勧められて参加したコンテストのためのプロジェクトが大変な騒動を巻き起こして…という青春実体験話。書名の「挑んだ」とか「世界最強」という部分は何というかあんまりピンときませんが4、セアラの貴重な体験、充実した日々の様子がとても臨場感たっぷりに描かれていて、一気に読み終えてしまいました。

この本は、前半が数学のすばらしさ、整数論のおもしろさや暗号学の基礎などを楽しいパズルなどを交えつつとてもわかりやすく説明してくれているパートで、後半がセアラがコンテストに参加してからの波乱の日々のドキュメンタリーとなっています。どちらのパートもとても内容が濃く読み応えがあります。後半の、コンテストの後セアラのところへあのロン・リヴェスト (RSA の「R」の人) から電話があるくだりでは、思わず電車の中なのに「わぉ!」と声を上げてしまいました。

そういえば、この本の中でセアラもサイモン・シンの「暗号解読」や「フェルマーの最終定理」にたびたび触れ、「とても良い本。読んでいないならぜひ読むべき!」と薦めているのを見て、彼の本が大好きな僕もなんだか嬉しくなっちゃいました。そうそう、良い本なんですよ。未読ならばぜひお薦め!そう言えばこの間アメリカへ行ったときに、本屋で彼の新刊を見つけたんですよね。そのときは「あっ…」と思いつつ、英語の本であることに躊躇して買わずに帰ってきてしまったんですが、今思えば買って帰ってくるんだった。失敗したなぁ。

最近の読書

本の感想を書くのは久しぶりな感じがするけど、その間本を読んでいなかったわけではなくて、読んだけれども改めて感想を書くまでもないかなぁ、って感じの微妙な本ばかりだったんですよね。
一冊目はグレッグ・ベアの「斜線都市」という SF。ナノテクを用いたアイディアがベースとなっている作品だったんですが、SF 的、というよりはミステリーやパニック小説風のお話で、お話の構成も妙に凝ってて僕にはちょっと読みにくく、その辺がイマイチだったかも。一口に SF と言ってもクラークや最近だとイーガンのようなめちゃくちゃ理系っぽい SF ではない叙事詩的なお話もアシモフを始めとしていろいろありますけれども、この話もどちらかというとそっち系の話って感じで、最近、アシモフのファウンデーションシリーズの続編を彼 (グレッグ・ベア氏) が書いていたりしますが、そう言えばちょっと作風に似たところがあるかもしれないなぁ、と思いました。
二冊目はアイザック・アシモフ著「アシモフの科学者伝」。科学の世界で偉大なブレークスルーを成し遂げた30人の偉人を紹介する、伝記の総集編、って感じの本。そんなに厚くない本で30人分も紹介するため一人一人に関する記述はあまり多くなく、主な業績や基本的な人となりにさらりと触れる程度で、ほとんどの人のことはすでに知っていたこともあって、僕にとってはそれほど目新しさのない本でありました。偶然化学染料を発見したパーキンや、鋼鉄の効率的な生産方法を開発したベッセマーなどの話は面白かった。

コメント

SAK (Fri, 28 Oct 2005 02:20:05)
とりあえず、巨像5体目まで倒した。続きは明日ヽ(´ー`)ノ
ねおん (Sat, 29 Oct 2005 20:37:15)
とりあえず死んだw
ワシはICOより好きじゃな。ストイックじゃし、ワンダがイケメンなのもぐーっどじゃ。
世・妹 (Wed, 02 Nov 2005 12:57:35)
「ワンダと巨像」気になる!!
すごく気になる!!
コマーシャルが気になるっちゅーねん!
切ないっちゅーねん!
面白いの??
恒はもう買った??
世・妹 (Wed, 02 Nov 2005 12:58:31)
あ、SAKさんサイコー!(^^)!>缶
SAK (Thu, 03 Nov 2005 12:19:59)
ありがと〜ヽ(´ー`)ノ
ワンダ缶ギャグ、でじつね氏は「ぎゃははははっ!!」とバカウケしてたくせに、
さもウケなかったかのように書いているのは問題ではないか?
aruppa (Thu, 03 Nov 2005 19:38:28)
えへへ お父さんは、八体倒したよ。すごいでしょ。
ねおん (Sun, 06 Nov 2005 23:03:22)
ワシじゃ、終わったのじゃ、疲れたのじゃ。
ラストは火の鳥じゃったな。ワシの趣味じゃ。
aeterna (Sun, 06 Nov 2005 23:36:56)
突然ですがミュージックバトン受け取ってください。
(バトンのたびにまわしてしまって申し訳ないのですが・・・)

暇なときでいいので、答えてまわしてくれると嬉しいです!

参考⇒http://musicpost.aeterna.main.jp/?eid=310121
Digitune (Mon, 07 Nov 2005 23:29:43)
なんだかすっかり間が空いてしまいました。

「ワンダ」、すっごく面白いよ。終わったら貸したげるよ>世・妹
ただ、アクションアドベンチャーというジャンルなので操作は結構難しいかもしれない。その辺はがんばって練習するべし。

そりゃ、笑うさ>SAK
でも、その後すぐに「おぬしは田代まさしかっ?!」と突っ込んでおったろーが。仕込み系のネタ=田代、という抽象化はあまり一般的ではなかったようだが…。

お父さんも昨日やっと12体倒したけど、SAKおじさんはもうとっくに一度エンディングを見ているのだよ>aruppa
しかし、こと「ワンダ」のようなゲームにおいては早く終わることには何の意味もないからね。のんびりマイペースでやればいいのだ。

おお。とうとうエンディングを迎えられましたか>ねおんさん
お気に召したようで何よりでした<って僕が言うセリフではないけれど。おいおい感想はまとめようと思いますが、プレイしていてつくづく思うのは、これほどシンプルで、かつ豊穣なゲームもあまりないな、ということ。エンディングを迎えてしまうのがなんだかとてももったいない感じがします。もっともっとあの世界で、巨像たちと戯れていたい。日に日にやつれていくワンダくんにしてみたら、「何言ってんだ」って感じかもしれないけれど(笑。
Digitune (Mon, 07 Nov 2005 23:31:15)
ひとつお返事が抜けてしまった。

バトン、どうもありがとうございます>aeternaさん
音楽ネタ、ということで、僕も長くなりそうなので、ちょっと気合を入れて書きたいと思います。「バトン」が次へわたるかどうかははなはだ微妙ですが…(いつも申し訳ない)。
(Mon, 07 Nov 2005 23:32:50)
流れを考えない乱入で失礼。ゲームつながりってことで。

MOTHER3、出るんだってね!
つねが一番わくわくしてるんじゃないかと…

あのテーマソングは今でもときどき口をついて出るよ(笑)
Digitune (Tue, 08 Nov 2005 23:56:12)
おお!情報ありがとう>姉
MOTHER3、いったんは企画が迷走してお蔵入りになったと聞いていたけど、初心に帰る形で復活したみたいですね。しかし GBA とは…。あの手のゲームはみんなでやってこそ面白いんだと思うんだけどなー。

  1. このギャグをかますためだけにわざわざこの缶コーヒーを買ってきたらしい。なんて男だ…。 ↩︎

  2. 子供達と一緒の時にプレイしたいので…。 ↩︎

  3. 「ICO」はもともと PlayStation 用タイトルとして制作されていたのです。 ↩︎

  4. 売らんがための書名、という感じ。セアラは特に誰かに挑んだわけじゃないし (せいぜい自分の研究した公開鍵暗号アルゴリズムと RSA を比較したくらい)、世界最強の暗号、というのもたぶん文脈上 RSA のことなんだろうけど、RSA を「世界最強の暗号」と呼ぶことには微妙に違和感がある。アプリケーションの量と質、という意味では最強だと思うけど…。 ↩︎