bird宇宙戦争

宇宙戦争

昨日会社帰りにレイトショーで見てきました。ご存じトム様+スピルバーグ監督が H.G.ウェルズ原作の超有名 SF 小説を映画化したものです。
いやー怖かった。風野先生も「スピルバーグが本気を出して作った怪獣映画なのである」と書かれていますが、宇宙人のマシーン、「トライポッド」がとんでもなく凶悪。デカいし、変な音立てるし1、もーなすすべがないほど強い。この映画は全編トム様の視点で描かれてるんですけど、ファーストコンタクトのショックやトライポッドの群れに対する絶望感などがヒシヒシと伝わってきましたよ。それはたぶん、直接「怪獣」が出てくるシーンの他にも、「怪獣」に引き起こされた悲惨な結果、副次的な現象が、何度もとても印象的に登場するから、かもしれません。
僕はオチを知っていたのでそれほど驚きも落胆もしませんでした。「あー終わった…」という感じ。そういえばそこここのシーンで鳥が印象的に登場していて、最近グルードの「ワンダフル・ライフ」を読んだせいか、「人類は地球生命の頂点なんつって威張ってるけど、鳥さんや虫さん、バクテリアさんだってみんな同時代を生き延びる地球生命という意味じゃ同じだし、頂点とも言えるんだよナ。人類ももう少し謙虚にならんと」と感じたりしました。


  1. そうそう、海外の映画を見てみていつも関心するのは、この手の「サウンドシンボル (正式にはなんて言うんだろう?)」がとても秀逸なこと。今回のトライポッドの音もものすごくマガマガしく、聞くだけで背筋の凍るようなモノだったし、ロード・オブ・ザ・リングのナズグルの声なんかもすごく気持ち悪かった。日本の映画でそういう印象を持ったことがあまりないんですよね。 ↩︎