birdPSP 登場

PSP 登場

PSP のメカニカルスペックがほとんど全て公開されました。加えてソフトも。
今まで、HDD も持たない、電池もそんなに持つわけじゃない PSP の存在意義が正直言ってよく分からなかったんですが、「CPU リッチ、インターフェイスリッチな汎用メディアプレーヤ」と考えると意外にすっきりするような気がします。何しろあれだけ大きなディスプレイと MPEG4 AVC デコードまで出来ちゃう CPU を持っているわけで、UMD、USB、802.11b でデータストリームさえ流し込んであげればいつでもどこでも高品質な AV 鑑賞が出来る存在に成長したりすると結構魅力的かも。
とはいえ、そういう状況が整うのははるか未来の話 (一生来ない可能性の方が高い・笑)。当面の最重要コンテンツがゲームであることは間違いありません。
ところでニンテンドー DS ってゲームボーイアドバンス SP よりも画面が狭くなっているような気がするんですが、気のせいですよね…?ボディが大きくなったから相対的に小さく感じるのかなぁ…。

birdオレンジデイズ

オレンジデイズ

日曜9時から TBS で放送している「オレンジデイズ」を見てるんですが1、先週はバレーボールの中継が延びたせいでラスト10分が録画出来てなかった!ショック!
事前にちゃんとテレビ情報を調べて、バレーボール中継には「延長の可能性あり」の表記がないことを確認したのに…(同じ日の野球中継にはちゃんと「最大30分延長の可能性あり」と書いてありました)。ひどいよ TBS。
とゆーわけで、ちゃんと全部見た人いらっしゃいましたら、あかねちゃんがコテージに「トイレに行きたい」と来てからのあらすじを教えてください!よろしくお願いします!!ぜひ!!!
p.s. 先週のデカレンジャーは燃えた…。燃えまくった…。

bird47氏逮捕, 追記 (5/15)

47氏逮捕

うーむ。誰かが書いていた懸念が現実のものに。

追記。「誰かが書いていた」のソースはこちらです→「白田秀彰 の 「インターネットの法と慣習」 第2回 匿名発言について

追記その2。

まとめよう。Winny Ver. 2のようなP2P型匿名発言ソフトウェアが創り出す言論空間は、アーキテクチャ的に匿名発言がデフォルトとなるような世界である。それは、ネットワークの伝統的価値観に合致するし、現実世界での状況を反映したものにすぎない。一方、事実として保障された匿名性のゆえに、低廉な費用で大量のメッセージを送出できるというネットワークの利点が濫用される危険が大きい。仮にそうなれば、Winny Ver. 2どころか匿名発言それ自体に対する批判が勢力を増すことになるだろう。そこにおいて、「発言者のプライバシー保護」という個人的価値は、匿名発言の濫用から生じる社会的害悪との比較衡量の上で説得力を失う可能性が高い。そうなれば、Winny Ver. 2 が潜在的に持っていた、「民主主義的価値に貢献する」という匿名発言の社会的価値まで失わせてしまうことになる。

今回の件は、(京都府警の強引さがちょっと目立ちますが) まさに上記引用文の流れに沿ったものだと僕は感じました。

上記文書にもあるように、ネットワークには本質として匿名性はない以上、その匿名性は制度として (今の現実としては特定の私人、私企業に依存して) しか存在し得ません。かつて2ちゃんねるが本当に匿名掲示版だった時、ひろゆきは散々裁判で負け、結果自らを守るために匿名性を制限せざるを得ませんでした1。日本では、権利を侵害された人を保護するために「匿名性を維持している」存在に責任を認める、という判例が既にあるわけです。

47氏が、ひろゆきと同じように匿名性を制限する、または権利侵害に対する有効な対策を行っていれば、「Winny は単なる道具。中立なもの」という主張にも説得力があったでしょうが、各所で報道されている通り、権利侵害を知りつつそれに対する対策を全く行っていなかったとすれば、「幇助」と取られても不思議ではないんじゃないかと僕は思います。「幇助」は強引過ぎるにせよ、いつかはかつての2ちゃんねると同様に権利侵害を受けた企業などから訴訟を起こされ、公の場にひきずり出された上で負けたでしょう2

ちょっと矛盾を感じるのは、「匿名制度の維持者」が責任を問われるのはその実際の権利侵害者が特定できないからだとすれば3、「Winny の仕組みは解明した」と言い切っていた京都府警自身が、「匿名制度の維持者」の逮捕に踏み切った点です。「Winny 利用者の逮捕」「47 氏の逮捕」の順序に、ライト・犯罪者の意気をくじく演出があった、と見るのはうがちすぎでしょうか4

なお、上の話を読めば明らかだと思いますが、僕は今回の一件に関して、「制度としての匿名性を維持しようとしていたかどうか」がかなり重要な意味を持っていると考えているので、この件をそのまま「Web サーバの作者は逮捕かよ」「anonymous ftp ソフト製作者は逮捕かよ」「IP ネットワーク作った奴は逮捕かよ」と拡大していくのはナンセンスだと思います。それらのソフトウェアは本質的に匿名性を持ちませんから、違法な使い方をした利用者を特定して裁けば良いだけです。

追記 (5/15)

47 氏をサービス提供者/管理者として見る見方は強引過ぎる、という意見を見掛けました5。言われて見れば確かにその通り。というのも、Winny の匿名性もせいぜい「誰が放流したのかが分からない」程度のものであるらしく、報道されているように個々のノード (これは匿名ではありません) が共有しているファイル一覧が得られるのであれば、匿名アップローダと同じように各ノードの管理責任において違法ファイル公開を咎めることも現実的に可能なように思えるので。そういう状況だとすれば、47 氏を逮捕する、という京都府警の今回の行動は警察の取るべき行動としては的が外れていますね。47 氏を逮捕したところで Winny ネットワークは止まりませんから。アメリカでの例などと同じように、個々のノードを管理している人達の責任をきちんと問うていかなくては事態は改善されないでしょう。

birdブランク, 「マルドゥック・スクランブル」, Lumix DMC-FX1, スクリーンセーバー

ブランク

えらいブランクが空いてしまって何から書いていいのか分からん(笑。

「マルドゥック・スクランブル」

マルドゥック・スクランブル―The First Compression 圧縮

マルドゥック・スクランブル―The Second Combustion 燃焼

マルドゥック・スクランブル―The Third Exhaust 排気

「SF が読みたい! 2004年度版」のベスト SF 2003国内部門1位となっている冲方丁1さんのこのお話を SAK 氏に借りて読みました。巨大企業オクトーバー社の支配するマルドゥック・シティで、あやうく殺されそうになった少女娼婦バロットが、自らの「有用性」を証明しなければいけない「スクランブル・09 (オーナイン)」という立場のドクター&ウフコックとともに、自分の事件、またその裏に潜むより大きな事件を解決していこうとする話。

「事件を解決」と言ってもミステリー仕立てというわけではなくて、銃と暴力、またはギャンブルによって道を切り開くという展開です。死にかかった少女が半ば本人の意志とは関係のないところでとんでもなく強大な力を持つ身体を与えられ、「力とは」「生きるとは」ということを自問自答する、という前半の展開は、なんとなく「銃夢」のザパン編を思い出させました。バロットはガリィほどたくましいわけじゃないですけどね。

アマゾンのレビューなどを見ると後半のギャンブル編がベタ褒めされてるんですが、確かにとても面白くはあったものの、僕にはどうもその展開に無理があるような気がしました。といってもギャンブルの内容に、という意味ではなくて、事件を解決するにあたっての流れとしてギャンブルの登場の仕方、また物語全体に対してギャンブル勝負の持つ重みがどうもアンバランスなように感じたのですね。

この本を読んでいて、その一本道なストーリーといい、バロット、ドクター、ウフコック、シェル、ボイルド、変態5人衆など、非常に「キャラの立った」登場人物達といい、何というかとても漫画チック、それも週刊連載漫画チックなものを感じたんですが、ギャンブル編への流れも、なんとなくよくある「書いてみたらとても評判がよかったのでいつの間にかそっちの話になってしまった」連載漫画っぽい感じがしました。面白くてサクサク読めるんだけど、一つの物語としてのまとまり、完成度としては今一つ、という感じ2

読んでいて今一つ盛り上がれなかった理由の一つに、この作者独特の言葉使いがあります。「人間の焦げ付き」とか、「…のへ」、「うっそり」の多用など、語感からなんとなく言いたいことは分かるものの、いまいちピンと来なくて…。ところであの英語の言葉遊びはリアリティのあるものなんでしょーか?

「SF が読みたい!」での対談の中で、どうして主人公が女の子なのか、という話題に際して作者の冲方さんが、「自分の苦しみなどを、自分から離れた『女の子』という器に押し込める (ことで楽に書ける)」というようなことを言われていたんですが、個人的には「それってどーなのよ?」と思ってしまいます。「神は沈黙せず」のところでも書きましたが、あの話の主人公優歌ちゃんも、こちらの主人公バロットも、いまいち「生きてる女の子」っぽくないんですよね。別に女の子でなくてもいいじゃん、っていうか。対談での話などを見ると、結局のところ「バロット」は「バロット」であることが重要だったわけではなくて、万能兵器ネズミ「ウフコック」に対応する記号としての少女娼婦「バロット」に過ぎない、ってことなんじゃないでしょうか。

この話は今後「過去編」「未来編」と続くそうですが、僕はもういいかも。また SAK が貸してくれるなら読む、って感じかな…>何様じゃー(笑。

Lumix DMC-FX1

Panasonic LUMIX DMC-FX1-S シャンペンシルバー

ここでも何度か触れているように、これまで日常的に使うデジカメとしては Canon の PowerShot G1 を使っていたのですが、

  1. でかくて重い
  2. 起動やカメラモード、ビューモードへの切替えがノロい
  3. ISO 感度レベル AUTO だと ISO100 までしか増感されず、暗所に弱い。ISO200 以上だとノイズがひどい。フラッシュの色味が最悪。

などの不満点があり、特に子供を日常的に撮るのに使うには、1. や 2. の部分で結構ストレスがたまっていました。明るいところでの写りには全く不満なかった (若干白トビしやすいか、というくらい) んですけどね。

そこで、主に夜の屋内 (ホームパーティ等) などでの使い勝手向上を目指したコンパクトで使いやすいカメラを、ということで、Panasonic の DMC-FX1 を買ってみました。一応対抗馬としては IXY450/30a、FinePix F420 あたりですが、IXY は暗所対応という意味でのレンズ性能 (レンズの明るさ)、ボディの作りなども FX1 と大差なく、ならば手ぶれ補正というギミックがある方がいい、また FinePix は相変わらずのフジ画質が個人的に嫌い (ハニカムは感度高くて良さそうなんですけどね) というような理由で決めました。パナのノイズっぽい画質がちょっと個人的にツボだったりした、というのもあり。ビデオっぽいぺったりした絵より、写真っぽいザラついた絵の方が好きなんですよね。古い人間なので(^^;3

さて、FX1 の印象ですが、起動時間も早く、ボディもコンパクト、高品質で、狙ったラインはクリアしていると思います。懸案の暗所 (夜の室内) での写りですが、FX1 では ISO 感度を AUTO にしておくと自動的に ISO200 まで増感されることもあって、フラッシュ無しでもそこそこ撮れます。ただ、通常モードではシャッタースピードが 1/8s 以下にはならない4ため、広角側絞り開放でも 1/8s で光量が足りない場合、真っ暗な写真が撮れます(笑。F2.8 な広角側では大丈夫でも、F4.9 な望遠側ではダメダメなことも多く、その点は F2.0-2.5 と明るいレンズだった G1 は優秀だったんだなぁと改めて思いました。

手ぶれ補正ですが、結構有効ですね。1/8s というような非常に遅いシャッタースピードでも、かなりの確率でブレのほとんどない写真が撮れます。ただ手ぶれは補正出来ても被写体ぶれまでは当然補正出来るわけもなく、動き回る子供を撮影しているとやっぱりブレブレになってしまうこともしばしば。「動くなー」と命令しつつ写真を撮っています(笑。この辺はやっぱり ISO800 や ISO1600 が実用になるというデジタル一眼なんかを使わないと結局はダメなんだろうなー。

画像の傾向としては、やっぱり G1 と比べると結構ノイジーで、特に暗部でのノイズがかなり多いかも。まぁこのことは逆に、微妙なレベルの信号も何とか残そうとしている結果、とも言えるわけで、一概に悪いとも言えないわけですけれども5。解像感も、「解像感の鬼」と言われた6 G1 と比較してもそれほど遜色なく、発色も Panasonic のカメラらしく鮮やかなもの7。総じて僕の好みに合致しているようです。ちょっとほっとしました。

ところで、どうして400万画素の FX5 ではなく300万画素の FX1 にしたのか、というと、もちろん値段的なものも大きかったですが8、いろんなところでよく言われている、「同じサイズの CCD なら画素数の少ない方が感度が良い」という説を考えたからということもありました。特に FX1/FX5 の場合、FX1 にのみ ISO400 のモードが用意されている、というのも、そのことを表しているように思いました。

ところが、FX1 を買ってから見てみた松下さんの CCD のカタログによると、FX1 に使われていると思われる CCD (MN39592PJ) よりも FX5 に使われていると思われる CCD (MN39482PT) の方が飽和電圧が高い?感度も上?…どうも FX5 に使われているものの方が一世代後のもののようで、全体に性能がアップしてたりするように見えます。

そう言われてみると、Panasonic のページで見られるサンプルでも、同じ ISO100 での作例を見てもそのノイズレベルに顕著な差はなかった、かえって FX5 の方がクリーンな印象にも思えます。こと FX1/FX5 の関係で言えば、一般的に言われている「CCD サイズと画素数」の神話は当てはまらないのかもしれませんね。

近所の写真焼肉屋の写真サンプルをば。一枚目は昼間の屋外。曇った日だったので全体にどんよりしてますが…。二枚目は薄暗い焼肉屋での写真。1.3秒という超スローシャッターですが (夜景モード/WB白熱光/露出補正+2/3)、後ピンながら手ぶれはほとんど補正されている様子が分かると思います。

スクリーンセーバー

WindowsMe や WindowsXP に用意されている、「マイピクチャ スライドショー」スクリーンセーバー相当で Windows2000 で動くものが欲しいんですが、いろいろ探してみてもなかなか見付からず。良い感じに動きそうな一般的なスライドショースクリーンセーバーを持ってきてみても、デジカメで取った写真が2500枚くらい保存されているディレクトリツリーを指定すると固まってしまったり。MS 純正の「マイピクチャ」セーバーは良く出来てたんだよなー。デジカメ画像のスライドショーもの (ディレクトリツリーに格納されたイメージを (サブディレクトリの中まで) 全てランダムに表示してくれるようなもの) で良いものをご存知の方、教えてくださーい。
あんまり見付からないので自分で作ろうかと考え始めてます(笑。

birdWB の歌

WB の歌

ふと思い付いた。
「セーテン ドンテン タングステン」
や、意味はないんですが…1

birdmozilla の spam フィルタ, WXG 1.0 β

mozilla の spam フィルタ

普段、べらぼうなメモリ消費量にもめげずに mozilla の mailer を使っているのは、ひとえにその spam フィルタのためだったりするんですけど、最近検出率が下がってきているのが気になります。
本文が全く無く、添付ファイルが一つしか付いていないようなメールは特にすり抜けやすい感じ。HTML メールで宣伝を全てイメージに書いてあるようなタイプの spam や、またウィルスメールの一部が該当し、両方合わせると全体の一割を超えることも (つまり検出率が9割を切ってるわけです)。
日々 training してるんですけどね。あっちゃこっちゃでベイズ理論を使った spam フィルタが使われるようになって、spam 業者が逆学習した、ってことなのかなぁ。

WXG 1.0 β

ずっと以前に A.I.SOFT さんがβ版を公開してくれた wxg をこれまでずっと使っていたのですが (ちゃんと買えよ>俺)、ここのところなんだかとても調子が悪くなってしまいました。文字を変換しようとすると、wxgserver が CPU を 100% 使い切ってしまい、ちっとも返事をよこさなくなってしまう、という症状です。strace -p でシステムコールをトレースしてみても何も呼んでいないので、どうもユーザプロセス内で hot loop が回ってしまっているっぽい。時刻の取扱の問題か、辞書の学習の結果秘孔を突いてしまったか。
しょうがないので wxg を止め、久しぶりに cannaserver を立ち上げて使っています1。canna のバカさ加減を久しぶりに体感し、結構ゲッソリ気味(笑。ここらできちんと日本語入力環境について考えた方がいいかもしれないなぁ…。

bird「C A S S H E R N」

C A S S H E R N

イノセンス」も見ていないのに1、紀里谷監督がどんな画を見せてくれるのかと、つい見にいってしまいました。
驚いたのは、終了が 24:20 というレイトショーなのにもかかわらず、若い人を中心に結構お客が入っていたことです。大コケするに違いない、と踏んでいた僕はちょっとびっくり。明日が休みだからかなぁ。こないだやっぱりレイトショーで見た「王の帰還」よりもいっぱい入ってた気がするけど、あの時は月曜の夜だったからかなぁ。しかし若いにーちゃんの集団、ってのはどうしてもうんちく合戦になってしまうんすかね、ときどき大きな声で解説や感想しゃべるのヤメレ (ジジ臭い>俺・笑)。
えー肝心の映画の内容ですが、僕はかなり楽しめました。ストーリーはイマイチ2ながら、紀里谷ワールド全開な映像が最後まで途切れることなく続き、2時間20分もある中3よく頑張って作ったなぁ、と。や、ほんとにスゴイパワーを感じました。大したこわだりようです。
紀里谷さんは画面の情報量のコントロールがうまいですね。これでもかーってくらい密度の濃い画面もあれば、わざと白黒、ノイジーにして情報量を減らし、見ている人の想像力で補完させる。そんなに情報量がいらない/予算的に盛り込めないシーンなのに無駄に情報量が多いといわゆる「ちゃちい」画面になってしまうわけですが、この映画は全編を通して監督の絶妙な情報量コントロールが冴え、一定のレベルの映像にまとまっていたように思います。邦画だとこの辺が結構イイカゲンで、結構いい出来だったのにワンシーンでガックリ、というパターンが個人的には多かったので、これだけでもかなりグッドかも。
こないだの「Avalon」でも思ったんですが、日本、という変化に富んだ自然を持つ国に暮らしているせいか、「複雑で落ち着いた画面」を見るとふっと心が落ち着くんですよね。モノトーンで人工的な (情報量の少ない) 画面をずっと見せられた後に、豊かな色彩を持つ複雑な画面を見せられると、それだけで心が弛緩するのが分かります。そういうところまでよく考えられているなぁ、と感じました4
それから、そもそも「新造人間キャシャーン」というヒーローモノだからか、結構「男の子映画」っぽかったのも意外なポイント。導入部の雰囲気からもっとポエティックな映画なんだと思ってたら、「マトリックス」ばり、というと明らかに言い過ぎかもですが、結構派手なアクションシーン満載で、面白かったです5。人によってはそのコミカルさ加減に笑っちゃう (または馬鹿にされたように感じる) かもね。
見ていて微妙に違和感があったのは、編集、というかカット割りです。ストーリーの呼吸と微妙にちぐはぐに感じるところがあって (もちろん絶妙に感じるところもありましたが)、「流れるような」というような形容にはまだ遠い感じ。一生懸命解釈しようと頭を使わないと、ときどき「はれ?」と置いてかれることがありました。
ちなみに個人的ヒットは、上月博士の
「ふりかえルナ」
…辞世の一言がダジャレかよっ!と一人で吹き出しそうになってしまったのは内緒です。わはは。
ところで、宇多田ちゃんはこの映画を見て4回も泣いたそうですが、一体どこで泣いたのでしょう?一ヵ所は自分の歌が流れるところ、ということで自明なんですが、それ以外は「人が泣かないようなところ」で泣いたらしい。どこだろう?

birdラーメンの食べ方

ラーメンの食べ方

白状すると、僕はついこの間までラーメンを食べる時、(1) 麺と具をとりえあず全部食べる、(2) スープを全部飲む、という風に食べていました (なので必然的に麺の質に妙にうるさいヤツだった)。
先日、あゆみさんがラーメンを食べるところを観察していたら、(1) まずスープを飲む、(2) その後もスープを飲みつつ麺、具を食べる、という風に食べているじゃないですか。「変な食べ方だなぁ」と思いつつ (どっちがじゃ>俺・笑)、ちょっと真似して見たところ超びっくり!あゆみさんと同じようにスープとともに食べた方が、同じラーメンでも数段おいしく召し上がれるではないですか (変な日本語だ)。
知らなかったぁ…。まずスープを飲むのが基本なんだ。今まで、人生損してた気分だ… (おおげさ>俺)。

birdQUALIA 010&017, 「第四の手」, 「バルバラ異界 2」

QUALIA 010&017

新しい QUALIA が出ましたね。人間の可聴域を大きく超える、120KHz(!) まで再生可能、という超高級ヘッドフォン「010」と、真鍮削り出しケースの再生専用 MD プレーヤ「017」です。
アナログ系デバイスはある意味お金をかければかけるほど良いものが作れる、とも言えますから、ヘッドフォンの方はその存在価値も理解できますが1、MD プレーヤの方は訳がわからない。
そもそも MD、というメディア自体の寿命がもうすぐ尽きそうだし、なにより「QUALIA」を買うような人が、いくらモバイル環境だからといって圧縮劣化音楽を好んで聞いているとはとても思えません。「携帯性」や「利便性」のトレードオフとして仕方なく受けて入れている、という気持ちのはず。そう考えると、現行の MD フォーマットというのは、既に「携帯性」や「利便性」の面でも決して優れているとは言えないわけです。
あんまりわけが分からないので、僕なりの「QUALIA」携帯ミュージックプレーヤを考えてみる。
今ごく普通に発想するとたぶん HDD プレーヤということになるのでしょうが、それでは面白くない。僕ならここは一気に、Flash メモリを 10Gbytes くらい積んだものにします!(笑。レキサーの 4Gbytes CF カードが17万くらいですから、30万〜40万くらいで作れるでしょう。シリコンメモリなら振動問題も気にする必要はないし、モータの回転に伴うノイズとも無関係です。電池も長持ちさせられるでしょう。何より、5年後くらいを考えた時、MD や HDD では既に動作しなくなってしまっている可能性が高い。余談ですが、僕は「QUALIA」が目指すところを考えたら、ライカのカメラのように、5年後、10年後でも慈しんで使い続けられるような、モノとしての普遍性を備えていないとダメなんじゃないかと思うわけです。いくら綺麗なケースを持っていても、肝心の機能が使えなくなってしまっていたら、それはただのオブジェになってしまいます。そういう余生も考えられないわけじゃないですけど、モノの一生としては決して幸せなものではないのではないでしょうか。

「第四の手」

第四の手

ジョン・アーヴィングさんの本。インドでサーカスの取材中に左手をライオンに食べられてしまったニュースキャスターのお話。

マスコミを実際に動かしているように見える力学についての批判的な意見あたりは、今では誰もが思っていることだとは思いますが2、小説家として、そうではない世界、本当の人間の世界を描こうという姿勢には素直に共感します。

それにしても、この話にはいわゆる「愚かしい人」がほとんど出てこないような気がします。あ、パトリック (主人公) やゼイジャック (手の移植医) の前妻くらいか。「前妻」な人達がことごとくヒドイ描かれ方をしているのは何か恨みでもあるのだろうか(笑。さて、パトリックは普通の感覚で言うとかなり女性関係にだらしなくて、これからプロポーズに行こうという前日に別のメークの女の子と一夜を過ごしてしまったりする男なんですけれども、登場人物が誰も彼もある意味それを受け入れている、端からネガティブなものとしてではなく基本的にポジティブなものとして受け入れているのが僕としてはちょっと不思議でした3。僕にとっては気持ちの良い世界ではあるのですが、現実感は薄いかも。

とはいえ、この話の最終的な落ち着きどころはとても共感出来るものでした。面白かった。

「バルバラ異界 2」

バルバラ異界 2

面白かった。結構入り組んだ話で読み進むのに時間がかかるんですが、今はバラバラなお話のピースが、いつどんな形で収斂していくのかを考えるとドキドキします。

カニバリズムと BSE、そして人魚伝説を組み合わせて見せたアイディアはさすが!

bird「スイート・ビター・ホーム」, 「しゃにむにGO (17)」, 「DEATH NOTE (1)」, マンガの話

「スイート・ビター・ホーム」

スイート・ビター・ホーム

「家」にまつわる短編を集めた坂井久仁江さんの短編集。彼女はもう漫画家歴20年なのだそうです。すっかりベテランですな。この本もとっても面白かった。特に「404号室」、「最後の晩餐」がお気に入り。

雨の日は恋をする」を雑誌で読んだ時にはあまりピンと来なかった坂井さんですが、「花盛りの庭」シリーズをあゆみさんに借りて読んで以降、すっかりはまっています。僕にとってもっとも好きな漫画家さんの一人かも。

「しゃにむにGO (17)」

しゃにむにGO 17

しゃにGOの17巻です。しゃにGOも僕にとって今一番新刊が待ち遠しい一冊。前巻は池やんコーチの昔話1がメインだった反動か、この巻は延っちテニス満載。今時こんなに純粋なスポ根マンガ、少年誌でも珍しいんじゃなかろうか…。

そういや表紙がひなこしゃんの入浴シーン、ってのはサービス満点だなぁ(笑。

「DEATH NOTE (1)」

DEATH NOTE 1

「ヒカ碁」の小畑健さんの新刊です。今回も、大場つぐみさんという人の原作付きです。

簡単に言うと、死神の落とした DEATH NOTE2 を拾った主人公がいろいろする、という話。ウィングマンのドリームノートの反対、ってことですか…って古いか。

話の持って行き方から考えて、頭の良い主人公ライト (キラ) と、ライバルであるエルの知恵比べが見所っぽいんですが、今ひとつライトが賢く見えないのが残念。ルックスのせいか、どーも僕は「東京大学物語」の村上を思い出してしまうよ(笑。

マンガの話

今日はマンガの話ばっかりだなぁ(笑。他にも、「名探偵コナン (45)」や「KATSU! (12)」、「プライド (2)」も読みましたが特に語るべきことはナシ。一条ゆかりさんはアシスタント作画比率が激増していて、ちとやばいんじゃなかろうか…という雰囲気。槙村さとるさんと同じようなことになってきてるなぁ。
あ、そういえば萩尾望都さんの「バルバラ異界 (2)」をまだ読んでないんだった!1巻もとても面白かったので超期待!

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