sarge 移行(1)
sarge 移行(1)
いよいよ sarge へ移行してみました。いい加減 woody ではちゃんと動かないソフトが出始めてきていたこと、IPA フォント公開を機にフォント環境を Xft1 から Xft2 へ移行したかったこと、などがその理由です。
いつものように /etc/apt/sources.list をごっそり sarge 用に切替え1、dselect から update、select を実行、更新されるパッケージを調べます。日頃使っている大事なパッケージが削除されないか、僕の場合は KDE3 関連パッケージがきちんと入るかどうかなどを確認しました。
一通り依存関係の解決が終わると、後は install するだけです。今回更新されるパッケージは総計 700Mbytes 超となりました。
install 中にいろいろ設定を要求するパッケージは適当にあしらって、とりあえず install はさっくり終了。さあとりあえずいったんリブート、と思って再起動してみると、なんと「LI」で止まってしまってブートしない。どうも僕がずっと使ってきていた lilo.conf の記述が古かったようで、それをベースに新しい lilo を実行した結果ブートローダーが壊れてしまったようです。
しょうがないのでエマージェンシーパーティション2から古い kernel を使いシングルユーザーモードでブート、lilo.conf を書き換えて再度インストールすることでなんとかブート出来るようになりました。
さて、Xft2 環境に移行したはよいのですが、Xft1 の時に使えていたフォントが軒並み見えない。Xft1 は /etc/X11/XftConfig でいろいろ設定しますが、Xft2 では /etc/fonts/fonts.conf、local.conf で行います。/etc/fonts/local.conf に下記のようにフォントパスを追加することで今まで通りのフォントが見えるようになりました。
:
<dir>/usr/local/lib/X11/fonts/DynaLab</dir>
<dir>/usr/local/lib/X11/fonts/java2-awt</dir>
<dir>/usr/local/lib/X11/fonts/jim-mac</dir>
<dir>/usr/local/lib/X11/fonts/Xft</dir>
<dir>/usr/local/lib/X11/fonts/motoya</dir>
<dir>/usr/local/lib/X11/fonts/ipa</dir>
:
Xft2 では、こちらのパッチを使うことで、一般的な日本語フォントのように bold や italic の字形が明示的に提供されていないような場合でも、擬似的にボールドやイタリックとすることが可能になっています。パッチ済みバイナリを deb として提供してくださっている方がいらっしゃいますので、sources.list に下記2行を追加後、update、install します。
deb http://ftp.arege.jp/debian-arege unstable xft fontconfig
deb-src http://ftp.arege.jp/debian-arege unstable xft fontconfig
次に、/etc/fonts/local.conf に下記を追加します。
<match target="font">
<test name="weight" compare="less_eq">
<const>medium</const>
</test>
<test target="pattern" name="weight" compare="more">
<const>medium</const>
</test>
<edit name="weight" mode="assign">
<const>bold</const>
</edit>
</match>
これでとりあえずボールドが表示されるようになりました。
その他いろいろありましたが、今日はもう遅いのでとりあえずここまで。