お花見, 「二重らせん」, 「偶然の祝福」, 「TRICK」, pgpool と LargeObject
お花見
昨日の天気予報では今日は曇りでしたが、朝からお日様が出ているのを見て子供達といっしょに近所の都立大1や公園へお花見に行きました。いつの間にか有葉も柊次も自転車にばっちり乗れるようになっていたので (結局僕はあんまり役に立ちませんでした…)、有葉と柊次は自分の自転車、あゆみさんは僕の Bianchi、僕は鳥乃をかごに乗せたママチャリで、家族そろってサイクリングです。ちょっと風が強くてほこりっぽかったけど、桜はどこもとても綺麗でした。
鳥乃のすべり台写真はおとといのものです。これも近所の公園で2。
「二重らせん」
DNA の構造を解明してノーベル賞を受賞した、J.D.ワトソン博士の書いたドキュメンタリーです。前書きでワトソン博士の師でもあったブラッグ卿が「この本は歴史的な事実というよりも、個人的な印象を示したもの」と書かれているように、いわゆるサイエンスライターが緻密な取材を元に書いたドキュメンタリーと比較するとかなり主観的な部分もあるように思いますが、それはそれとして読めば非常に面白い本でした。
ワトソンさんとクリックさん (作中では「フランシス」とファーストネームで呼ばれています) が DNA の問題に取り組んでいたのが非常に若い時期だったせいか、とてもエネルギッシュに、スピーディに毎日が過ぎていきます。研究の話と同じくらい女の子の話が出てくるのが面白かった。この本を読むと、研究者にとってのコミュニケーション能力の大事さ、というものをとても強く感じます。自ら立てた仮説をより詳しいと思われる人のところへすぐに持っていって叩いてもらう。時にはけちょんけちょんにされてしまうこともあるけれども (というかそういうことの方が圧倒的に多い)、そんなことは一切気にしていない。すごくクリアであこがれますね。
「偶然の祝福」
小川洋子さんの本。全7編からなる連作小説です。あとがきで川上弘美さんが「しかし、何かが違うのだ」と書いている「キリコさんの失敗」と、「涙腺水晶結石症」が良かった。前者は確かに小川さんの話としてはちょっと異質かもしれない。「キリコさん〜」を読んで僕は何となく池澤夏樹さんの「南の島のティオ」を思い出しました。後者の、雨のふる日にまだ歩くことの出来ない乳児を抱え、自分では持ち上げることも出来ない病気の犬を病院へ連れていかなければならない、という状況の絶望的な感じには結構共感してしまった。日常の中でふとこういう絶望的な状況に陥ることって、確かにそうそうあることではないけれども確実にあって、そういう時にこそ家族や友人のありがたさを感じたりするもので、僕がそのように感じていることが原因なのか、頼るもののない状況の不安感には息が苦しくなるようでした。あ、ちなみに「涙腺〜」はとてもハッピーエンドなお話です。ネタばれかな?
「TRICK」
ご存じ仲間由紀恵さんの出世作、TV 朝日のドラマ「TRICK」のノベライズ本です。かぴのすけがこないだ「けっこ面白かった」と言っていたので僕も読んでみました。
ドラマのノベライズ、って初めて読んだんですが、全くドラマと一緒なんですね〜。小説ならではの心理描写などもこの本に関してはほとんどなくて、原作ドラマの軽妙なノリを再現することを一番の目的としているように感じました。ドラマの「TRICK」については本放送時から結構熱心に見ていたこともあって、だいたいの筋やトリックは覚えていたのでそういう意味では目新しさはありませんでしたが、文章を見ているとドラマの場面が思い浮かんで、そういう「追体験」のためのツールとしてはなかなか良いかもしれない、と思いました。正直小説としてはそれほど面白いとは思わなかった、ってことなんですけどね(^^;。
pgpool と LargeObject
PostgreSQL 用のコネクションプール・レプリケーションサーバである「pgpool」では、普通の使い方では OID のレプリケーションが出来ない故に LargeObject も使うことが出来ないのですが、ちょっとした工夫によって LargeObject も使うことが出来るようになる、というお話。いつも本当にありがとうございます>石井さん他、pgsql-jp メーリングリストの皆さま。