bird「封印再度」

「封印再度」

封印再度 森博嗣著。S&M シリーズの5冊目。日本語タイトルの「封印再度」と英語タイトルの「WHO INSIDE」のひっかけはちとサブくないか?

ここのところ仕事がチョー忙しいので、何にも考えずに読める本、ということで連続して S&M シリーズです。この話は本の厚さにしてはメインの内容は薄くて (失礼!)、トリック、真相含めすごく地味な印象。代わりに犀川先生と萌絵ちゃんのいちゃつきシーンがたくさん入っています。5冊読んで思うけど、萌絵ちゃんって結構性格悪いよね。犀川先生も、事件自体に興味がないならあんなもったいぶった言い方しないで普通にさっさとツラツラ説明しちゃえばいいのに…。この辺のキャラ造形とお話の進行がいつもちょっとちぐはぐに感じるんだよな。

本を買って帰ると有葉が見つけて読むかもしれないなぁ、と考えていてふと思い出したんですが、僕も小学生の頃に例に漏れず推理小説にはまって、たまたま家にあった横溝正史とかよく読んでたんですよね。それに比べたら S&M シリーズなんかはライトで良いのかもしれない。教育上よろしいか?と言われると微妙だけど(笑。

bird魔法戦隊マジレンジャー THE MOVIE インフェルシアの花嫁, 劇場版仮面ライダーヒビキと7人の戦鬼

魔法戦隊マジレンジャー THE MOVIE インフェルシアの花嫁

公開翌日の 9/4 に近所の映画館にみんなで見に行きました。劇場版らしいゴージャスさでとても楽しかったです。魁ちゃんと山崎さんのほのぼの恋愛も良かった。

それにしても、仮面ライダーとレンジャーもの、というこのいつもの同時上映のパターンでは、レンジャーものの方の時間がすごく短いんですよね (40分くらい?)。テレビシリーズ一回分+αくらいの長さの中でお話をまとめなくてはいけないので、どうしてもとっても忙しくなってしまいます。今回の映画でもインフェルシアの面々が魁ちゃんのキック一発でやられちゃったりして、ちょっと(^^;って感じ。

でも、あの短い時間の中では見所もきちんと盛り込まれてたし、ちゃんとまとまってたように思います。山崎さんってかわいいよね(笑。

劇場版仮面ライダーヒビキと7人の戦鬼

で、仮面ライダーの方ですが…。すでにネットではいろいろ話題になっているのでご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、TV シリーズの丁寧な作りからはちょっと信じられないくらい、雑に作られた映画のように僕は感じました。7人出てくるライダーも、ただ「出てきました」という感じだし、カブキの扱われ方も「それってどうなのよ?」って感じ (TV シリーズが「人としての生き方」のようなものととても大切に扱っているように見えることを考えると、あのカブキの扱いはあり得ないと思う)。とにかく、あらゆるところが雑な作りで、見ていてだんだん腹立たしくなってきました。

今回の劇場版のスタッフの人達にはいろいろ思い直して欲しいなぁ。そしてちゃんと作られた仮面ライダー響鬼の劇場版が見たいです。ほんとに。

bird「航路」, 「詩的私的ジャック」

「航路」

航路(上) 航路(下) コニー・ウィリス著。読み終わったのは先々週なんですが、いろいろ忙しくて感想を書く暇がありませんでした。NDE (臨死体験) を研究する認知心理学者のジョアンナと、新しいアプローチで「NDE とは何か?」という謎を解こうとするリチャードの物語です。こう書くと全然 SF っぽくないお話のようにも見えますが、実は結構 SF かも。原題の「Passage」を「航路」と訳してしまった時点で結構大きなネタばれをしちゃってるようにも思いますが、その謎はそれほど物語上比重が大きくないから良いのか。

それにしても、読んでいる最中に僕が感じていたことが、ほとんど全て訳者あとがきに書かれていて、面白いやら、ヘコむやら。このお話は非常に長い話なんですが、プロットとしてはそれほど複雑なものではなくて、長さの大半は細々としたエピソードに費やされているところが宮部みゆきさんっぽいなぁ1、とか、NDE に関する話、というと瀬名秀明さんの「BRAIN VALLEY」を思い出すなぁ2、とか。「ドゥームズデイ・ブック」よりは重くないけど、結構ずっしりくるお話でした。面白かった。

「詩的私的ジャック」

詩的私的ジャック 森博嗣さんの S&M シリーズ4冊目 (かな?)。前回読んだ「V シリーズ」と比べると良くも悪くも普通の小説っぽくて3、やっぱり僕はこっちの方が読みやすい。

この本で一番面白かったのは実はあとがきかも。萌絵ちゃんのファッションセンスがひどい、と書かれていたりして、我が意を得たり、と(笑。他にも、犀川先生には一般に探偵には必須であるところの「好奇心」が欠如しているところが非常にユニークで、その部分を萌絵ちゃんという存在が補っているところがとてもよく出来ている、というお話は、なるほど、という感じでした。

もう一つ、森ミステリーの最大の特徴らしく、僕も微妙に違和感を感じる「動機の希薄さ」についても、ちょろっと言及されてました。今回のこの話も、こと「動機」の部分については僕は結構違和感ありましたね。そういわれればそうかもしれないけど、あんまり共感出来ないなぁ、という感じ。

bird多忙

多忙

なんだかいろいろと用事が重なって、ここのところは目の回るような忙しさ。この調子が来年夏まで続くのかと思うと今から憂鬱だよ…。
とりあえず休日を毎回つぶされちゃってる用事は今月中くらいには片付く予定なので、その後は多少楽になるのかしら。いや、しかしその後はまた…むにゃむにゃ。
あっちゃこっちゃに不義理をしていて申し訳ないです。忙しい中でも心の余裕を持たないとね。

bird「ドゥームズデイ・ブック」, 花火, 「立喰師列伝」映画化?!

「ドゥームズデイ・ブック」

ドゥームズデイ・ブック 先日読んだ「犬は勘定に入れません」と同じく、コニー・ウィリスさんの本。「犬は〜」のところでも書きましたが、ダンワーシイ教授の出てくる同じシリーズものでありつつ、「犬は〜」がコメディだったのに対しこちらは悲劇。14世紀と21世紀で起こった伝染病蔓延の恐怖が、中世史研究者キブリンとそのチューターを引き受けたダンワーシイ教授の視点から平行して描かれています。

タイムトラベルものとしての基本的なシステムは「犬は〜」と同様で (というかこちらの作品の方が先)、「ネット」と呼ばれるタイムマシンがあり、「ネット」を用いたタイムトラベルにおいては、パラドックスはそもそも許容されません1。物語の初めからいくつもの謎が投げかけられ、その謎をめぐる序盤の緊張感と対照的な中世の人々の生活、また中盤過ぎにその謎が解明されてからの怒涛の展開はさすが。僕は「犬は〜」を読むまで知らなかったんですが、著者のコニー・ウィリスさんはルグィン、ティプトリーに続く現代 SF 界で最も重要な女流作家なのだそうで、ここ最近ヒューゴ賞やネビュラ賞といった SF 界の各賞を総なめにしているとか。その割には日本での知名度はあまり高くないような気がするけど、僕が SF に疎いだけかな?

この本を読んで、「悲劇」を描いた作品を読むのは実は久しぶりなのかもしれない、と改めて思いました。この本は悲劇だけれど、お涙頂戴路線というわけではなくて、適度にユーモアも織り交ぜつつ、人間の生き方、「モラル」というものを思い出させてくれる本。そういう意味では、あとがきでもあったように、オースン・スコット・カードの「死者の代弁者」に近い印象を僕も持ちました。「死者の〜」は有名な「エンダーのゲーム」の続編ですが、僕は「死者の〜」の方が好き。

花火

先週の金曜日の夜、いつものように白糸台駅を降りたら、正面にきれいな花火が見えました。どこの花火だったのかなぁ。

「立喰師列伝」映画化?!

上のゲーム watch の記事ではじめて知ったんですが、押井守監督の「立喰師列伝」って映画化されるんですね。すげぇアホ映画になりそうな予感。何気に期待大かも(笑。

birdThunderbird アップデート

Thunderbird アップデート

Debian sarge の Thunderbird がセキュリティ上の理由からアップデートされました。それに伴い先日当てたパッチが外れてしまうため、改めてパッケージを作り直しました。
新しい deb パッケージはこちらです。手順は前回と変わっていません。またいつもの通り、こちらをご利用される場合は自己責任でお願いします。

birdイメージバトン〔陽光〕

イメージバトン〔陽光〕

先日の真夏のキセマナでも大変お世話になった aeterna さんから、「イメージバトン」なるものが回ってきました。一昔前の流行った「Musical Baton」のようないわゆる「バトンもの」のようで、こちらは特にジャンル、カテゴリーを限定せず、いわゆる「連想ゲーム」を行うもののようです。バトンを回す人も3人、となっていて、初期のバトンと比較するといろいろと条件が緩くなっているのが面白いですね。ゲームバトン、バイクバトンのように濃いいバトンは、ぱっ、と盛り上がってもすぐ収束してしまいがちですが、この程度緩いバトンならばゆっくりじっくり長く続くこともありそう。

さて、ネタの少ない Digitune [memo] としてはこういう話はありがたい、ということで、頑張って受けてみることにします。

aeterna さんとは?
僕の高校時代の後輩です…といっても6年 (7年?) も年が離れているため、直接同時に学校に通ったことはありません。僕が高校のコーラス部の OB 会の仕事をいろいろしていた頃に知り合い、それ以来大変お世話になっています。とても音楽の才能にあふれた方です1。FFXI 開始2年目にして僕が初めて参加したリンクシェルのリーダーさんでもあります。
回ってきたキーワード
aeterna さんから回ってきたキーワードは「東京都町田市」です。町田といえば神奈川県…なんてことを言うと殴られます(笑。最近は 109 が出来たりしたためか、「小渋谷」なんて言われているらしいゾ。
キーワードからイメージされるもの
さて、「東京都町田市」というキーワードから僕が連想したのは、暑い真夏の太陽の光、まぁ一言で言うと「陽光」です2。最近はあまり町田に行くこともなくなってしまいましたが、10代の頃はよく遊びにいっていて、そんな中で特に印象深かったのが「国際版画美術館」とその周りの公園でした。駅からはちょっと離れているんですけれども、試験休み等で学校が早く終わった時など、お昼過ぎくらいからのんびり散策…なんてじじむさいことをしていました。暑い夏の日射しはとても強くて、全てのものが強烈なコントラストで見えたことが印象に残っています。静かな野外の強烈な陽光に身をさらして頭がぼーっとしてきたところで、平日で人のほとんどいない、クーラーのガンガンに効いた版画美術館に入って閉館までのんびり見て回る。そして夕方、暖かい外に戻ると、傾いた日の光の中で子供達が遊んでいる。なんてことない風景だったと思うのですが、なぜか強烈に印象に残っているのでした。僕の中での「東京都町田市」のイメージはそんな感じです3
バトンを渡す人
さて、僕のキーワード「陽光」を渡す人は、以下の3人にお願いしたいと思います。完全アポなしなので、もしめんどくさいとか信条に反する、という場合は無視しちゃってください (そもそもこんなマイナーな場所に書かれていても気がつかないかも!)。

そんなところです。

birdバッタ君, Firefox のフォント

バッタ君

窓口にたたずむバッタ君 バッタ君のアップ 今朝会社に行く途中、通り道沿いにある宝くじ売り場の窓口 (まだ開店前なのでシャッターが降りています) に目をやると、そこにバッタ君が一人たたずんでいました。たぶんショウリョウバッタ

ちょうど都立大の斜面の草刈りをしていたから、あわてて逃げてきたところだったのかな?

Firefox のフォント

昨日、Firefox のユーザ環境をクリアしてから、最低限変更が必要な設定以外は全てデフォルトのままで利用していて (単に変えるのがめんどくさいので…)、するとデフォルトフォントは serif になります。これまではインストールするとすぐデフォルトを sans serif に変更してしまっていたんですが、serif (つまり日本語は明朝体となる) もなかなか良いですね。
しばらくこのまま使ってみようっと。

bird白糸台駅, Debian sarge の Firefox, 「黒猫の三角」

白糸台駅

白糸台駅 ここのところちょっと用があって西武多摩川線1の白糸台駅をよく利用しています。駅員さんに切符を手渡し (さすがに改札はハサミではなくスタンプですけれども)、線路を渡ってフラットなホームへ向かうその昔ながらの駅の形や、周囲ののどかで静かな環境など、この駅の雰囲気はとても好きです。

Debian sarge の Firefox

最近、sarge の Firefox に脆弱性が発見されてすぐアップデートされたんですが、それ以来非常に落ちやすくなってしまって難儀しています。新しいタブを開いてそのタブを閉じるだけで確実に落ちます。相性の悪い拡張機能があったりするのかな?
追記。いったん $HOME/.firefox や $HOME/.mozilla/firefox を削除 (移動) してから起動し、改めて最低限必要な拡張機能 (All-in-one gestures) だけを入れてみたところ、タブを開いて閉じるだけで落ちることはなくなりました。しばらくこれで様子を見てみよう…。

「黒猫の三角」

黒猫の三角 森博嗣さんの本。犀川先生&萌絵ちゃんが主人公の「SM シリーズ」ではなく、落ちぶれた貴族令嬢の瀬在丸紅子が主人公の「V シリーズ」の一作目なのだそう。ほんとは SM の4作目を買いに行ったんですが、近所の本屋には置いていなく、仕方なくこちらを買ってみました。

メイントリックはそれほど大掛かりなものではなく、「すべてが F になる」や「そして二人だけになった」のようなノリを期待しているとちょっと肩透かし感があるかも2。いろいろな情報の出し方も、(あとがきの人も「アンフェアの香りが…」と書いてましたが) ちょっと雑な感じがしました。

それにしても、相変わらず森さんの小説の野暮ったさはすごい。まず登場人物の名前がすごい。主人公「瀬在丸紅子 (せざいまるべにこ、と読む)」を初めとして、保呂草潤平 (ほろくさじゅんぺい、と読む)、小鳥遊練無 (たかなしねりな、と読む) に香具山紫子 (かぐやまむらさきこ、と読む)、根来機千瑛 (ねごろきちえい、と読む) ですよ。名前の読み方を覚えるだけでも一苦労。そして保呂草さん達が住むアパートの名前が「阿漕荘 (あこぎそう、と読む)」。名探偵コナンのように何か元ネタがあるのかなぁ?

さらに主人公が落ちぶれた貴族令嬢でしょっちゅう「まるで人形のような」というような形容詞が出てきちゃうような人だし、小鳥遊くんは女装癖があって声が高くて本当にかわいい男の子だったり、根来じいさんは紅子さんの前では絵に描いたような執事ぶりだったりと、もー大変です。

bird風雲急を告げる, リナザウのブンコビューア

風雲急を告げる

急に身辺があわただしくなってまいりました…。どうする、俺?!(オダギリジョー風)

リナザウのブンコビューア

図書館で2週間おきに本を借りていると、借りる本によっては微妙に2週間持たないことがあります (今週なんかはそういう感じ)。そういうときはしょうがないのでさっと読めるような文庫本を買ったりしていました。
そんなときふと、ザウルス君で何か読めば良いじゃないか、と思いつきました。確かザウルス君には「ブンコビューア」というアプリケーションがあったはず。調べてみると、リナザウ用のものも無料で配っていることが分かりました。それだけではなく、いわゆる PC でよく使われている略字のフォントではなく、正字が含まれたフォントまで無料で配ってくれていました。シャープったら、ザウルス上での読書を結構本気でサポートしてくれているのですね。
これらのアプリ、データをダウンロード、インストールして、青空文庫から夏目漱石の「吾輩は猫である」をダウンロードしてみて、無事読めることを確認しました。なかなか快適そう。

First | Prev | 413 | 414 | 415 | 416 | 417 | Next | Last