「断絶への航海」
ジェイムズ・P・ホーガン著。あとがきにもあった通り、いわゆる「ファーストコンタクト」もの。恒星間探査機に情報としての遺伝子のみを載せ、人間が生きていける環境を持った星を見つけ次第、その情報から人類を再生する、という手法でアルファ・ケンタウリ星系への植民に成功した人類。地球からはるばる20年かけて開拓されたその惑星、「ケイロン」へ赴いてみると、そこには想像を絶する社会が待ち受けていた…てな感じの話。いわゆる普通の SF 的な仕掛けにはそれほど目新しいものはなくて、この話は言ってみれば「ソーシャル SF」なのだろうと思いました。ケイロン人は人類と同じ遺伝子を持つ同族でありながら、その社会構造は大きく異なります。そんな地球社会とケイロン社会の違いを半ば戯画的に強調しつつ、最後にはある意味クラークの「幼年期の終わり」の社会学版のような展開に。
ホーガンの話はいつもそうだけど、話の展開というかいろいろな前提条件がちょっと楽観的過ぎるようなところあって、そういうところが気になる人はあまり楽しめないかも。僕は結構楽しめました。
HORI ワイヤレスアナ振2 TURBO プレミアム・ブラック
自宅の PSX のリモコンがヘタれ出して、ジョイスティックの左入力が入らなくなってきました。同じようにスティック型のコントローラを持つスカパーチューナーのリモコンもずいぶん前から下に入らなくなっているので、この手のリモコンのジョイスティックは要注意、と思い、大事に大事に使ってきたんですけれども、いよいよアカン感じ。平面型のボタンが壊れることはほとんどないんですよね。Sony はリモコンにジョイスティック付けるのが好きだけど、どうせ付けるなら耐久性も他のボタンと同じくらい持たせて欲しいものだなぁ (松下や東芝のリモコンにも矢印キーはあるけど、たいていジョイスティック型ではなく携帯のような平面ボタン型で、あっちのほうが耐久性よさそうだよね)。
ここで、もう一度 PSX のリモコンだけ購入してもいいんですが (ちなみに我が家のリモコンはすでに2代目)、そうしたところでまた壊れてしまうのだろうし…ということで、ちょっと趣向を変えて PS2 用のワイヤレスコントローラを探してみました。実は以前、出始めたばかりのワイヤレスコントローラを買ってそのレスポンスの悪さ、取りこぼしの多さ、電波到達距離の短さに幻滅して即押入れ行き、という苦い過去があるのですけれども、最近話題の Xbox360 や PS3、Revolution などの次世代コンソールでは軒並みワイヤレスコントローラが採用されてますし、きっといろいろ進化しているに違いない、ということで、再チャレンジしてみることにしました (懲りない男だ…)。
今国内で手に入る PS2 用のワイヤレスコントローラというと、ロジクールの「コードレス コンパクト コントローラ」と HORI の「ワイヤレスアナ振2 TURBO」の2つらしい。前者は去年発売されたモデルで、前モデルから大幅にコンパクト化し電池寿命、電波到達距離も伸びたようなんですが、ただいろいろ調べてみると、本体側に付ける電波送受信部が若干厚く、PSX につけると2つ目のコントローラをそのままでは付けられなくなってしまうらしい (コントローラ延長ケーブルのようなアクセサリを用いれば可能)。後者は今年の春に発売になったニューモデルで、スペック的にはロジクールのものに劣る部分は全くなく、電波送受信部もロジクールのもの以上にコンパクトらしい。実際に PSX に付けてみた、というレポートは見つからなかったけど、うまくすれば2つ目のコントローラもつけられるかも、と思い、過去の苦い思い出には目をつぶり (過去ひどい目にあったのも HORI のコントローラでした)、今回はこちらを買ってみました。
で、結果はというとこれが大満足。今回のコントローラの無線送受信部と普通の有線コントローラ、両方とも無事に接続できましたし、電波到達距離もリビング内ならどこでも OK でばっちり。昔の無線コントローラで気になったレスポンスの悪さや取りこぼしも皆無で、普通の有線のコントローラと全く同じ感覚でコントロールできます。純粋にコントローラとしての質も悪くないし、PSX のリモコンとしてもとっても使い勝手がよいです。いやー技術の進歩は大したものだ。