bird出張映画評(3)

出張映画評(3)

一日空いてしまいましたが1、次は復路の二本目、「スラムドッグ$ミリオネア」ですね。
こちら、ご存じの通り今年のアカデミー作品賞を取ったインドの作品です。今回ほとんど前知識なしに見たんですが2、インドの抱えるいろいろな問題を下敷きにしつつも、物語としてはとてもストレートなボーイ・ミーツ・ガールものなのですね。実に面白かった!
何より感心したのが、カメラワークやカット、音楽などの美しさです。野暮ったいようなところがほとんどなくて、全体にとても洗練されているように感じました。エンディングではやっぱりみんなで踊るけどね!(笑。ちなみに「スラムドッグ」とは、スラムの負け犬を意味する言葉なのだそうです。
さて、次に見たのは妻夫木聡主演の「感染列島」ですが、これが今回見た中では一番ヒドイ映画でした(汗。話は意味不明だし演出はめちゃくちゃだし無駄に長いし。正直、以前に NHK でやっていた新型インフルエンザ特集の中のシミュレーションドラマの方が何倍も面白かったです。怖さやスケール感の演出もドラマの方が圧倒的に上。この手の映画で、スケール感でドラマに負ける映画の存在意義は?と小一時間問いつめたくなる。
時々 CG 丸出しの「廃墟と化した東京」のシーンなどが思い出したように挿入されるんですが、役者の出ている病院のシーンなどが今の日常とほとんど変わりないのでめちゃくちゃ浮いてる。お医者や看護師なのに二次感染になぜか恐ろしいほど無頓着で、案の定そのせいで終盤主要キャラがバタバタ死ぬ。もうアホかと。
妻夫木君ももっと出る映画を選べばいいのに…。
さて、最後の一本はさすがにちょっと疲れてきて、軽いノリのもの、ということで「プラダを着た悪魔」にしてみました。
ああああああアン・ハサウェイ!!!そしてメリル・ストリープ!!!もうそのことにつきますね、この映画は。
まず、とにかくアン・ハサウェイがかわいすぎます。物語冒頭のおしゃれに無頓着なダサ子姿にも「萌え〜」だし、後半、きちんとおしゃれできるようになってからの姿も素敵。表情、仕草も超かわいいです。ヤバいです。唯一気になったのは、最初、主人公のアンディは少し太った女の子という設定なのだけれど3全くそうは見えないところ4と、アンディの彼氏がぜんぜんかっこいいタイプじゃなくて、こりゃ脇役に違いない、と思えてしまうところかな<ヒデー。
また、メリル・ストリープもいつもの通りうまい。我は強いが、長年業界の第一線で戦ってきて、内に複雑なものを持っているミランダを完璧に演じていました。
あ、ちなみに今回吹き替え版だったんですが、飛行機の映画には時々ある例の「やっつけ吹き替え」ではなく、ちゃんとした吹き替えだったのも良かった。吹き替え声優の人の声もとても素敵でした。
話的にはちょっととっ散らかった感じやアンディが少し軽率すぎるように見えるところ、ご都合主義っぽいハッピーエンドなどが気になるかもしれませんが、僕はとても面白かった。あのアン・ハサウェイを見られただけで満足!(笑


  1. 毎週木曜日は、SAK 氏がただで譲ってくれる週刊少年サンデーを帰りの電車で読んでいるので、更新する時間がないのです。 ↩︎

  2. クイズに正解することで賞金がもらえる「クイズ$ミリオネア」が舞台らしいことと、アカデミー賞の授賞式にやたら子供が来ていたので子供がたくさん出ている映画であるらしいこと、くらいでした。 ↩︎

  3. 「6号女」とか言われてますw。 ↩︎

  4. 基本デルモ体型の同僚と比べれば、という意味なのかな。 ↩︎