birdリトルビックプラネットβ, Canon Rock on toy keyboard

リトルビックプラネットβ

リトルビッグプラネット 幸いなことに、先日 PLAYSTATION(R)Store で募集していた「リトルビックプラネット」のβテストに当選したので、家族で楽しんでいます。誰にも一度は遊んで欲しいと感じる、とても素晴らしいゲームです。どんなところが素晴らしいかというと…

自由度がものすごく高い

基本的なゲームのジャンルとしては、「リビッツ1を操り、アイテムを集めたり仕掛けをクリアしたりしつつステージ (レベル) のスタートからゴールまで導く、いわゆるスーパーマリオタイプのゲーム、なんですが、このゲームのもうひとつの売りは、とてもよく出来たステージエディット機能がある点です。β版では最初から用意されているレベルは4つしかないんですけれど、βテストが開始されて一週間ちょっとの現時点で、すでにたくさんのユーザが作ったレベルが「コミュニティ」星にはアップロードされており、それらを見ているだけでもとても楽しめます2

このゲームの場合面白いのは、通常のプレイ時においても、そのとてもよく出来たエディット機能の UI を使って、自身のリビッツやステージ自体にいろいろ絵を描いたり、物を置いたりすることが出来ます。僕がこの自由度の高さをすごく感じたのは、子どもたちが遊んでいたのを横から見ていたら、たとえば本来はステージ上のギミックを動かすために用意されたアイテムをリビッツのアクセサリーとしてつけて遊んでいたり (馬の尻尾をつけたり、ステージアイテムの花を頭に飾ったり…)、乗って進む木馬の車輪にたっくさん目玉をつけて、それがぐるぐる回るさまを見て笑い転げたりしているのを見て、でした。ほんと、子どもっていうのは大人が思いもつかないことをするものですね。このゲームではもちろん、そうやって規格外の方法でもってカスタマイズされたリビッツすら、きちんと自分のキャラクターとしてセーブしてずっと使い続けることが出来ます。

エディット機能の UI が秀逸

エディット機能の UI は本当に良く出来ていて、たとえば我が家の小学校2年生の娘が、遊び始めてすぐ、あちこちにステッカーを貼ったり、リビッツに好みのアクセサリーをつけたり、という操作を難なくこなせるようになった、というほどです。逆にふつうのゲーム中の、ジャンプで毒の沼を越える、などの方が苦労してます(笑。ちなみにそのような場合も、このゲームの場合4人まで同時にプレイが可能で (online/offline どちらでも)、たとえばうまい人の足につかまって飛び越える、といったことが出来ちゃったりします。このマルチプレイヤープレイがまたすごく楽しい。レベルの中には二人以上で同時にプレイしないとクリアできないギミックなどがあったりしますし、通常の部分も上で書いたようにごく自然に協力しあったり、場合によっては首を捕まえて先に進めないよう邪魔したり、といろいろ出来ます。

SIXAXIS の使い方が良い

またもうひとつ、僕がこのゲームでとても秀逸だと感じたのは、PS3 のコントローラの持つモーションセンサー機能、いわゆる SIXAXIS の使い方です。SIXAXIS はコントローラの傾きや動きを検出できますが、このゲームではそれが、リビッツの顔の向きや体の方向などに反映されます。リビッツがどこを向いていてもゲームの進行自体にはほとんど影響を与えないのですが、マルチプレイなどの時には上を向いたり下を向いたり、特定の他のキャラクターに呼びかけるように向き直ったりと、コミュニケーション上の細かな動作を自然に行えるのが、思った以上に気持ちがいい。また十字キー側にはリビッツの表情の変化が割り当てられていて、上を押すと笑う、下を押すと泣く、などの表現が可能です。子どもたちのプレイを見ていると、彼らも思いのほかこの「表情」を使いこなしていて、お兄ちゃんに邪魔されると「怒り」顔になって邪魔を仕返したり、というような遊びを、ごく自然に行っていました。

奥が深いステージエディット機能

僕はまだステージエディット機能は試していないのですけれど、こちらもびっくりするくらい奥が深いらしい。何しろ、この機能を使って「テトリス」を作っちゃった人がいるくらいです3。なんでも開発者の人はこの機能を使って計算機を作っちゃったりしたそうな。現在作られているユーザ作成レベルの中にも、いろいろ楽しい乗り物があったり、ゲーム in ゲーム的なもの (本来の LBP の遊び方とぜんぜん違う、大砲で対戦するようなものもありました) もたくさんありました。

なお、「自由度が高い」といっても、ゲームとして成立させるためのいくつか大胆な割り切りももちろんあります。たとえば、ステージに対してリビッツは縦横にはかなり自由に動ける4のですが、Z 軸の座標は3つや4つと有限で、つまりは基本的にはスーパーマリオのような横に広がるステージ+αな自由度しかありません。このあたりは「ナイツ」などでも見られた発想ですね。

この年末、個人的には PS3 一番のお勧めタイトルです。ゲーム好きなら、一度はじっくりプレイされることをお勧めします!

追記。今アマゾンのレビューを見たら、βテスターがみんな嘘みたいに絶賛の嵐ですね。そのうち「GK乙」と言われちゃいそうだけれど(^^;、僕も彼らの気持ちがすごく良く分かります。ほんと、これ良いゲームですよ。

Canon Rock on toy keyboard

ご存知パッヘルベルのカノンをロック風にアレンジしてギターで弾いている「Canon Rock」という演奏が YouTube にあがっていたのを、さらに Toy keyboard へアレンジして弾いている動画です。とてもかわいい。あゆみさんや子どもたちがとても気に入っているのでリンク5

コメント

かぷぃ〜のすけ (Tue, 07 Oct 2008 00:00:35)
LBPみたいなのは嫌いじゃないんでほしー。ダウンロード販売されたら買うのでシクヨロ。
ちゅー (Tue, 07 Oct 2008 10:31:00)
ぢゃお約束で。。。GK乙

基本的に何かが違うよおな。。。> PS3
安くなったので箱○欲しくなってきた今日この頃。
Digitune (Tue, 07 Oct 2008 13:07:30)
LBP はダウンロード販売じゃないんで>かぴのすけ
ちゃんと Disc で書いたまい。

おお、貴重な生の声!>ちゅーさん
参考までに、PS3 のどのあたりに「何かが違う」と感じ、箱○欲しくなって来た主な理由はなにか、お聞かせ願えないでしょうか?
かぷぃのすけ (Tue, 07 Oct 2008 13:43:03)
むむー。俺のも貴重な生の声やんけー。
ちゃんとダウンロード販売されるように尽力しなさい。
物理ディスクで買いたくなるほどは欲しくないのだよLBP
あとPS2の互換機能は中途半端なアルファ版状態でもいーか
らさっさと出すこったな。それがないせいで買い控えしている
輩も少なくあるまい。サポセンに働いてもらっとけばいんだよ。

  1. ちなみに、海外では Sackboy/Sackgirl と呼ばれています。 ↩︎

  2. ただし、β版で作成されたレベルは製品版には引き継がれないそう。ちょっと残念だけれど、今のユーザ作成レベルはクローズドβならではの、既存のいろんなゲームにインスパイヤされたものなどがたくさんあるのでしょうがないのかも。 ↩︎

  3. 列がそろったら消えるロジックも含め、かなり本格的なテトリスです。ブロックの落ちてき方がオリジナルゲームと違って自然落下(笑)してくるのと、ブロックの配置がデジタルではなくアナログチック (つまり斜めにはまったりしちゃう) に配置される点などがオリジナルとの相違点でしょうか ↩︎

  4. もちろん物理法則が許す範囲で。なお、その物理演算もまた、このゲームの素晴らしい部分のひとつ、なんですが、ここでは省略します。 ↩︎

  5. YouTube から検索して探すのが難しいのか億劫なのか、「カエルページに貼っておいてよ!」と言われてしまったので(笑。 ↩︎