bird「夜間飛行」「人間の土地」, 「少女の器」, pgpool の話, 「グラディウス V」, F1 サンマリノ GP

「夜間飛行」「人間の土地」

夜間飛行 人間の土地 「星の王子様」で有名なサン=デグジュペリさんの、彼自身の職業だった郵便飛行業に関する小説 (夜間飛行) とエッセイ (人間の土地) です。「夜間飛行」にはデビュー作の「南方郵便機」も併録されています。

飛行をサポートする機器もほとんどない、文字通り生と死が隣り合わせの職業だった郵便飛行業に従事して、それこそ何度も死にそうな目に遭いながらも、それでも飛び続ける飛行士。その理由が職業的な責任感からでも、危険に飛び込む冒険心からでも、名声を勝ち得るという名誉欲からでもなくて、地球という自然と何の防護壁もなしに向き合うことで、自分自身をより深く見つめることが出来るからだ、というサン=デグジュペリさんの言葉はあまりにもかっこ良すぎます。「道」は人を暴虐な自然から守るゆりかごだ、というお話も目から鱗が落ちる思いでした。「人間の土地」には宮崎駿さんがあとがきを寄せているのですが、なるほど、この本を読むと「紅の豚」でフィオが言う、「飛行艇乗りの誇り」の話がよく分かるような気がします。「空と海が心を洗う」という話はまさに、サン=テグジュペリさんの言う自然と正面から向き合ってこそ人間そのものを知ることが出来る、というところへ繋がっているのですね。

そこここに、はっとさせられる言葉があるのですが、全体を通して僕にはちょっと難しくて、なかなか読み進めなかった…。

「少女の器」

少女の器 灰谷健次郎さんの本。灰谷さんの本を読むのは何年ぶりでしょう、たぶん最後に読んだのは中学か高校のころですが、本屋でふと懐かしくて手に取ってみました。とはいえ、この本自体は読むの初めてです。

昔読んだ時の印象は完全に忘れてたんですけど、こんなにセリフの割合の多いスタイルだったっけ?というのが最初に思ったこと。お話全体がほとんど登場人物の会話で進んでいく感じで、非常に読みやすくはあれど、ちょっと物足りないかな。出てくる人たちが非常にいい人たちばかりなのも相まって、ちょっと少女漫画テイストっぽいものを感じました。この本の場合、お話の内容も中高生時代の少女の心象風景がメインですから、よけいそう感じられるのかも。

離婚家庭に育った少女が感じる、日常のさまざまな葛藤が結構盛りだくさんに盛り込まれているので、そういう意味では面白いのかもしれないけど、何となくお話のためのお話、という感じがしなくもない。そういうところが気にならないのであれば、気持ちの良い人間の関わり、というものが読める本ではありますが。

なんだか微妙な感想ね(^^;。

pgpool の話

前に書いた pgpool の話で、ACCESS EXCLUSIVE/ACCESS SHARE ロックを使って同期をとる、という話を書きましたが、ACCESS EXCLUSIVE ロックは読み込みすらロックしてしまうので、データを dump したり concurrent vacuum も平行して動作出来なくなってしまいます。
参照時、更新時とも明示的にロックを行うのであれば、ACCESS EXCLUSIVE/ACCESS SHARE というような最強のロックコンビネーションではなくて、もう一段階弱い EXCLUSIVE/ROW SHARE の組を使った方が何かと便利かもしれません。念のため。

「グラディウス V」

グラディウス V 会社の同僚でシューティング好きな mm 氏が、「シューティングゲームの火を絶やさないために、子供達を今のうちにシューティング・ファンに育ててくださいっ!」という嘘みたいな理由で一本譲ってくれました。遅くなっちゃったけど、ほんとにどうもありがとう!>mm 氏。

柊次は意外にシューティングゲーム好きで、最近でもよく PS 版のレイストームをプレイしてたりしてました。この「グラディウス V」も存外気に入ったようで、お父さんがいない時でもちょこちょこプレイしているみたい。というのも、お父さんがプレイしてると「次は〜の面だね」とか「これは中ボスで次のボスがほんとボスだよ」とかいろいろ教えてくれるのです。大したもんだ。知らないうちにクレジット数も 12 まで増やしてくれているし…。

しっかしこのゲーム難しいッスね。Very Easy 設定で 12 個もクレジットがあっても一週クリア出来ませんでしたよ。基本的にグラディウスは覚えゲーなんで、何度もプレイする必要があるのはしょうがないのかもしれないですけどね…。びっくりするような展開がてんこ盛りで、それが難しさの源でもあるのですが、しかしまだまだシューティングでもいろいろアイディアは生み出せるのだな、と感心しちゃいます。あとあと、最近のシューティングゲームは当たり判定小さいんですねー。「あ、これは当たった」と思ってもスルリと抜けちゃうことも多し。なんだか自分がうまくなったような気がしますよ(笑。

F1 サンマリノ GP

燃えた…。やっぱりミハシューはスゴイ。あのくらいファンタジックなレースが出来るようにならないと、ワールドチャンピオンにはなれない、ってことなんだろうなぁ。あそこでアロンソぶち抜いて優勝なんかしちゃってたらほとんど神の領域でしたね。
レースでのハッスルぶりとはうらはらに、レース後のインタビューでの落ち着いた雰囲気はさすがに年季を感じさせました。顔だけ見てるとあんまり年をとった感じがしないんだけど、話をしているところを見るとやっぱり老けたよね。
ライコネンも速かったし、フェラーリ、BAR も復調してきて、さぁ、いよいよアロンソ包囲網が狭まってきたゾ。彼をてっぺんから引きずりおろすのは誰だ?!